■近況について

EXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきた。なんだかんだ言いながらも完成度が高く、よく考えられた万博でもある。もちろん課題も介在し今後の解決には期待【動画】

EXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきた。なんだかんだ言いながらも完成度が高く、よく考えられた万博でもある。もちろん課題も介在し今後の解決には期待【動画】

| これだけの規模のイベントを致命的な問題もなく運営していることは高く評価できる |

しかも万博は日々「進化中」

さて、EXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきたのでその様子をお伝えしたいと思います。

ちなみにですが、諸事情あって会期中に3-4回ほど訪問する予定があり、よって今回の訪問で「すべてを見て回って体験する」ことは考えておらず、今回は「雰囲気を掴むための様子見」。

なお、色々と言われている万博ですが、ネガティブな報道が多く(そうすれば数字を稼げるからだと思う)、しかし実際に行ってみると「なんだかんだ言いながらうまくやってる」という印象も。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/54482255746/in/album-72177720325660974

たしかに現時点では様々な課題があるようには思えるものの、訪問後にはアンケートが送られてきたりして、「少しでも現状を良くしよう」という意思も伝わってきます。

EXPO 2025 大阪・関西万博の「予約」はハードルが高い

関西万博の訪問には万博IDの登録、日時の予約が必要で、その過程では様々な情報を入力する必要があり(たしかに”それは聞かなくてもいいだろう”ということまで入力の必要がある)、これが「けっこう面倒」と言われているのは既報のとおり。

ただし万博側ではそういった意見に耳を傾け「日時の予約がなくても入場できる」チケットを用意していて、これもやはり「改善活動」のひとつ。

そして今回ぼくが購入したのは「午後5時から入場できる」という割安なチケットで、これを購入するに際しては万博IDを作成し、その後に公式サイト経由でチケットを買うという流れです。

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そしてチケット購入後に万博IDをもって公式サイトにログインすると「お持ちのチケット」が表示され、ここからサイト上で「訪問日時」を選ぶわけですが、ここまではけっこうスムーズ。

しかしながら問題はここからで、万博にゆく手段は非常に限られており、自家用車の乗り入れができないので(1)万博指定の駐車場へクルマを停めてそこからシャトルバスでゆく方法(パーク&ライド)、あとは(2)主要駅からのシャトルバス、そして(3)鉄道が主なもの。

ちょっと面倒なのはパーク&ライドを選択する場合、「駐車場の予約と、駐車場から万博へと往復するシャトルバスの時間」を予約せねばならず、たとえば「万博入場券の日時を指定して予約したとしても、駐車場がその時間に空いていなければ」万博に入れないということに。

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そして行きだけではなく帰りのシャトルバスの時間も予約する必要があり、こちらも希望する時間が空いていなければ「万博に訪問する日時を調整しなくてはならない」わけですね。※行き帰りのシャトルバスは完全予約制である

さらには万博内のパビリオンの予約についても同様のことが言え、「予約が取れても」シャトルバスを確保できなければ万博までたどり着けず、よって(1)(2)の場合だと、「万博の入場日時」「駐車場の予約日時」「パビリオンの予約日時」の3つが揃わなければならず、そしてぼくが実際に試した範囲だと、これら3つが揃うのは「まず不可能」。

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報道だと「駐車場がガラガラ」というものも見られ、しかし実際にぼくが予約を試みたところ「ちょっと先までほぼ満車」であり、ここでクルマでゆくという線は消えることに(南港ATCにクルマを停め、コスモスクエア駅から電車で万博にゆくという裏技はあるが)。

そして(2)であっても行き帰り両方で希望の時間を予約することはまず無理であり、ここで出てくるさらなる問題は「駐車場や、シャトルバスは万博から委託を受けた別会社が行っている」ということで、それぞれの予約を行う際、それぞれのサイトでそれぞれのIDを制作し、個別に予約と支払いを行う必要があるということ。

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よって「A.万博訪問日時の決定」「B.駐車場の予約」「C.シャトルバスの予約」はそれぞれ別の事業者が行っていて、しかしこれらの時間が一致しないと万博に行ったり帰ったりできず、そのためAとBの予約を完了した後、Cに空きがなければ「AとBをキャンセル」する必要が出てくるわけですね(ワンストップではなく別の事業体が予約を受け付けているので非常に面倒)。※事業体を分けているのは利権など大人の事情だと思われる

よって今回ぼくは(予約が不要な)電車(つまり”3”)にて万博を訪問することとなっています。

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開場前のゲートは大混雑

そして開場(17時)の15分前に東ゲートに到着すると(交通手段によってゲートが振り分けられる)こんな感じで大混雑。

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ただし17時にゲートが開くと相当なスピードで手荷物検査がなされ開場へと来場者が誘導されるため、すぐにこの混雑が解消されることに(なので17時からのチケットを持つ場合、17時15分くらいに行けば並ばずに入れそう)。

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そしてこちらが万博の中。

正直この「大屋根リング」は圧巻のひとことで、「よくこんなもの作ったな」という感じです。

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なお、客層としては「40-50代が中心」「ファミリーが多い」「若いカップルがほぼいない」「若い女性グループはほぼゼロ」「老人もいない」「外国人が少ない」。

つまりUSJなどのテーマパークとは異なって「若い人々や外国人に興味を持たれていない」のがこの万博であり、ここは今後の課題なのかもしれません。

アメリカパビリオンは大人気で・・・。

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そしてこちらはフランスパビリオン(ちょっとだけ並んだ)。

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LVMHグループが協賛しているということで、この部屋にはルイ・ヴィトンのトランクが壁一面に。

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そのほか「ディオールの部屋」や・・・

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「セリーヌの部屋」もあり、相当な人気を誇ります。

マレーシアパビリオンでは模型を使用したマレーシアの「今昔」や・・・。

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そして地域ごとの料理の特色、そしてこれから向かう「未来」を展示。

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トルコパビリオンに・・・。

タイパビリオン。

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ここでは主に「先進医療」についての紹介がなされており、ぼくの知るタイとは異なる「医療への取り組み」に驚かされます。

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こちらはスペインパビリオン。

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スペインと日本とのつながり、そして海に囲まれたという立地を活かしての「未来への取り組み」が示されており、やはり「ぼくの知らなかった」スペインを学ぶことができ、非常に興味深い展示であったと思います。

こちらはサウジアラビアパビリオン。

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故事を音楽と映像(アニメーション)にて見せるものですが、これがなかなか荘厳で見応えあり。

シンガポール館は「自然との共生」が主なメッセージ。

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「誰もが取り残されない未来」を示しているようですね。

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たしかに万博内はそれほど「並ばない」

なお、会場内では飲食店や自動販売機、トイレは「並ばなくてもすむよう」大量に設置されており、場所によっては少し並ぶことがあるものの、概ね快適に利用できるといった印象(これは助かる)。

ただしちょっと気になったのは「飲食店」で、簡単にいうと「どこも客が入っていない」。

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万博には飲食物の持ち込みが可能ということもあり、そして事前に「万博内の食事は非常に高価」ということが知られているため、自前で食べ物を用意している人が多いのかもしれません。

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実際のところ、夕方のゴールデンタイムでも飲食店はかなり空いていて、まさかの「呼び込み」をしている店舗も見られるほど。※パビリオン併設のレストランだと、早々に店じまいしているところもある

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このあたりは出店した飲食店も「見込み違いだった」と考えているのかもしれず、もしかすると今後「飲食代金の値下げ競争」が始まるんじゃないかと思ったり。

さらに飲食店の多くは「外国人をターゲットにした」日本っぽいメニューが多く、しかし上述の通り外国人が少ないために閑古鳥が鳴いているという様子も見られます。

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つまりはいろいろなところに「開催側の思惑と現実」との間にギャップが生じており、会期中に「いかにこのギャップを縮めるか」が成否の鍵を握るということになりそうですね(どんな業界にも、そしてどれだけ調査と準備を行ってもギャップは生じるものであり、しかしそのギャップにどう対処するかが重要である)。

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そしてこちらは閉館間際に行われる「噴水ショー」。

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この四角い門のようなものの中に映像が投影されるため、ショーを楽しもうとなると「正面」「「その反対の裏面」に陣取る必要があり(つまり横からだと映像が見えない)、そしてこちらは「裏面」です。

ちこの噴水ショーが終わると一気に皆が出口に向かうことになるのですが、噴水ショーのあとはドローンが宙を舞うこととなり、それを見てから帰るという人も。

つまりはうまく客足を分散させるための配慮がなされており、こういったところも「よく考えられている」と感心するところです。

EXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきた際の動画はこちら

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