テスラ・サイバートラックの転売が相次ぐもその相場が徐々に下落。中古車販売業者「すでにサイバートラックの相場は崩壊している」

｜　ただし一時の異常な価格が落ち着いただけであり、現状でも十分にプレミアが乗った価格で取引されている　｜

どれくらいのペースでサイバートラックが納車されているのかはまったくわからない

さて、昨年末に納車が始まった後も順調にデリバリーがなされていると思われるテスラ・サイバートラック。

現在どれくらいの台数が納車されているのかはわからないものの、Youtube上では相当数のラッピング車両やカスタム車両が見られ、かつ中古車市場でも少なくはない転売行為が見られます。

テスラ・サイバートラックの中古相場はすでに「崩壊」？

そこで現在話題となっているのがテスラ・サイバートラックの相場が崩壊しつつあるということ。

これは数台のサイバートラックを中古市場で販売したGive Me The VIN (GMTV) の社長兼創設者、ジョン・クレイ・ウルフ氏の主張であり、同氏は先週サイバートラックを24万4500ドルと22万ドルで販売したものの、今週は（同社が主催するオークションにて）19万5500ドルと18万9000ドルでしか売れなかったとコメント。

そのため同氏はサイバートラックの買い取りや販売価格を調整する必要が出てきたとも述べていますが、こういった下落傾向を指して「相場が崩壊している」という認識を示しているわけですね。

ただ、サイバートラックの価格は（もっとも高価なトライモーター仕様で）9万9990ドルなので、19万5500ドルと18万9000ドルという価格であってもけして「相場が崩壊」というレベルではなく、むしろ「いまだ新車価格の倍」で売れている状況のほうが異常なのかもしれません（もちろん、同オークション以外でもサイバートラックが転売されているものと思われ、それでもこの相場を維持しているということは非常に人気が高いと考えていい）。

一方でモデル3の相場は下がり続ける

こうした一方、大きくその中古相場を下げているテスラ車が「モデル3」。

北米だと（レンタカー会社の）ハーツが大量に中古車両を放出したこと、そしてテスラ自身が新車を大幅に値下げして販売したことがこういった「中古相場の下落」につながっていると見られていますが、これはイーロン・マスクCEOが予測していたのとは逆の動きであり（イーロン・マスクCEOは、むしろテスラ車の中古価格は上昇してゆくと発言していた）、そして安価なモデル3が大量に出回ることで「新車のモデル3がそのぶん売れなくなる」ことも考えられ、結果的にテスラは「新車価格を引き下げたことで」自分で自分の首を締めてしまったのかもしれません。

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参照：CARSCOOPS