| ジャガーは今回のロードスターとあわせて3台のヴィジョン・グランツーリスモを発表している |
いずれも劣らぬ個性を放ち、少しづつ性格が異なるようだ
さて、ジャガーが「グランツーリスモ7」に収録される「ヴィジョン グランツーリスモ ロードスター」を公開。
これは2019年の「ビジョン グランツーリスモ クーペ」、2020年の「ビジョン グランツーリスモ SV」に続く第三弾ということになり、かつてのDタイプからインスピレーションを得た1人乗りの”バーチャル”レーシングカー。
そのため「ヴィジョン・グランツーリスモ」シリーズといえどもクラシカルな雰囲気を出しており、フロントフード脇にはレザーのストラップも取り付けられています(茶色のパーツ)。
ジャガーD-Typeはこんなクルマ
ジャガーD-Typeは1954年に登場したレーシングカーで、この年のルマン24時間レースにに参戦したものの優勝を逃してしまい、しかし「区間速度最高記録」を樹立したことでその存在感をアピールしています。
はたして翌1955年、1956年、1957年には見事ル・マン24時間レースにて優勝を飾ることになり、その名声を不動のものとしていますが、1957年に発生した工場の火災によって不幸にもそれ以上の生産ができなくなってしまい、100台を生産する予定だったにもかかわらず、最終的には75台を送り出すにとどまったという記録が残ります。
ボディ構造は当時としては珍しいモノコックを採用し、運転席後部にフィンがあるのがスタイリング上の特徴で(直進安定性向上を狙ったもので、しかし全ての個体に装備されているわけではない)、最も価値の高いクラシックカーのひとつに数えられています(市場価格は15〜25億円程度だとも言われている)。
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ジャガー・ヴィジョン グランツーリスモ ロードスターはこんなクルマ
そこでジャガー・ヴィジョン グランツーリスモ ロードスターを見てみたいと思いますが、こちらは「フィンつき」。
こちらはフィンなし。
上から見るとこう。
シート後方のパーツを変更することで、フィンのありなしを選択できるようにも見えますね。
ちなみにこのフィンにはユニオンジャックのエッチングが施され、LEDが埋め込まれている、と紹介されています。
スペック的には「3モーター4WD、1020馬力」そして最大トルク885lb-ft(1,200Nm)を発生し、0-60mph(0-96km/h)加速は2秒以内、最高速度は200mph(322km/h)を超えるという超ハイスペックですが、一昨年に発表されたジャガー・ヴィジョン・グランツーリスモSVの「4モーター、1,903馬力、最高速度410km/hにはちょっと劣るようですね。
なお、バッテリーはリチウムイオン、前後重量配分は50:50だとアナウンスされており、これによって「卓越した乗り心地、ハンドリング、俊敏性が備わる、とのこと。
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ちなみにこちらは2019年に発表されたジャガー・ヴィジョン・グランツーリスモ・クーペで、1,005馬力、0−100km/h加速3秒以内、最高速度321km/hというスペックです。
このジャガー・ヴィジョン・グランツーリスモ・ロードスターのエクステリアデザインを担当したオリバー・キャッテル=フォード氏は「カーデザイナーとして、グランツーリスモシリーズに3台のバーチャルカーを提供したチームの一員となることは、夢のようなプロジェクトです。2019年にヴィジョン・グランツーリスモ・クーペ、2020年にヴィジョン・グランツーリスモSVを発表して以来、このロードスターを公開する際には、3台のフルラインナップをまとめて紹介する完璧な方法を用意したいと考えていました。グランツーリスモ7はまさにその完璧な舞台だと言えるでしょう」とコメントしています。
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