「マクラーレンがカスタムした」メルセデス・ベンツSLRマクラーレンが中古市場に登場！存在するのは25台のみ、カスタム費用は2230万円

｜　マクラーレンがカスタムしたメルセデス・ベンツSLRマクラーレンとはこれいかに　｜

いまではもう絶対に成立し得ないコラボレーション

さて、世界に25台しか存在しないという「マクラーレンがカスタムしたメルセデス・ベンツSLRマクラーレン」が中古市場に登場。※ロードスター版は6台しか存在しないと言われている

いったい何のことを言っているのかよくわからないと思いますが、メルセデス・ベンツとマクラーレンは2003年当時、F1にてタッグを組んでおり、両者が協力して作り上げたスーパーカーが「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」。

そして、このメルセデス・ベンツSLRマクラーレンは「メルセデス・ベンツから2004年に発売」されていますが、このメルセデス・ベンツSLRマクラーレンを「マクラーレンがカスタムした」のがこのクルマ、メルセデス・ベンツSLR 722 マクラーレン バイ MSOということになります。

ベースはメルセデス・ベンツSLRマクラーレン「722エディション」

このメルセデス・ベンツSLR 722 マクラーレン バイ MSOは、その名からわかるとおりメルセデス・ベンツSLR マクラーレン722エディションがベース。

これは2006年に追加された150台のみの限定となるハイパワーバージョンで、「722」とは馬力ではなく、1955年のミッレミリアでスターリング・モスが出走した時刻「7時22分」を指しています。※メルセデス・ベンツSLR マクラーレン 722エディションの出力は650馬力

そしてマクラーレンがこのメルセデス・ベンツSLR マクラーレン 722エディションを25台のみ入手し、自社のパーソナリゼーション部門であるMSO（マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ）でカスタムしたうちの一台が今回売りに出されているクルマそのもの、ということになりますね。

カスタムの内容は前後バンパー、専用グリルにサイドギル（マクラーレンのスピードマークにも似ている）、専用ホイールの装着にはじまり、独自にチューンされたステアリングラックやサスペンション、さらにはチタン製のエグゾーストシステムも。

今回売りに出されている個体は25台のうちの12番目に改造されたモデルで、カーボンファイバー製のウィングミラー、カーボンファイバー製のシルパネル、カーボン製のフロントスプリッター、レッドのブレーキキャリパーなどがその特徴。

MSOによるアップグレードには、当時150,000ポンド（約2230万円円）の費用がかったとされますが、メルセデス・ベンツSLR マクラーレン 722エディションの車両本体価格そのものは6500万円であったので、相当なコストがかかったということがわかります。

パフォーマンスについてはどの程度向上しているのか明かされておらず、しかし5.4リッター・スーパーチャージドV8にも手が入っていると考えるのが妥当であり、650馬力からいくばくかは出力がアップしているものと思われます。

なお、ノーマルだと0−100キロ加速は3.6秒、最高速は337km/hというスペックを誇ります。

メルセデス・ベンツSLR 722 マクラーレン バイ MSOのインテリアはこうなっている

このメルセデス・ベンツSLR 722 マクラーレン バイ MSOのインテリアは珍しい「チェック」。

販売されているのがドイツなので、もしかすると最初のオーナーもドイツ人だったのかもしれません（日本ではあまり馴染みがないが、ドイツではハイパフォーマンスカーの内装にチェック柄を用いるのは珍しいことではない。VWゴルフGTIやポルシェ911など）。

当時としてはかなり「凝った」内装を持ち、エンジンスタートはシフトノブ上のフラップを開き、その下にあるプッシュボタンを押して行います。

つまりは戦闘機の「ミサイル発射」を模したということになりますね。

マクラーレンはかつて、結構なんでもカスタムしていた

なお、現在のようなスーパーカーを発売する体制となる前、マクラーレンはいろいろなことに手を出していて、かつてはなぜかフォード・マスタングをカスタムしたことも（ボディカラーはマクラーレンっぽいオレンジにペイントされている）。※これは量産される計画があった

さらにはダッジ・ヴァイパーをカスタムしたことも。

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参照：Agent4Stars