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スバルが新型クロストレック「ウィルダネス」発表!悪路走行のために外観だけではなくギアレシオなど機能も変更、さらに変わりゆくスバルのデザインを体現した傑作と言っていい

スバルが新型クロストレック「ウィルダネス」発表!悪路走行のために外観だけではなくギアレシオなど機能も変更、さらに変わりゆくスバルのデザインを体現した傑作と言っていい

| 「ウィルダネス」はスバルのデザインについての考え方が大きく変わりつつあることを示すシリーズだと捉えている |

これでまた「スバルエフェクト」が拡大するのは間違いない

さて、スバルがニューヨーク・オートショーにてクロストレック・ウィルダネス(Crosstreck Wilderness)を発表。

ウィルダネス(ウィルダーネス)は標準モデルよりもさらにアクティブな内外装や装備を持つシリースですが、今回のクロストレックは「第三弾」となります。

なお、このクロストレック・ウィルダネスは現地だと(クロストレックのラインアップ中)トップレンジに位置し、その価格は31,995ドル(現在の為替レートにて約420万円)というプライシングも発表済み。

搭載されるエンジンは2.5リッター水平対向4気筒、出力は182HP、そして興味深いのはギア比をギア比を4.111(標準モデルは3.700)に変更したこと、そしてトランスミッションクーラーを搭載して牽引力を3,500ポンドにアップさせたことで、つまり”見た目”だけではなく実用的な変更を行ってきたということになりますね。

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スバル・クロストレック・ウィルダネスはこんなクルマ

そこで今回発表されたスバル・クロストレック・ウィルダネスを見てみると、フロントの最低地上高は9.3インチ(約23センチ)を確保していて、これは標準モデルに比較して0.6インチ高くなっています。

さらには日常的な悪路走行を想定してストロークの長いショックアブソーバーとスプリングを装着してトラベルを稼ぎ、アプローチアングルは18度から20度へ、デパーチャーアングルは30.1度から33度、ブレークオーバーアングルは19.7(約51センチ)インチから21.1インチ(約54センチ)へと向上することに。

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クロストレック・ウィルダネスに装着されるタイヤは(フォレスター・ウィルダネス同様に)もヨコハマ・ジオランダー・オールテレーンで、ホイールサイズは(18インチではなく)17インチ、そしてマットブラックに塗装されています。

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さらに急な傾斜を乗り越えるために、スバルのX-Mode(スノー/ダート、ディープスノー/マッドモード)を搭載したこともトピックであり、X-Modeディスプレイにはロールアングルインジケーターが搭載され、車両の位置関係(姿勢)を視覚的にドライベーへと伝えることができるようですね。

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ロッキングディファレンシャルは備わらないものの、ローレシオに設定されたCVTによって「坂道をゆっくり」這うように走ることができるとされ、アクセルペダルの踏み込み量が10%以下であれば、時速12マイル(約19キロ)以下でブレーキが作動するヒルディセントコントロールによって、下り坂での走行をサポートすることも可能だと紹介されています。

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スバルのデザイナーは「よくわかっている」

クロストレック・ウィルダネスの外観を見てみると、「汚れや傷が気になりにくい」オフロードに適したアップグレードが施されていることがわかります。

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さらには専用デザインを持つフロント/リアバンパー、六角形のフロントグリル、大型で立体的な樹脂製ホイールアーチクラッディング、金属製フロントスキッドプレート、六角形デザインを持つLEDフォグランプ、アンチグレアフードデカールなど、よりタフなデザインが採用されているようですね。

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ちなみにですが、ぼくはスバルのデザイナーについて「日本の自動車メーカーの中ではもっとも優れている」と認識していて、その理由は「どこをどうすれば、見る人に与える印象がどう変わるか」を熟知しているから。

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たとえばスバルは非常にカッコいいコンセプトカーを制作することで知られますが、それはもちろん「どうすればクルマがカッコよく見えるか」を理解しているからだと思われます。

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そしてカッコよく見えるという要素は多岐にわたり、スポーツカーそしてオフローダーとではまた違い「カッコよさ」が求められ、そしてこのクロストレック・ウィルダネスでは各パーツの造形を大きく立体的にするなど様々な、そしてスポーツカーとはまた異なる手法をもって「オフローダーとしてのカッコよさ」を追求しているわけですね。

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ただ、惜しむらくは、スバルは「コンセプトカー段階だとカッコいいのに、市販車になると急にダサくなる」傾向があり、これはスバル内におけるデザイナーの地位が低いことが関係しているのかもしれません。

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これはどういうことかというと、デザイナーが「ここをこうしたほうがカッコよくなりますよ」と提案しても、設計や生産の現場が「いやー、それはお金がかかって無理だね。今の設備を流用してこうしようよ。うんそれがいい」といった感じで「普通で、作りやすく、コストが安い」方法へと無理に誘導するからだと考えているのですが、それはかつて(2002年に)雇い入れたアンドレアス・ザパティナスがすぐに辞めてしまった理由にもつながっているのかもしれません。

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しかしながらこのクロストレック・ウィルダネスに話を戻すと、「格好良く見せるため」にかなりのコストを投入していることがわかり、従来のスバルだったら「それ機能的に関係ないよね?もっと安い部品でいいじゃない」となっていたところにもお金をかけているようで、たとえばこういったカッパー(ゴールド)のパーツ群はその最たる例なんじゃないかと考えています。

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なお、これらカッパーのパーツは「機能を視覚化するため」「その機能を強調するため」に用いられているのだと解釈していますが、こういった傾向はかつてのスバルには見られなかったところで、スバルのデザインに対する考え方も「変わりつつある」のかも。※このラダー型ルーフキャリアは、移動時は176ポンド、静止時は700ポンド(317キロ)まで積載可能で、ルーフテントにも対応している

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なお、オフィシャルフォトのボディカラーは、ウィルダネス専用色「ガイザーブルー」。

スバル・クロストレック・ウィルダネスのインテリアはこうなっている

クロストレック・ウィルダネスのインテリアを見てみると、目を引くのは(やはりその性格を反映した)耐久性と耐水性に優れたスターテックス(StarTex)張りのシートとラバーフロアマット。

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エクステリア同様にカッパーアクセントとコントラストステッチが用いられ、ダークなインテリアにアクティブな印象を添えていますね。

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クロストレック・ウィルダネスは、クロストレックのラインナップでは最上位に相当するため、ワイヤレス接続が可能なApple CarPlayとAndroid Autoコネクティビティを備える11.6インチのStarlinkインフォテインメントシステムが標準にて装備されており、そのほかデュアルゾーンオートエアコン、USBポート、プッシュボタンスタート、フロントシートヒーターが標準装備されている、とのこと。

アメリカでは今年の秋から納車が開始される、とアナウンスされています。

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