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【祝・115周年】アルファロメオが特別ロゴにて伝統と革新をアピール。今年はF1チャンピオンシップ獲得からの75周年でもある

【祝・115周年】アルファロメオが特別ロゴにて伝統と革新をアピール。今年はF1チャンピオンシップ獲得からの75周年でもある

| 115年の伝統を誇るアルファロメオ |

この「大蛇に飲まれる人」は創業当初からデザインが変わっていない

イタリア・ミラノで1910年に創業したアルファロメオ。

元は「Anonima Lombarda Fabbrica Automobili(A.L.F.A.)」として設立され、1920年に(様々な変遷を経た後)正式に「アルファロメオ」となっています。

F1世界選手権初代コンストラクターズチャンピオン(1950年)にも輝いた名門で、現在はステランティスグループの一員として存続しているものの、マセラティとともに様々な苦境が報じられているのが現在の状況でもありますね。

【新ロゴ公開】伝統のビスコーネに「115」の文字

そんなアルファロメオですが、今回115周年を記念して、特別なアニバーサリーロゴを発表することに。

  • ロゴ中央にはおなじみのビスコーネ(蛇)
  • 「115」の数字が斜め上向きにデザイン(革新と前進を象徴)
  • ビスコーネは13世紀ミラノを支配したヴィスコンティ家の紋章がモチーフ

さらに、トップグレードモデルにのみ使われる四つ葉のクローバー(クアドリフォリオ)も2年前に100周年を迎え刷新されたたばかりで、アルファロメオにとって、伝統と未来は切っても切れない要素ということになりそうですね。

アルファロメオ「クアドリフォリオ」は今年で100周年!新エンブレム(ロゴ)が発表され、この勢いに乗って新型スーパースポーツを発表か
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アルファロメオ

【世界各地でイベント開催】115周年を盛大に祝福

さらにアルファロメオは、世界中のオーナーズクラブと協力し、さまざまな記念イベントを2025年まで開催する予定であることにも言及しており、今回発表された115周年記念ロゴは、イベント会場やオフィシャルグッズにも登場する予定なのだそう(ただし、市販車にロゴが採用されるかどうかは未定とのこと)。

なお、今年はアルファロメオにとってもうひとつ大切な節目があるといい、それは「1950年のF1初代ワールドチャンピオン獲得」から75周年。

伝説的ドライバー、ジュゼッペ・ファリーナとファン・マヌエル・ファンジオが歴史に名を刻んでからなんと75周年という節目を迎えており、ここで何らかの「記念限定モデル」が登場することになるのかもしれません。

アルファロメオのエンブレムは何を意味しているのか

そこでアルファロメオのエンブレムを振り返ってみると、これはミラノ市の紋章である赤十字と、ミラノをかつて支配した貴族ヴィスコンティ家の紋章である人間をくわえた大蛇(ビショーネ)を組み合わせたもの。

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  • 赤十字: 第1回十字軍遠征の際、聖地エルサレムの城壁に最初に十字架を立てた人物がミラノ出身であったことに由来すると言われており、ミラノ市の紋章としても用いられている
  • 大蛇(ビショーネ): ヴィスコンティ家の紋章で、初代オットーネ・ヴィスコンティが、決闘で倒したサラセン人の盾に描かれていた紋章であったという故事にちなんでおり、また、森で竜に飲み込まれそうになった少年をヴィスコンティ家の祖先が助けたという伝説に由来するという説も。大蛇が人を飲み込んでいるように見えるデザインは、ヴィスコンティ家の力と威厳を示すとともに、キリスト教文化の優位性を表しているとも解釈されている

この特徴的なエンブレムは、1910年の創業以来、基本的なデザインはほとんど変わっておらず、これもまたアルファロメオが歴史を重視していることを示すひとつの事実であり、そしてこのエンブレムはアルファロメオそのものの歴史と、故郷であるミラノの歴史とが深く結びついていることを示す存在であると言えそうです。

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参照:Alfaromeo

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