| 基本的には2023年半ばから使用を開始するそうだが、そのプレビューとして近日発表されるコンセプトカーに表示されることになりそう |
いずれのメーカーのロゴもシンプルに、そしてダイナミックなエンブレムへと変更中
さて、現在多くのメーカーがそのエンブレム(ロゴ)を3次元から2次元へと変更していますが、その理由は「スマートフォンでも見やすいように」。※将来的に”発光”させることを考えているブランドもある
よって輪郭をシンプルそしてシャープに、さらにはコントラストがよく出るようなデザインとカラーリングへと変更するケースが多く、今回はシトロエンもその流れに従い、1919年に創業者であるアンドレ・シトロエンがデザインした「ダブル・シェブロン」に近いデザインへと戻されています。
なお、シトロエンは長い間、ポールスターと「ロゴが似ている」として訴訟を繰り広げており、しかし突如先日「我々が申し立てた苦情を取り下げた」と発表していて、その争いが終結したことをアナウンスしていますが、その「突然の決着」の背景には、もう以前のダブルシェブロンを使用しないという理由があったのかもしれません。
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新しいシトロエンのエンブレムは2023年半ばから使用開始
シトロエンによると、この新しいエンブレムは2023年半ばからコンセプトカー、そしていくつかのモデルに採用されるといい、さらには「このバッジ(エンブレム)をもっと目立たせることができるような新しいデザイン言語を開発中」とのことなので、この画像のように、「盛り上げたり」という立体的な使い方がなされるのかもしれません。
このレッドは「インフラレッド」つまり赤外線と呼ばれていますが、新しいエンブレムを採用するクルマのプレビューとして、数日内に新型コンセプトカーとともにデビューを飾る可能性があり、シトロエンからの発表を待ちたいところ。
そして主に「平面」として使用されるカラーはブラックのほかモンテカルロブルーがアナウンスされていて、このモンテカルロブルーは過去の2CVやDSからインスピレーションを受けているといい、印刷物やデジタル画面に用いられるそうですが、もちろん車体への使用も想定されています。
このカラーはすでにシトロエンのいくつかの市販車にも採用されており、市場への浸透も速いかもしれませんね。
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シトロエンはスローガンも更新
そしてシトロエンは今回のエンブレム変更にあわせてスローガンを新たに「Nothing Moves Us Like Citroën(シトロエンほど私たちを感動させるものはない)」へと変更する、と発表。
公開された画像を見ると、車体のあちこちに立体にてこのスローガンが刻まれたナゾのクルマが登場し、これが数日内に発表されるコンセプトカーなのかもしれません。
シトロエンのエンブレムにはこういった由来がある
シトロエンのエンブレム変更は103年の歴史において今回が10回目。
ちなみにシトロエンの「ダブルシェブロン」については、ダブルヘリカルギアの製造にて成功したアンドレ・シトロエンが、モータリゼーションを見越して新しく自動車メーカー(すなわちシトロエン)を興す際に考案したエンブレムで、その成功となったダブルヘリカルギア(ドゥ・シュブロン)を図案化したもの。
今回の変更では、ダブルシェブロン(フランス語ではdeux chevrons)はそのままに、1985年以降に廃止された「円」を復活させ、1919年創業当時に近いデザインへと戻されていますが、これはシトロエンとステランティス・デザイン・スタジオとの協業によって誕生したものだとされ、おなじ(シトロエンが属する)ステランティスでは、すでにプジョーがエンブレムを変更しており、やはり創業初期のシンボルマークに近いイメージへと改められています。
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今回のあたらしいエンブレムにつき、シトロエンCEO、ヴァンサン・コベ氏は「ピュアエレクトリックカーという未来へ向かう道への”エレガントな進歩の象徴”」だとコメントしており、エレクトリックカーに「ギア」は必要ないものの、創業者が自動車の普及に努めたように、新時代のシトロエンもまた、「電気」自動車の普及に全力を注ぐことになりそうですね。
現在、多くの自動車メーカーがエンブレムを変更中
上述の通り、現在は多くの自動車メーカーがそのエンブレム(ロゴマーク)を変更したり、カラーを再定義したりと再ブランディングを行っている最中。
「発光」させることを考慮すると、カラフルなエンブレムを持つメーカーはその対応に苦労しそうですが(法規上、フロントだと”レッド”を発光色に使用できることが許可されている国は少なさそう)、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニのように、「紋章」っぽかったり、立体を表現したメーカーも現在エンブレムの変更を考えているのかもしれませんね。
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