| 中国製品はなんでも爆発したり燃えたりするというのがネット上での通説だが、さすがにこれは聞いたことがない |
今後はイベントにおけるEVの規制が強化されそう
中国にて、開催目前の広州モーターショーの会場にて「展示車両が燃えた」との報道。
会場に搬入した北京の自動車メーカー(IAT)の車両が開催を待たずに燃えたということになりそうですが、詳しい事情はわかっておらず、ただしこの車両はNEVだと伝えられています。
ちなみにNEVというのは「ニュー・エナジー・ビークル(New Energy Vehicle)」の略でありピュアEV、PHEV、水素などの「ガソリンおよびディーゼルエンジン車以外」のパワートレーンを積むクルマを指しており、よってこの車両はそのいずれかということになりますね。
現在、火災の原因は調査中
なお、動画を見てもわかるとおり「思いっきり燃えて」いて、しかし幸いなことにけが人は出なかったとのこと。
さらには広州モーターショーが予定通りに開催されたのか、そもそも他の車両に延焼しなかったのかなどもわからないままですが、この自動車メーカーとショーの運営団体とが共同にて原因を調べている、と報じられています。
たしかにEVは燃えるというが
なお、今回のニュースを見て思ったのは「この車両はEVだったのでは」ということ。
EVがよく燃えるというのは通説ではあるものの(ただし諸説ある)、中国ではEVの火災や修理費用の高額さに起因してEVの保険料が(ガソリン車よりも)高価だとされ、かつ家電製品であっても中国製バッテリー搭載製品の火災についてよく報じられているため(偏向報道の可能性もある)、ついついそう思ってしまうわけですね。
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それはともかくとしてですが、こういったクルマの展示会については、事故を防ぐため、ガソリン車であればガソリンタンクに一定容量以外のガソリンを入れてはならないという規則があるといい、しかし今後電動車が増えるにあたり、EVにはEVならではの新しい(炎上や延焼を防ぐための)規制が敷かれることになるのかもしれません。
ちなみに燃えたのはこのクルマ(コンセプトカー)なのだそう。
#AutoGuangzhou2022 gets off to a “fiery” start. The concept from Chinese vehicle design and engineering company IAT that caught fire on the eve of this year’s Guangzhou Auto Show. pic.twitter.com/s2w0s6oQdr
— Lei Xing邢磊 (@leixing77) December 29, 2022
中国の自動車メーカーのクルマが会場にて燃える動画はこちら
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