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メルセデス・ベンツの筆頭株主、そしてロータスとボルボの親会社でもある中国の吉利汽車(Geely)がエンブレム変更を発表。「よりスマートに、より先進的に」

2023/01/06

メルセデス・ベンツの筆頭株主、そしてロータスとボルボの親会社でもある中国の吉利汽車(Geely)がエンブレム変更を発表。「よりスマートに、より先進的に」

| 吉利汽車のエンブレムはもともとは「山」、そしてBMWのようなエンブレムから、現在の”グリル型”へ |

この短期間でここまで成長してきたことが信じられない

さて、そのCEOがメルセデス・ベンツの最大株主であったり、ボルボやロータスの親会社、スマートのブランドホルダーであること、そしてアストンマーティンの買収が報じられていることなどで大きな話題を提供している中国の吉利汽車(Geely Auto)。

今回はほか多くの自動車メーカー同様にロゴ(エンブレム)の変更をアナウンスしており、「将来的に、よりオープンで無制限であるという全く新しいブランドの願望を意味する」という最新のエンブレムを公開しています。

アストンマーティン
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吉利汽車はもともと冷蔵庫メーカーだった

なお、吉利汽車は李書福氏によって創業されていますが、もともとの母体は冷蔵庫メーカーであり、しかし1990年代前半に「中国にはメルセデス・ベンツのような高級車が中国にはない」ことに不満を覚え、自らの手で「中国のメルセデス・ベンツ」をつくるために動き出します。

同氏は当時「1日2時間しか寝なかった」といいますが、そうやって(まだほかの中国の自動車メーカーがほとんど存在しなかった時期に)メルセデス・ベンツEクラスを模した「吉利一号」を完成させ、そこから短期間にて驚異的な成長を遂げ、上述の通りメルセデス・ベンツの筆頭株主になったり、その他多くの欧州車ブランドの買収に成功するまでに成長しているわけですね。※メルセデス・ベンツのクルマに憧れた男が、事実上メルセデス・ベンツという会社を手中に収めたと表現してもいい

ベンツの買収に動いた中国吉利汽車。その第一号車は「メルセデス・ベンツEクラス」のまんまコピーだった・・・。

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新しい吉利汽車のエンブレムはこうなっている

そこでまず吉利汽車のエンブレムの変遷を見てみると、初代エンブレムはこういった赤い山。※山の意味は不明だが、”赤”は中国をイメージしているのだと思う。企業が中国に中世を誓わねばならない時代でもあった

Geely (2)

その次はBMWっぽいものへ(この時代、ほかにもBMWのようなロゴを採用する現地自動車メーカーがいくつかあった)。

Geely (3)

そして現在の原型となった「洗練されたクルマの時代を表現する、バージョン3.0」へ。※”山”が消えている

これは2013年に導入されたもので、先代ロゴのブルーとブラックを引き継いでおり、これらは"大地と空 "を表し、製品が世界中を旅することを願うブランドの未来と、空へ向かう野心を示している。"と説明されています。

実際のところ、Geelyは空飛ぶクルマを製造する会社、テラフージャ(Terrafugia)を買収済み。

Geely (4)

ボルボ/ロータスの親会社、吉利汽車が空飛ぶ車の会社を買収。今後はロータスも空へ?

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さらにそれが薄型になって「イノベーティブ・ジーリー 4.0」と呼ばれるロゴへと進化。

Geely (5)

そして最新のロゴがこれ。

その意図については多くの説明がなされているわけではなく、しかし「顧客のために、よりスマートでより先進的な製品を追求するための第一歩」「我々の新しい章はここから始まる!。どのように輝き、未来を照らすのか、期待してください」とコメントしています。

Geely (6)

ちなみにですが、吉利汽車は傘下のロータスについてもエンブレムを変更しており・・・・

ロータスのエンブレム
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そう考えると、そのうちスマートのロゴも変更されるのかもしれませんね。

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参照:GeelyAuto(Twitter)

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