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テスラが新型モデル3「パフォーマンス」発表。0-60マイル加速2.9秒、最高速262km/hを誇りボディデザインも専用に。今年一番の明るいニュースに株価は11%上昇

テスラが新型モデル3「パフォーマンス」発表。0-60マイル加速2.9秒、最高速262km/hを誇りボディデザインも専用に。今年一番の明るいニュースに株価は11%上昇

| テスラは現在「いったん落ちるところまで落ちて」いるため、ここからの上昇余力は非常に大きい |

なんとかテスラの回復に期待したいところである

さて、テスラが待望の「モデル3パフォーマンス」を正式発表。

これは510馬力を誇るモデル3のフラッグシップモデルとなりますが、何と言っても0-60マイル(0-96km/h)加速タイムが2.9秒というスーパーカー並みの加速性能が自慢です。

ここ最近は”加速の素早さ”で知られるテスラの加速を超える中国製EVが多数(しかもテスラのクルマの価格を下回って)登場しており、しかしテスラの場合、ムーステストでも証明されている通りに「加速だけではなく」優れたハンドリング性能、危機回避性能を持つことについては特筆すべき点であり、ここは加速性能のみをウリにする中国製EVとは大きく異なるところです(もちろんこれらEVはサーキット走行を前提に作られたものではないが、テスラ含め日米欧の自動車メーカーの面目を保つため、どこかのメディアが中国製EVを集めてサーキットを走らせてタイムを競ってくれないかとも思う)。

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新型テスラ・モデル3パフォーマンスはこんなクルマ

そこで今回発表されたテスラ・モデル3パフォーマンスを見てみると、新しいボディ外板、新デザインのホイールに「パフォーマンス」を示すバッジなどが装着されることでほかモデルとの差別化を拡大しています。※ボディではフロントとリアバンパー、フロントスプリッター、スポイラー、リアディフューザーなどがモデル3パフォーマンスの識別点である

北米での価格は52,990ドル(現在の為替レートにて約820万円)、最高速は262km/h(EVとしては相当に高い)、車体重量は1,837kg、デュアルモータ/4WD、出力は先代比で+60馬力、0-60マイル加速は-0.6秒というスペックを持っていますが、ここ最近悪いニュースの多かったテスラにとって「今年最大のエキサイティングな発表」だと言って良いかもしれません(そのほかの発表もあったが、それらを含め株価は11%上昇している)。

Tesla-Model3-Performance (3)

この並外れたパフォーマンスを実現することができたのは最新世代ドライブ ユニット「パフォーマンス 4DU」で、これは、モーターとバッテリーからこれまで以上に大きなトルク、パワー、効率を達成するための鍵となり、テスラによれば以前のドライブユニットと比較して「継続電力が22%増加、ピーク電力が32%増加、ピーク電力供給が16%増加」するのだそう。

一方で効率は2%向上しており、しかし一回の満充電あたり航続距離は以前の499kmから476kmに減少しており、これはそのパフォーマンスと引き換えにいくばくかの実用性を失ってしまったということになりそうです(ただし15分で最大229km走行分をチャージできるなど充電性能は向上している)。

なお、新デザインの20インチホイールと専用設計を持つピレリ製P ZERO 4パフォーマンスタイヤも効率性の向上に貢献しているといい、接地面積が増加しグリップを高めつつも転がり抵抗が減少した、ともアナウンスがなされています。

Tesla-Model3-Performance (2)

そのほかAWDシステムも更新され、新しい”パフォーマンス 4DU”ドライブユニットはリアモーターの特性に適応するように再プログラムされており、キャリブレーションにより重量移動が改善されることでコーナリングが向上するとともにコーナーからの脱出速度が向上したそうですが、これに対応するために新しい「サーキット対応」ブレーキパッドはが装備されていることにも言及されています。

加えてサスペンションも一新され、新設計によるアダプティブ ダンピング システムによってシャーシから不安定さが取り除かれるうえ、自社開発ソフトウェアによって制御される「標準、スポーツ、トラック」の3つのモードによって車両の性格を”ドライバーの求めに応じ”変化させることが可能になったそうですが、このうち「トラック」においては、「モーターコントロール、サスペンションコントロール、パワートレイン冷却、ビークルダイナミック」の項目においてさらなる微調整ができるのだそう。

Tesla-Model3-Performance (4)

内装だと強化されたサイドサポート(ボルスター)、より低い着座位置を備えた新しいスポーツシートが採用されており(モデルS プレッドと同じものだと思われる)、これには12ウェイ電動調整、ヒーター、ベンチレーションが備わります。

このほか、インテリアにはカーボンファイバーのアクセントが備わり、スポーティなアピアランスを完成させているようですね。

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参照:Tesla

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