>ジャガー

新しく生まれ変わることになるジャガー。まずは純電動4ドアGTを発売し、その後に2台のEVを追加すると発表。ラグジュアリーブランドとしての再生に向け動き始める

2023/04/26

新しく生まれ変わることになるジャガー。まずは純電動4ドアGTを発売し、その後に2台のEVを追加すると発表。ラグジュアリーブランドとしての再生に向け動き始める

| 英国の名門ブランドだけに、このまま「消え去る」ことだけは絶対に避けてほしい |

親会社のタタの豊富な資金力に期待、高級ブランドとしての再生に期待

さて、ジャガー・ランドローバーは新しい戦略「リイマジン(Reinagine)」を発表し、社名をジャガー・ランドローバーからJLRへ変更し、”ハウス・オブ・ブランド”として「ディフェンダー」「ディスカバリー」「レンジローバー」「ジャガー」をその下に置くことを発表しています。

これらについてはまだ明確な動きについては言及されていないものの、レンジローバーについては、新しいエレクトリックプラットフォームを採用したBEV(バッテリーEV)の受注を2023年内に開始し、2025年から納車することがアナウンスされたところですね。

ジャガー・ランドローバーが社名を変更し「ディフェンダー」「ディスカバリー」「レンジローバー」「ジャガー」を独立したブランドへ!順電動レンジローバーは今年にも受注開始
ジャガー・ランドローバーが社名を変更し「ディフェンダー」「ディスカバリー」「レンジローバー」「ジャガー」を独立したブランドへ!純電動レンジローバーは今年にも受注開始

| これまではその方向性が揺れ動いていたジャガー・ランドローバーだったが | ここへ来てようやくその明確な方向性が固まったようだ ジャガー・ランドローバー(JLR)が、今後数年間にわたる中期計画「Re ...

続きを見る

ジャガーはピュアエレクトリック4ドアGTを発売

そこで今回はジャガーについての情報ですが、ジャガーはすでにXJの生産を終了させており、現在の主力はF-PaceはじめとするSUV。

これまでの強みであった高級サルーン、そして先鞭をつけたEVといった分野でも強みを発揮できず、かなり苦しい状況となっています。

さらにはスポーツカーの計画についても様々な憶測が流れていたものの、F-Type後継モデルについては情報が錯綜しており、つまりジャガー内部でも意見が割れていたり、結局のところなんら決定がなされていないのかもしれません。

ジャガー

no image
ジャガーが「J-Type」の商標を出願!F-Type後継と見られるがパワートレインやスペック、パッケージングは一切不明。なお社内コードネームは「ジェニファー」

| もしもガソリンエンジン搭載ならば、EUにおける販売禁止までのタイムリミットが刻々と近づいている | なにもしなければこのままジャガーは衰退してしまうことになりそうだ さて、ジャガー・ランドローバー ...

続きを見る

ただし今回、ジャガー・ランドローバー(JRL)の新しいCEO、エイドリアン・マーデル氏が「ジャガーが今日の自動車業界においてどのような存在であるべきか」についていくつかの情報を示しており、同氏によれば「まずはピュアエレクトリックパワートレインを搭載した4ドアGTを発売し、JEAプラットフォーム(ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャ=EV専用のプラットフォーム)をベースとした2つのEVをリリースする」。

このうち4ドアGTについては、一回の満充電あたり航続距離が最大700kmに達するといい、2025年から納車を予定しているとされ、同門であるレンジローバーのピュアエレクトリックモデルについても2025年に納車開始だとされているので、両者は多くを共有することになるのかもしれません。

なお、JLRの各ブランドは「ラグジュアリーブランドとなること」を最優先としており、実際にこの4ドアGTは10万ポンド(現在の為替レートで約1680万円)という価格設定が与えられることになるようですね。

ジャガー

ジャガー・ランドローバーは自力による再生を選択

現在ジャガー・ランドローバーはインドのタタ傘下にあり、しかしその販売状況は(傍目にも)好ましいと言えるものではなく、多くの人が「英国の伝統あるブランドはどうなってしまうのか」と心配していたかもしれません。

ただ、今回公開された中期計画「リイマジン」を見る限り、ジャガー・ランドローバーの各ブランド(「ディフェンダー」「ディスカバリー」「レンジローバー」「ジャガー」)は提携や外注、なにより身売りすることなく自社による自力再建を選んだと見え、この計画内では150億ポンドを投じての車体工場トランスフォーム、エレクトリックパワートレイン製造工場への変革などが示されています。

加えてプラットフォームも「自前」になると考えられ、ここから時間がかかるかもしれませんが、ジャガーはブランド再生に向けて大きな一歩を踏み出したと言えそうですね。

合わせて読みたい、ジャガー関連投稿

ジャガーが「ヴィジョン・グランツーリスモ・ロードスター」発表!ル・マンを制したD-Typeへのオマージュ、新しくもあり懐かしくもあるデザイン
ジャガーが「ヴィジョン・グランツーリスモ・ロードスター」発表!ル・マンを制したD-Typeへのオマージュ、新しくもあり懐かしくもあるデザイン

| ジャガーは今回のロードスターとあわせて3台のヴィジョン・グランツーリスモを発表している | いずれも劣らぬ個性を放ち、少しづつ性格が異なるようだ さて、ジャガーが「グランツーリスモ7」に収録される ...

続きを見る

ジャガーが突如「1988年のル・マンで優勝したXJR-9へのオマージュ」となるF-PACE SVR エディション1988を発表!当時のレーシングカーを意識したパープルとゴールド
ジャガーが突如「1988年のル・マンで優勝したXJR-9へのオマージュ」となるF-PACE SVR エディション1988を発表!当時のレーシングカーを意識したパープルとゴールド

| それにしてもなぜF-PACEにル・マン24時間レース優勝車のオマージュモデルを設定したのかまったくわからない | ただ、このカラーリングは実際に相当に目立つことになるのは間違いない さて、ジャガー ...

続きを見る

ジャガーI-PACE
ジャガー・ランドローバーが大幅方向転換!ジャガーは次期XJ開発を中止し、次期ディスカバリー、レンジローバー・イヴォークは全車電動化。高級ブランド「ロードローバー」もお蔵入り

| これまでかけたコストを「捨てて」まで方向転換を図るとは、ジャガー・ランドローバーは相当に思い切るようだ | さて、ここ最近様々な話題が出ているジャガー・ランドローバー。最も大きなものは「2025年 ...

続きを見る

参照:Jaguar landrover

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ジャガー
-, , , , ,