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スズキが欧州市場向けに「ジムニーEV」を2024年に発表!残念ながら日本導入はなく、かわりにクロスビーもしくはハスラーEVが導入予定

スズキが欧州市場向けに「ジムニーEV」を2024年に発表!残念ながら日本導入はなく、かわりにクロスビーもしくはハスラーEVが導入予定

| スズキはその強みを活かして極端な「ニッチ戦略」を採用する |

他自動車メーカーと異なり中国とアメリカは除外、そして高級車 / 大型車にも手を付けない

さて、スズキはつい先日、インド市場向けに「ジムニー5ドア」を発表したところですが、今回は2030年に向けた成長戦略を発表。

まず、その前提としては下記のとおりで、スズキらしいニッチな戦略、そして創業者の「やらまいか(やってみよう)」という精神をよく表したものとなっています。

スズキは、お客様の立場になった「価値ある製品」づくりをモットーに、モノづくりの根幹である「小・少・軽・短・美」、柔軟さ・素早さ・チャレンジ精神を忘れない「中小企業型経営」、机上の空論を排した「現場・現物・現実」の三現主義で行動し、スズキらしい2030年度に向けた成長戦略を進めてまいります。

新型スズキ・ジムニー5ドアついに発表!メッキグリルに+43センチのロングボディ、ボディカラーには「レッド」もあるぞ
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スズキはその市場を3つに分ける

そしてスズキは(自社が展開する)市場を3つに分け、それは「日本」「インド」「欧州」。

ここで注目に値するのは、現在自動車販売No.1である中国、そしてNo.2である中国が入っていないこと。

その理由は明確で、中国については「ちいさなクルマが好まれず」そして米国においては「すでに撤退している」からで、逆にこれら市場を除外することで思い切った戦略を取ることが可能となるわけですね。

スズキ・ジムニーが米にて1995年以降発売されておらず、スズキが米国から”4輪事業撤退”せざるを得なくなったのは「1冊の雑誌」のフェイク記事が原因だった!

| 信じられないが、どうやら本当のようだ | さて、「スズキ・ジムニーに対するフェイクニュースが、スズキの米国での販売を引き上げさせた」という動画について。 今回はその後編をお届けしたいと思います。 ...

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なお、中国はもちろん米国も大きな車を好みますが、日本、欧州、インドはちいさなクルマを好むという共通性がある(インドでは全長4メートルを超えると税金が高くなる。よってジムニー5ドアもギリギリ4メートル以内に納められている)ので、こういった市場別の特性がスズキの方向性を明確にさせたのかもしれません。

さらにスズキはインドにおいて大きな成功を納めている、おそらくは唯一の(インド以外の)自動車メーカーであり、かつてはフォルクスワーゲンもインド市場を狙ってスズキの買収に乗り出し、そしてトヨタも同様の目的にてスズキとの提携を行っていますね(インド市場は特殊性が強く、他国からの参入障壁が高い)。

トヨタ/スズキが提携内容を発表。「やらまいか」精神でインド、アフリカへ共同開発車投入

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スズキは欧州市場にてEVの展開に注力

そこで今回スズキが発表した製品展開について見てみると、その根幹にあるのは「日本・欧州で2050年、インドでは2070年のカーボンニュートラルの達成」で、これは他の自動車メーカーに比較すると15〜20年ほど遅い時期の達成目標ではありますが、スズキの主戦場のひとつは「新興国」となり、これら地域では電動化が(車両価格や充電インフラの問題で)他地域に比較して比較的ゆっくり進むものと思われ、それにあわせた計画なのだと思われます。

まず、こちらは地域別・時期別の投入計画(2030年まで)です。

地域投入時期モデル数バッテリーEV比率
日本2023年度620%
欧州2024年度580%
インド2024年度615%

まず日本だと「軽商用バッテリーEV、小型SUV・軽乗用車」など6モデルを、欧州では「SUV、Bセグメントなどを中心にバッテリーEVを」5モデル、インドでは「Auto Expo 2023で発表したバッテリーEV(eVX)ほか6モデル」を2030年までに投入する計画となっています。

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見てのとおり市場別のEV構成には大きく差があり、よって日本では「軽自動車や小型車向けに新型ハイブリッドを開発」、そのほかには「CNG・バイオガス・エタノール配合の燃料」といった可能性も模索しつつそのギャップを埋めてゆくようですね。

欧州市場向けには「ジムニーEV」が登場

そこで市場別投入計画を見てみると、欧州ではFY(ファイナンシャルイヤー)2024に発表されるEVとして5モデルが挙げられ、上段左は日本の軽規格に近い(ワゴンRみたいな)EV、真ん中は小型SUV、そしてその横は明らかにジムニーEV。

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下段は両方ともBセグメントのSUVのように見えますが、このあたりは以前にトヨタが発表した計画(下の画像)に従ってトヨタとスズキとで共同開発を行い、そのコストをお互いで持ち合うのかもしれません。

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気になるのはこの「ジムニーEV」が日本市場向けに販売されるのかどうかということですが、残念ながら日本市場向けの計画にはジムニーEVの姿はなく、かわりに記載されているのがハスラーもしくはクロスビーのEV版と見られるクルマです。

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当然ながら日本でもジムニーの人気は非常に高く、よって「日本でジムニーEV発売」となれば多くのメディアに取り上げられ、そして多くの人が注目するのは間違いなく、スズキの「電動化」姿勢をアピールするのにはもってこいだと思うのですが、もしかすると「欧州向けの生産で手一杯になり」日本に割り当てる台数が足りないと予想しているのかもしれません。

さんこうまでにこちらはインド市場の投入計画ですが、やはりジムニーEVの姿はないようですね(ということはジムニーEVはインド生産ではなく、日本で生産される可能性が高くなる)。

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参照:Suzuki

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