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アストンマーティンが「ヴァンガード(VANGUARD)」の商標を出願!「新しい開発やアイデアを先導する人々」の意があり、新型電動車に採用か

2023/03/25

アストンマーティン

| さらに「ヴァンガード」とは2019年にアストンマーティンの株式を購入した投資家グループの名でもある |

加えてアストンマーティン伝統の「Vではじまる」命名法則に倣っている

さて、アストンマーティンが「ヴァンガード(VANGUARD)」なる商標を欧州連合知的財産庁(EUIPO)に2件、日本の知的財産庁(JPO)に3件出願したことが明らかに。

なお、このヴァンガードとは「先陣、さきがけ、前衛」といった意味があり、雰囲気には「新しい開発やアイデアを先導する人々」というものですが、その意味合いからして既存モデルの後継ではなく、全く新しいモデル、たとえばエレクトリックモデルに用いられるのではないかと見られています。

アストンマーティンは夏までに次世代車両を公開予定

アストンマーティンは先日開催した決算報告会にて「次世代車両を発表する」と述べていますが、この中にはピュアエレクトリックカーが含まれるといい、アストンマーティンはこれを「同社初のエレクトリックカー」だと表現しています。

実際には過去に「ラピード」が存在していたはずなのですが、アストンマーティンは全力でこの存在をなかったことにしようとしていて、よってこれから発表されるであろうエレクトリックカーが「同社初」としてそのヒストリーブックに記録されることになりそうですね。

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アストンマーティンのネーミングには「V」「DB」の2系統がある

なお、アストンマーティンは直近だとDB11の後継モデルを発表すると予告しており、これは「DB12」となる可能性が大。

つまり今回の「ヴァンガード」が用いられない可能性が高い土思われますが、アストンマーティンの命名法則には「DB」「V」という2系統があり、まず「DB」は1947年にデビッド・ブラウンがアストンマーティンを買収した後に(自身の頭文字として)用いられるようになった名称です。

最初のDB、つまり「DB1」は1948年に登場しており、1950年代に入るとエンブレムにも「DAVID BROWN」の文字が(ASTON MARTIN文字の上に)追加されるようになっています。

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その後1972年にはデビッド・ブラウンからカンパニー・デベロップメントへとアストンマーティンが売却され、この際には「DB」の文字がネーミングから消えることとなるものの、その後に投資家グループ、ガーントレット、フォード傘下という変遷を経て、1994に「DB7」にてDBが復活し、その後もいくつか経営権が変わった後にも「DB」の名称が継続されているわけですね。

もちろん現代のアストンマーティンはデビッド・ブラウンとは関係がないので「DB」の文字を使用する必要はないのですが、やはりアストンマーティンというと「DB5」など1960年代の名車のイメージが強く、よってこの名称を使用したほうが”ブランディング上好ましい”のだと思われます。

参考までに、「DB」系だとこれまでにDB1、DB2、DB3、DB4、DB5(ボンドカーとして有名である)、DB6、DB7、DB9、DB11、DBS、DBX等が存在します。

Sean-Connerys-1964-Aston-Martin-DB5-1

そしてもうひとつの「V」という命名について、こちらは1978年の「V8」にはじまるもので、おそらくこの「V8」はエンジン型式を示しただけだったのだと思われますが、そののちにも「V」を頭文字として採用するモデルが続いており、「V」を重視する理由として、アストンマーティンは「Vは勝利を意味する文字だから(おそらくはヴィクトリーを指している)」だとコメントしています。

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こちらは「ヴィラージュ(Virage)」「ヴァルカン(Vulcan)」「ヴァルキリー(Valkyrie)」「ヴァンテージ(Vantage)」「ヴァンキッシュ(Vanquish)」「ヴァルハラ(Valhalla)」「ヴィクター(Victor)」といったモデルが存在し、実際に使用されていないものの「ヴァレン(Valen)」「ヴァレカイ(Varekai)」と言った商標も申請されていますね。

なお、ヴァレンとヴァレカイの例を考慮すると、今回のヴァンガードについても「ひとまず申請したのみで、直近で使用することは考えていない」のかもしれません。※もしくは、ヴィクターのようにワンオフモデルなのかもしれない

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参考までにですが、この「ヴァンガード」は2019年にアストンマーティンの株式を購入し同社に投資した「ヴァンガードグループ(The Vanguard Group)」に敬意を表した可能性も。

(ヴァンガードグループは同社の筆頭株主ではありませんが)上述のとおり過去には「デビッド・ブラウン」の名をエンブレムに表示したり「DB」という文字を使用したことがあるので、投資家の名をモデル名として使用することが「ないとはいえない」とも考えています。

もうひとつ参考までに、上記の命名法則に囚われていないモデルとしては「シグネット(Cygnet)」「ブルドッグ(Bulldog)」「ラピード(Rapide)」「One-77」といった例も存在します。

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参照:CARBUZZ

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