| おそらくはアストンマーティンDB11の大幅アップデート版になるだろうと見られている |
搭載されるエンジンはV8ツインターボのみ、そしてフロントグリルの存在感が強調される可能性も
さて、アストンマーティンがDB11後継となる新型スポーツカーのティーザー画像を公開。
なお、このDB11後継モデルはDB12と呼ばれる可能性が高いと言われていますが、この”DB”は1947年にデビッド・ブラウンがアストンマーティンを買収した後に(自身の頭文字として)用いられるようになった名称です。
最初のDB、つまり「DB1」は1948年に登場しており、1950年代に入るとエンブレムにも「DAVID BROWN」の文字が(ASTON MARTIN文字の上に)追加されるようになっています。
アストンマーティンは今後も伝統の「DB」を継続?
その後1972年にはデビッド・ブラウンからカンパニー・デベロップメントへとアストンマーティンが売却され、この際には「DB」の文字がネーミングから消えることとなるものの、その後に投資家グループ、ガーントレット、フォード傘下という変遷を経て、1994に「DB7」にてDBが復活し、その後もいくつか経営権が変わった後にも「DB」の名称が継続されているわけですね。
もちろん現代のアストンマーティンはデビッド・ブラウンとは関係がないので「DB」の文字を使用する必要はないのですが、やはりアストンマーティンというと「DB5」など1960年代の名車のイメージが強く、よってこの名称を使用したほうが”ブランディング上好ましい”という判断なのかもしれません(デビッド・ブラウンとしては非常に光栄なことだと思う)。
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ただしアストンマーティンにはもうひとつ、1978年の「V8」にはじまる、「V」を頭文字とする一連の伝統の命名法則もあり、こちらは「ヴィラージュ」「ヴァルカン」「ヴァルキリー」「ヴァンテージ」「ヴァンキッシュ」「ヴァルハラ」といった車種に採用されていますが、この「V」につき、アストンマーティンは「Vは勝利を意味するもの」だと公式にコメントしています。
アストンマーティンの新型スポーツカー(DB12?)はどんなクルマに?
このDB12についての情報は非常に少なく、しかし現アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロール氏によれば「まったく新しいクルマのようにドラスティックなオーバーホールを受けることになる」とコメントしており、そのうちの一台が今年中に発表されることとなるもよう。
さらに同氏の言葉を借りるならば、エンジン、ギアボックス、スタイリング、サスペンション、インフォテインメントシステムなどあらゆる部分をアップグレードし、できる限りキャリーオーバーを行わず、かつ老朽化したメルセデス・ベンツの技術に頼ることもなく、「これらのクルマが本来あるべき姿になるだろう」。
そしてこのDB12とみられるクルマについては寒冷地テストを行う様子が目撃されていて、見たところではDB11と大きくは変わらず、しかしヘッドライトとグリルが変更され、両者のバランスが代わることでグリルの存在感が大きくなっているようにも。
サイド、そしてリアも現行DB11との変更は「それほど大きくない」という印象。
搭載されるエンジンについては、おそらくV12ツインターボの搭載が見送られ、V8ツインターボのみとなる可能性も報じられ、ただしこれも現時点ではナゾのまま。
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