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スズキはジムニーのマイチェンにあわせて「ピックアップトラック」「ハイブリッド」の投入を計画中との報道。着々とジムニーは「世界中の事情と要望にあわせ」進化中

ジムニー

| いまやジムニーはスズキにとって、ブランディング上「非常に重要な」クルマとなっている |

世界的に見ると、スズキの名を高めているのはジムニーの存在だと言っていいだろう

さて、主にインド市場向けとして「5ドア」が投入されたことで再度盛り上がっているスズキ・ジムニー。

今回はさらなるバリエーションとして「ピックアップトラック版が登場する」というウワサが登場しています。

これはスズキ オーストラリアのゼネラルマネージャー、マイケル・パチョタ氏が現地カーメディアに対して語ったもので、同氏が「ジムニーのピックアップトラックに関するプロジェクトは終わっていません。前部に2つの座席があり、後部座席がないジムニーを想像してみてください」とコメントしたことが発端です。

なお、ニュージーランドでは正規インポーターが「純正オプション」としてジムニーのピックアップトラック化をオファーしており、現地ではかなりの需要があるようですね。

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おそらくはハイブリッド版とともに「ピックアップトラック版」ジムニー発売か

ジムニーは発売以降世界的な品薄状態が続いており、その理由は「ラダーフレームを採用するという性質上、他の車種とラインを共有できず、よって簡単に増産ができないから」。

しかしながらスズキも需給逼迫に対し指をくわえて見ているだけではなく、インドに生産設備を設置し、ここで生産したジムニー(5ドア含む)を特定地域へと輸出することで需給の緩和に務めています。

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そして需給が落ち着いてくると出てくるのが「次の展開」であり、今回の”ジムニートラック”はその中に含まれていると考えていいのかもしれません。

そして次の展開としては(このジムトラのほかに)様々なウワサがあり、ひとつは「ハイブリッド化」。

現在ジムニーはガソリンエンジンのみで提供されていますが、このパワートレーンは排ガス規制により、一部の国や地域では販売ができず、よってスズキはその販売機会を失っているわけですね。

しかしこれをハイブリッド化することで、スズキは「現在販売していない」市場へとジムニーを投入でき、かつパワーや燃費の向上も見込めます。

実際のところ、前出のマイケル・パチョタ氏はこのジムニー・ハイブリッドについて「2025年以降の登場」を示唆しており、今回話題となっているジムニートラックは「ハイブリッド版とあわせて」マイナーチェンジのタイミングにあわせて発売されるという説が濃厚です。

ジムニーは「地味に」世界制覇に向けて歩を進めている

参考までにですが、ジムニーが「いくつかの国の排ガス規制に対応できない」ことにつき、これは「そんなにジムニーが売れるとは思っていなかった」ため、スズキがその準備をしなかったからだとされ、スズキとしては「ジムニーはニッチな製品で、新型(現行)ジムニーは従来型ジムニーのユーザーが買い替えるくらいにとどまるだろう」と捉えていたため、過剰な投資によって価格が上がってしまうことを避けたという話が(現行ジムニー発売時に)語られています。

そのため、現行ジムニーはスズキの意図通り「価格を抑えた」実用的なラダーフレーム4WDとして世に送り出されたわけですが、これが近年のアウトドアブームとピタリと一致してしまい、そしてこの価格で入手できるラダーフレーム4WDは他にないということで幅広い支持を集めたわけですが、もしスズキがジムニーを幅広く販売しようとしてハイブリッドはじめ近代的な装備を盛り込み、高価なクルマとして販売していたとしていたら、(排ガス規制には引っかからなかったものの)現在ほどの人気を博すに至っていなかった可能性が高く、まさに「世の中何がどう転ぶかわからない」といった印象です。

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ただ、結果的には、安価な仕様が世界中で受け入れられて販売が拡大し、そこで得た利益をもって生産設備を拡張し、さらには5ドアの追加、そして今後は環境規制や幅広い需要を満たすためのハイブリッド化やトラックなどバリエーション展開といったように、スズキは「順調に」ジムニーワールドを押し広げることとなっていて、これらは当初のスズキの計画になかった”新しい展開”なのかもしれません。

一方、スズキは「ジムニーEV」の計画を公表したことがあるものの、こちらについてはおそらく(昨今のEVの需要減退を考慮しても)先送りになったと考えてよく、上述の「ジムニーハイブリッド」がひとまずこれに置き換えられるものと考えています。

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参照:CarSales

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