| レクサスのV8エンジンをスワップするのは珍しい |
トヨタ・セリカにレクサスのV8エンジンをスワップした上にFR化してしまった車両が中古市場に登場。
さらに驚くのは、この車両を製作したのは「トヨタのエンジニア」ということで、トヨタを知り尽くした人がトヨタ愛を炸裂させたということになるのかもしれません。
ベースとなったのは2003年モデルの7台目セリカ(T230)で、もともと積まれるエンジンは2ZZ-GE(190馬力)もしくは1ZZ-FE(145馬力)、ともに排気量は1.8リッター。
乗せ替えられたのはレクサスの4.3リッターV8(3UZ-FE)320馬力なので、もともとのエンジンから比較してシリンダー数は倍へ、排気量は2.5リッターアップ、出力は130馬力〜175馬アップということになり、果たして車体がこれに耐えることができるのかという疑問もありますが、そこはトヨタのエンジニアだけにちゃんと対策がなされていると考えて良さそうですね。
パワーに応じて足回りも強化済み
販売者によると、このセリカは(北米の)環境規制をクリアしており、エアコンやエアバッグなど快適/安全にかかわる装備も完備され、全ての機能が問題なく動作する、とのこと。
なお、前後サスペンションは80スープラからの移植となり、ブレーキはパワーにあわせてアップグレードが施され、ヘリカルLSDも投入されていると紹介されています。
この画像を見るに、吸気系はワンオフにてパイプが製作されているようですね。
ちなみにホイールはレクサスのFスポーツ用を装着。
ボンネットはV8を収めるために大きく盛り上がっているものの、リアを見るとノーマルのままっぽく見えます。
インテリアもノーマルとは大きく変わらず、しかしシフトゲートはレクサスから移植されている模様。
リアストラットは強化され、クロスバーも装着されるなど「パワー対策」がなされています。
こちらはボディアンダー。
排気系もワンオフにて製作されているように見え、かなりなコストがかかっているのも間違いなさそう。
販売価格は29,000ドルなので320万円ほどになりますが、もしマニュアル・トランスミッションを希望するのであれば、+40万円を払えば(トランスミッションを)入れ替えてくれる模様。
アメリカ人はとにかくV8大好き
アメリカ人はV8エンジン大好きなことで知られますが、やはりよく使用されるのはシボレーのV8(LS)エンジン。
これは台数が出ていることに加え「クリートエンジン」としてエンジン単体での販売を行なっているためだと思われますが、同じV8でもレクサスのエンジンを積むケースはかなり珍しいと思われます。
ちなみにレクサス/トヨタは自然吸気V8エンジンを廃止してV6ツインターボに置き換えると言われ、まずはアメリカ生産分から、次いで2-3年内には日本製V8(自然吸気)エンジンも生産が終了されるという報道もあるようですね。
VIA: Road & Track