
| 吉利汽車のエンブレムはもともとは「山」、そしてBMWのようなエンブレムから、現在の”グリル型”へ |
この短期間でここまで成長してきたことが信じられない
さて、そのCEOがメルセデス・ベンツの最大株主であったり、ボルボやロータスの親会社、スマートのブランドホルダーであること、そしてアストンマーティンの買収が報じられていることなどで大きな話題を提供している中国の吉利汽車(Geely Auto)。
今回はほか多くの自動車メーカー同様にロゴ(エンブレム)の変更をアナウンスしており、「将来的に、よりオープンで無制限であるという全く新しいブランドの願望を意味する」という最新のエンブレムを公開しています。
-
-
アストンマーティンが黒い陰謀に包まれる・・・。中国・吉利汽車が敵対的買収を仕掛ける可能性が生じ、現経営陣が対抗のために自社株を購入するという攻防戦に
| ただ、ボクはアストンマーティンは吉利汽車が買収したほうが長期的に見ていいんじゃないかと考えている | そして吉利汽車が本気になったならば、なんとしてでもアストンマーティンを手に入れるだろう さて、 ...
続きを見る
吉利汽車はもともと冷蔵庫メーカーだった
なお、吉利汽車は李書福氏によって創業されていますが、もともとの母体は冷蔵庫メーカーであり、しかし1990年代前半に「中国にはメルセデス・ベンツのような高級車が中国にはない」ことに不満を覚え、自らの手で「中国のメルセデス・ベンツ」をつくるために動き出します。
同氏は当時「1日2時間しか寝なかった」といいますが、そうやって(まだほかの中国の自動車メーカーがほとんど存在しなかった時期に)メルセデス・ベンツEクラスを模した「吉利一号」を完成させ、そこから短期間にて驚異的な成長を遂げ、上述の通りメルセデス・ベンツの筆頭株主になったり、その他多くの欧州車ブランドの買収に成功するまでに成長しているわけですね。※メルセデス・ベンツのクルマに憧れた男が、事実上メルセデス・ベンツという会社を手中に収めたと表現してもいい
-
-
ベンツの買収に動いた中国吉利汽車。その第一号車は「メルセデス・ベンツEクラス」のまんまコピーだった・・・。
| メルセデス・ベンツは積年の夢 | 現在、大胆にもメルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式取得を進め、メルセデスをコントロールしようとしている中国の吉利汽車(Geely)。 今回中国のテレビ番組で過去 ...
続きを見る
新しい吉利汽車のエンブレムはこうなっている
そこでまず吉利汽車のエンブレムの変遷を見てみると、初代エンブレムはこういった赤い山。※山の意味は不明だが、”赤”は中国をイメージしているのだと思う。企業が中国に中世を誓わねばならない時代でもあった

その次はBMWっぽいものへ(この時代、ほかにもBMWのようなロゴを採用する現地自動車メーカーがいくつかあった)。

そして現在の原型となった「洗練されたクルマの時代を表現する、バージョン3.0」へ。※”山”が消えている
これは2013年に導入されたもので、先代ロゴのブルーとブラックを引き継いでおり、これらは"大地と空 "を表し、製品が世界中を旅することを願うブランドの未来と、空へ向かう野心を示している。"と説明されています。
実際のところ、Geelyは空飛ぶクルマを製造する会社、テラフージャ(Terrafugia)を買収済み。

-
-
ボルボ/ロータスの親会社、吉利汽車が空飛ぶ車の会社を買収。今後はロータスも空へ?
2019年に発売予定の「空飛ぶ車」 現在、ボルボとロータスの親会社でもある吉利汽車が今度はアメリカに拠点を置く「空飛ぶ車」の開発・製造会社を買収。 これは”Terrafugia”という会社となりますが ...
続きを見る
さらにそれが薄型になって「イノベーティブ・ジーリー 4.0」と呼ばれるロゴへと進化。

そして最新のロゴがこれ。
その意図については多くの説明がなされているわけではなく、しかし「顧客のために、よりスマートでより先進的な製品を追求するための第一歩」「我々の新しい章はここから始まる!。どのように輝き、未来を照らすのか、期待してください」とコメントしています。

ちなみにですが、吉利汽車は傘下のロータスについてもエンブレムを変更しており・・・・
-
-
ロータスがエンブレム変更を発表、3Dから2Dへ。「設立時の思想を反映し、シンプル、かつ軽量性をイメージした」
| コーリン・チャップマンの名はそのまま採用 | 先日、ロータスにとってだけではなく「イギリス初の」エレクトリックハイパーカーとなる「エヴァイヤ」を発表したロータスですが、今回は新しいロゴを発表。これ ...
続きを見る
ボルボも変更済み。
そう考えると、そのうちスマートのロゴも変更されるのかもしれませんね。
-
-
ボルボがエンブレム(ロゴ)の変更を発表!由来となる「ベアリング」「製鉄」をよりシンプルに表現しスマートフォン時代に対応
| ただしいつからこのエンブレムが使用されるかは明らかではなく、おそらくは2023年からだと言われている | 「VOLOVO」の意味そのものは「私は回る」だった さて、ボルボが近年の自動車業界のトレ ...
続きを見る
A brand new journey begins with the new Geely logo. It signifies our all-new brand aspiration to be more open and unlimited in the new era. Let's expect how it will shine and light up the future!#geelyauto #geelylifestyle #geelynewlogo pic.twitter.com/ndY7cVswZH
— Geely Auto (@GeelyAutoGlobal) January 1, 2023
合わせて読みたい、エンブレム変更関連投稿
-
-
シトロエンが10回目のエンブレム(ロゴ)変更を発表!1919年の創業時に近いシンプルな形状へ。なお、この「へへ」はダブルヘリカルギアが由来だった
| 基本的には2023年半ばから使用を開始するそうだが、そのプレビューとして近日発表されるコンセプトカーに表示されることになりそう | いずれのメーカーのロゴもシンプルに、そしてダイナミックなエンブレ ...
続きを見る
-
-
ルノーもデジタル化対応の新ロゴ(エンブレム)を発表!これまで8回のロゴ変更を行うも「じつはひし形の由来はよくわかってない」らしい
| ルノーはかつて、「戦車」をロゴに用いていたこともあった | さて、先日はプジョーがロゴの変更を発表したところですが、今回はルノーもロゴ(エンブレム)変更を発表。この新しいロゴは先に発表された「ルノ ...
続きを見る
-
-
プジョーがロゴ(エンブレム)変更を発表!60年代への回帰、そしてこれまでには10回のロゴ変更も。なお今後は「上級マーケットへと移行する」
| プジョーの新ロゴは力強くダイナミックな印象に | プジョーが「ブランドロゴを新しくし、上級マーケットへと移行する」と発表。プジョーは1810年設立という非常に古い会社であり、メルセデス・ベンツより ...
続きを見る