| ルノーはかつて、「戦車」をロゴに用いていたこともあった |
さて、先日はプジョーがロゴの変更を発表したところですが、今回はルノーもロゴ(エンブレム)変更を発表。
この新しいロゴは先に発表された「ルノー5プロトタイプ」にて掲示されていたものですが、今回これが正式に採用されることになり、ほかブランド同様に、スマートフォンでも識別しやすいシンプルなデザインとなっています。
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ルノー、そしてエンブレムはこんな変遷をたどっている
なお、ルノーの設立は1898年とかなり古く(ルイ・ルノーによって設立)、1899年には一号車”ヴォワチュレット”を発売し、その後1922年に株式会社されて現在の組織の原型となるソシエテ・アノニム・デ・ユジーヌ・ルノーへと変化。
1999年には日産自動車と提携し、現在は日産および配下の三菱自動車含め、ダチア、アフトヴァース等を所有するに至っています。
ルノーのロゴが最初に決められたのは1900年で、このときは設立者であるルイ・ルノー、その兄弟であるマルセルとフェルナンのイニシャルを模したものが採用れることに。
1906年には工業そして自動車を感じさせる「歯車と自動車」へ、1919年には軍需拡大のため軍用車や航空機、ボートや戦車までを生産していたためかエンブレムは戦車(Ft-17)へ。
ソシエテ・アノニム・デ・ユジーヌ・ルノー設立後の1923年には円形の中にグリルと思われる図案を配置したエスカッシャン(盾形紋)へ、その後まもなく1925年にはロザンジュ(菱形)へ。
なお、このロザンジュのあらわすところはよくわかっていないらしく、ルノー・ジャポン広報でも「詳細は不明で、有力なのはボディ前部の穴(クラクション用もしくは蒸気を逃がすためのダクト)を覆うのににひし形が最適だったからという説」、そして日本自動車輸入組合では「豪華さと技術、上品さと合理性」を表現した結果だと紹介しています。
その後1972年には現在のエンブレムの原型ができあがり、その後1992年には時代の流れに合わせて立体化し、しかし今回も時代に即して「2D化」したということになりますね。
なお、この新しいロゴは2022年から生産されるクルマに付与されることになり、2024年にはすべてこのロゴに置き換えられる、とのこと。
今回のロゴ変更について、デザイナーを務めるジル・ヴィダル氏は「よりアイコニックで、シンプルで示唆に富み、タイムレス」だとこのロゴを表現したといい、「今こそが新しく変わるときだ」とも語っています。
ルノーのデザイナーがロゴを語る動画はこちら
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参照:Groupe Renault, 日本自動車輸入組合, Tech+