| 国による政策や補助金等の相違が「国による差」となっているのかも |
韓国については、魅力的な選択肢が登場したことが関係しているものと思われる
さて、米国、カナダ、中国、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランドなど13カ国の9,000人を対象に行われた最新の調査によると、41%の人が「次に買うクルマは電動化車両(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、ピュアEV」だと答えた模様。
ただし最多は「ガソリン/ディーゼル」の50%、そのほかだど「FCV」が2%、「わからない」が8%という結果となっています。
国によっても考え方は大きく異なるようだ
ただしこの「41%」というのはアンケート回答者全員の話であり、次に電動車を買うと答えた人の比率は国によって異なっていて、たとえばアメリカでは66%が「次はガソリン/ディーゼル」、オーストラリアでは75%が次にガソリンもしくはディーゼル車を買うと答え、EVと回答したのはわずか17%。
韓国だと51%が「次に電気自動車を買う」と答え(キア、ヒュンダイが相次いで魅力的な電気自動車を発表したからなのかも)、内燃機関を選ぶと答えたのは32%。
そのほか環境意識の高いシンガポールでは「次にEV」と考える人は53%に達しているようですね。
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EV検討者は前回の調査に比較して大幅増
なお、「次に買うクルマはハイブリッド、プラグインハイブリッド、ピュアEV」と答えた人の比率は前回調査に比較すると10%上昇しており、この理由としては「コロナウイルスのパンデミックによって意識の変化が生じたから」だと結論付けられています。
たしかに、ロックダウンによって交通量が減ると「ほんのわずかな期間で」大気汚染が改善されたと報じられたのは記憶に新しく、これは「一人ひとりが気をつければ、地球を救うことが出来る」と多くの人が考えるきっかけになったのかもしれませんね。
おそらくはその国の政策も大きく影響
ただ、今回のアンケートについて、その国が取っている政策や補助金によっても大きく結果が変わるものと思われ、たとえば「近い将来にガソリン車を禁止する」という方針を国が明確に打ち出していれば、否が応でも次は電動化車両を購入せざるをえず、政府が「EV推進政策」を推し進め、多額の補助金はじめ優遇政策を打ち出していれば、やはり「次はEV」となるのかもしれません。
よって、このアンケートは単純に意識が変わっただけではないと思われますが、それでもコロナウイルス拡大によって人々の意識が大小の差はあれ「より良い方向へ」向いたことは間違いないとは認識しています。
そしてこの1年で多くの自動車メーカーが魅力的な電動化車両を発売もしくは発表していることも関係しているはずで、こういった傾向を見るに、「電動化への流れは加速することがあっても、スローダウンすることはないのかもしれませんね。
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参照:EY.com