| フロントサスペンションはダブルウイッシュボーン、リアはマルチリンクへ |
前後セクションはパイプフレームにて自作したようだ
さて、現在トヨタ・セリカはそのライフを終えて「欠番」状態ではありますが、なんと7代目セリカをベースにミドシップ、しかもオープン化してしまった猛者が登場。
この7代目セリカはFFのみ、そしてクーペのみのラインアップであったものの、それをわざわざ「ミドシップオープン」という本来とは全く異なるパッケージングへと変更している、ということになります。
現在は公道走行ができない状態だが
このセリカは現在サーキット走行専用(公道走行ができない)状態だそうで、しかし「Qナンバー」なるものを取得すれば公道の走行も可能なのだそう(それがどんなものなのか、あいにくぼくは知識を持ち合わせていない)。
このセリカは(売り主が)定年退職後の趣味として制作したと紹介されており、しかし腰痛のため現在はクルマのカスタムやクルマいじりができなくなり、よって今回売りに出した、とのこと。
ちなみに販売価格は4,500ポンド(日本円で約75万円)に設定され、マニュアル・トランスミッションを持つミドシップスポーツの価格としてはかなり安価だと言って良いかと思います。
その改造範囲は多岐にわたる
なお、画像そして説明文を見てみると、この「ミドシップセリカ」の改造範囲は非常に広く、まず車体構造としてはキャビン以外の部分は全部作りなおしているもよう。
フロントはエンジンを取り外しただけではなく、おそらくバルクヘッドから前をスッパリと切り落としており、そこから新たにパイプフレームにてフロントセクションを制作しており、フロントサスペンションはダブルウイッシュボーンへと改められています。
そしてリアもシート後方からスッパリと車体が切断されているようで、新たにバルクヘッドを設置し、フロント同様にパイプにてサブフレームを構築し、そこへ1.8リッターVVTLi 4気筒エンジン(188馬力)を搭載して6速マニュアル・トランスミッションを介して後輪を駆動。
リアサスペンションにはマルチリンク式を採用し、レーシングカーばりにフルアジャスタブル・インボードコイルオーバーと調整式タブルアンチロールバーが組み合わされています。
そしてリアには実用的なトランクも装備され、着脱式と思われるルーフも格納されています。
リアフードを閉じるとこう。
剛性と安全性を確保するためかロールバーが取り付けられていますね。
ミドシップ・セリカは補強にも抜かりがなかった
そしてこのセリカのビルダーは本気でスポーツカーを作ろうとしたようで、オープン化によって損なわれる剛性を担保するためかサイドシルからリアにかけてパネルのようなものでガッチリと補強されています(ちゃんとカーペットが貼られている)。
エクステリアだとバンパー含むフロントセクション、ドア、フロントガラス、リアバンパー、テールランプに純正パーツが使用されるものの、その他はすべてカスタムメイドだといい、リアフェンダーはもともとのセリカの形状をうまく再現したオリジナルデザイン。
さらには固定式リアスポイラー、バンパーエクステンション、サイドスカート、TRDバッジが装着され、ブレーキキャリパーはブルーにペイントされるなど細かいところにまでこだわりが見られます。
少記事なところ、ここまでのクルマを作ることができる技術があれば、フレームを自作し、そこへセリカのエンジンとトランスミッションを載せてセリカの外板をかぶせたほうが早かったんじゃないかとも思いますが、本人からすると「セリカでなくてはならない」理由があったのでしょうね。
合わせて読みたい、トヨタ・セリカ関連投稿
-
車体はセリカ、エンジンはレクサスのV8、足回りは80スープラ、そしてFR!カスタムしたのはトヨタの技術者、現在320万円で絶賛販売中
| レクサスのV8エンジンをスワップするのは珍しい | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49815086376/in/dateposted-pu ...
続きを見る
-
トヨタが「セリカ」の商標権を延長!現在の自動車業界の流れを反映し、「SUVとして」新型セリカが登場という予測も登場
| もともとWRCイメージが強いだけに、クーペSUVとして発売すれば販売に貢献できそう | さて、トヨタが北米において、「セリカ(CELICA)」の商標を更新した、との報道。以前にも「商標再登録」が報 ...
続きを見る
-
トヨタ・セリカをフェラーリ風にカスタムした車両が目撃される!ミドシップ風に見せるため、かなり「頑張った」ようだ
| たしかにそのウェッジシェイプはフェラーリにも近いかもしれない | やはりフェラーリというとクルマ好きにとっての憧れであり、そのぶん様々なレプリカが存在します。中にはオリジナルモデルへのオマージュと ...
続きを見る
参照:ebay