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カウンタック最後の生産年に作られた「ランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー」が競売に!ノンレストア、オリジナルの内外装を持ち走行わずか6,648km

2022/10/30

カウンタック最後の生産年に作られた「ランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー」が競売に!ノンレストア、オリジナルの内外装を持ち走行わずか6,648km

| しかもエレガントでパワフルな欧州仕様、この9年間での走行距離はわずか123km |

これ以上程度の良いランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリーは二度と出てこないかも

さて、今回ロンドンにてRMサザビーズが主催するオークションにはランボルギーニやフェラーリなど大量のスーパーカーが出品されることが明らかになっており、今回紹介するカウンタック25thアニバーサリーもそのうちの一台です。

カウンタックは1970年代はじめにコンセプトカーとして登場し、その後1974年に発売されるやいなや一躍スーパーカーのアイコンとして認知されるに至っていますが、その理由はなんと言ってもこのスタイリングにあるかと思います。

大きな変更を加えることなく、ほぼ17年にわたって製造されており、そして生産が終了した今なお強い輝きを放つ一台でもありますね。

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ランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリーは1988年に発表されたファイナルモデル

ランボルギーニ・カウンタックは当時ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニによってデザインされていますが、やはり特徴的なのはそのシザースドア。

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真上に開く、いわゆる「ランボドア」とも呼ばれるもので、これはリアミッドにV12エンジンを縦置きしたためにコクピットが前寄りになってしまい、その座席位置の関係により、通常の横開きドアを装着するとドアヒンジを装着する場所を確保できず、どうやってドアを開けるとかということを考えた結果、この構造になったと言われています。

つまりこのドアは「意味があって」上に開くということになりますが、当時はデザイナーやエンジニアが集まってクルマのつくりとデザインとをいっしょに考えたといい、ここは現代の「分業制」とは大きく異るところかもしれません。

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上述のとおり市販モデルのカウンタックは1974年に「LP400」として登場しており、その後1978年のLP400S、1982年のLP500S、1985年の5000QV(クワトロバルボーレ)、そして1988年にモンツァ・グランプリの場で発表されたこのカウンタック25thアニバーサリー。

ちなみにこの「25」というのはカウンタックではなく、ランボルギーニが1963年に創業してから25年、ということになります。

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このカウンタック25thアニバーサリーにおいて特筆すべきは、ランボルギーニでははじめてコンポジット素材が使用されていることで、そのコンポジット素材を取り入れたのはほかならぬパガーニ創業者、オラチオ・パガーニ氏。

同氏はアルゼンチンからほぼ無一文にてイタリアにやってきて掃除係としてなんとかランボルギーニに潜り込み、その後同社にて技術主任にまで上り詰めています。

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さらにはエンジンの冷却性能を高めるためにリアのエアダクトを見直し、フロントエプロンとサイドシルのデザインを変更し、ストレークインテークを追加したのが外観上の大きな特徴でもありますね。

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ホイールは3ピースのOZ製で、バランスウエイトが大量に貼り付けられているのが印象的ですが、当時のピレリの品質を考慮すると「やむなし」かもしれません。

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外装レッド、内装タンレザーの「いかにもスーパーカー」

そしてこのカウンタック25thアニバーサリーは「ロッソのエクステリアにタンカラーのインテリア」という非常に理想的なコンビネーションを持っており、しかもそのコンディションは抜群。

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保証書によると、このカウンタック25thアニバーサリーは1993年12月にスイスのホルダーバンクに住むアレクサンドル・フレイなる人物に新車で販売されており、その後ディーラーが買い取ったという記録が残りますが、その後にクウェート在住の著名なコレクターが2013年10月にこの個体を購入しています。

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2013年の時点でのオドメーターは6,525kmだったといい、しかし現在は6,648kmを指しているので、この9年でわずか123kmしか走行していないということになり、「おそらくもっとも走行距離が少ないカウンタック25thアニバーサリー」だと言われているようですね。

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2014年にはスポーツエグゾーストの装着、2019年にはオルタネーターベルトの新品への交換などが行われ、かつ専門店に定期的にメンテナンスを依頼していたことが保管されている領収書によって判明していますが、ツールロールとオーナーズマニュアルも付属しており、理想的なコンディションを保っていると言えるかもしれません。

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インテリアはもちろんフルレザー、そしてパワーウインドウ、3ウェイ電子調整式パワーシートが装備されるなどずいぶん近代的に進化しています。

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エアコンも「新型」となり、温度調整がスライドレバーではなくボタン式(表示はデジタル)に。

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シフトノブは球形ではなくレバー形状。

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ステアリングホイールのセンターパッドにはファイティングブルが型押しされています。

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ヘッドユニットはいかにも80年代っぽいアルパイン(カセットデッキ)。

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このカウンタック25thアニバーサリーは欧州仕様なので、吸気系にはウェーバー製ダウンドラフト・キャブレターを6基が搭載され、米国仕様のフューエル・インジェクション仕様に比べ55ps高い出力を誇ります(バンパーも欧州仕様となり、アメリカ仕様に比較してスマートなデザインを維持している)。

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このカウンタック25thアニバーサリーは1988年から1989年にかけて657台が生産され、1990年にはディアブロへとバトンタッチしていますが、そのシザースドア、特徴的なリアフェンダーの切り欠きなどは後のV12モデルにも引き継がれており、なにより「V12エンジン縦置き」というレイアウトは未だに不変です(これはハイブリッド化されても変わることはないだろう)。

ランボルギーニ・カウンタックはなぜ17年も継続生産され、なぜ1989年に生産を終了せねばならなかったのか?

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そしてカウンタックの「最終生産年」に製造されたこのモデルはいかにもカウンタックらしいカラーリング、そして少ない走行距離を持っており、またとないコレクターズアイテムであることは間違いかと思われます。

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参照:RM Sotherby's

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