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フェラーリが「ブルー」の296GTSを2台一気に公開。ボディカラーはアッズーロ・ラ・プラタとアッズーロ・ディーノ、自社のヘリテージへのオマージュ

フェラーリが「ブルー」の296GTSを2台一気に公開。ボディカラーはアッズーロ・ラ・プラタとアッズーロ・ディーノ、自社のヘリテージへのオマージュ

| この「ブルー」は「アメリカ」そして「ヒューレット・パッカード(HP)」を意識したものだとも考えられる |

それにしてもフェラーリがここまで「ブルー」を強く押し出すとは

さて、フェラーリがF1マイアミGPにて発表を行う2つの296GTSの画像を公開。

これまでにも「製造中」の様子を公式XやFacebookにて公開していたものの、完全な車両として公開したのは今回が「初」。

これらは「アッズーロ・ラ・プラタ」「アッズーロ・ディーノ」という2つのボディカラーを持ち、レッドとホワイトをアクセントに取り入れ、かつお互いのボディカラーを用いたリバリー(ストライプ)がペイントされています。

フェラーリがマイアミで公開される「ブルー」をまとう2台の296GTSをチラ見せ。まさかのブルーにブルーのストライプ、コントラストを成す仕様に
フェラーリがマイアミで公開される「ブルー」をまとう2台の296GTSをチラ見せ。まさかのブルーにブルーのストライプ、コントラストを成す仕様に【動画】

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フェラーリと「ブルー」は意外と親しみがある

なお、フェラーリが今回「ブルー(アッズーロ / アズーロ)」を取り入れたのにはいくつかの理由があり、まずブルーがフェラーリのヘリテージカラーのひとつであること。

1960−1970年代にはフェラーリのレーシングドライバーがヘルメットやレーシングスーツにブルーを用いていたり、チームウェア、そして工場の従業員が着る作業着がブルーであったわけですね(シートやシートベルトにもブルーが使用されることが少なくはなかった)。

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「レッド」の前には「ブルー」だった。フェラーリは1960-1970年代にレーシングドライバーのスーツ、スタッフのユニフォームにブルーを使用していた
「レッド」の前には「ブルー」だった。フェラーリは1960-1970年代にレーシングドライバーのスーツ、スタッフのユニフォームにブルーを使用していたことがある

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そして公式にアナウンスはなされていないものの、マイアミGPでブルーが強調されるのは「アメリカ国旗」を意識してのことかもしれません。

それは「ホワイト、レッド」と組み合わせられていることからもその意図を汲み取ることができ、フェラーリの米に対する愛情(今年でアメリカへと正式に輸出を開始してから70年となる)を示すものだと思われます。

さらにもうひとつ考えられるのは「HP(ヒューレット・パッカード)」との提携。

これはチーム名が「スクーデリア・フェラーリ」から「スクーデリア・フェラーリHP」へと変更されるほど大掛かりなもので、しかしファンの間では「ブルーのHPのロゴはフェラーリにマッチしない」等の批判も強く、あらかじめこれを想定したフェラーリが「緩衝材」として今回のブルーを用意したのだと考えることも可能です(勘ぐり過ぎかもしれないが)。

フェラーリがHP(ヒューレット・パッカード)と大型契約を締結。これによりチーム名が「スクーデリア・フェラーリHP」へと変更されマシンに「ブルー」が登場
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ここまでフェラーリが「レッド(ロッソ)以外」を押し出すのは珍しいことである

なお、フェラーリは昨年のイタリアGPにおいてイエローを全面に押し出し、イエローを用いたコレクションを展開したことがあるものの、今回の「ブルー」はそれよりもはるかに規模が大きく、フェラーリがブルーに対して並々ならぬ注力を行っていることがわかります。※イエローの後には「ホワイト」を強調したF1マシンのカラーリングを公開するなど、ここ最近ではカラーに対するフェラーリの姿勢がやや変化している

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実際のところ、これまでには見られない類の製品も展開されるようで、ケースのようなバッグのような「クルマの形をした」プロダクトも展開されるようですね。

そして最も気になるのは「ブルー」を用いるという「マイアミGP1戦かぎりの」専用カラーリングを持つF1マシン、SF-24のアンヴェールですが、こちらについてはあと数日待つ必要があるのかもしれません。

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参照:Ferrari

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