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フェラーリが「1956年の250GTベルリネッタ・コンペティツォーネ」仕様の812GTSを公開。ただしヒストリック外装に対し、内装にはオレンジを使用するなど現代風

フェラーリが「1956年の250GTベルリネッタ・コンペティツォーネ」仕様の812GTSを公開。ただしヒストリック外装に対し、内装にはオレンジを使用するなど現代風

| この「1956年の250GTベルリネッタ・コンペティツォーネ」はカスタムのインスピレーション元として非常に人気が高い |

「グリーン」のフェラーリは全体の1%らしいが、「ブルー」の比率がちょっと気になる

さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログラム、テーラーメイドにてカスタムした812GTSを公開。

なお、この仕様については「なんとなく以前に見たことがあり」、実際にほかの812GTSにて”かなり近いスペックを持つ”個体がやはりテーラーメイドにて製作されたことも。

ただしいくつかの相違点もあり、おそらくはボディカラーが微妙に異なること、フロントバンパー先端部におけるリバリー(ストライプ)の処理が異なること、ブレーキキャリパーのカラーに相違があること、そしてインテリアカラーが異なること。

イメージは1950年代のツール・ド・フランス!元祖「tdf」をイメージしたフェラーリ812GTSが公開
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ネタ元のフェラーリはあまりに有名な個体である

なお、このフェラーリ812GTSのインスピレーション元となったのは、1956年の公道レース、ツール・ド・フランスを(アルフォンソ・デ・ポルタゴとエドマンド・ネルソンによるドライブにて)走ったフェラーリ250GTベルリネッタ・コンペティツォーネ。

Ferrari (3)

あまりにも有名なためにこれをモチーフとしたフェラーリが過去に何台も作られていますが、今回の、そしてこの前の812GTSのようにレーシングナンバー(171)が入るのは非常に稀。

このカラーはフェラーリにとってアイコニックなカラーリングでもあり、そのため多くのオーナーが「250GTベルリネッタ・コンペティツォーネと同じ仕様」を希望するのだと思われ、しかし完全にこれを再現することが許されるのは一部のVIPオーナーのみなのかもしれません。※ヒストリック仕様は誰でも選べるわけではないと聞いたことがある

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このフェラーリ812GTSのインテリアは「オレンジ」

ただ、今回のフェラーリ812GTSのエクステリアが「高いレベルで」250GTベルリネッタ・コンペティツォーネを再現しているといえど、いくつかはこのオーナーさんによって意図的に加えられた変更があり、その最たるものは「オレンジ内装」。※ツール・ド・フランスで優勝した250GTベルリネッタ・コンペティツォーネの内装色はブラック

フェラーリは標準オプションの範囲においてオレンジレザーを用意しておらず、よってオレンジ内装のフェラーリを見る機会は非常に少ないかと思いますが、このフェラーリ812GTSの場合はシートやダッシュボードのロワー部分、センタートンネル、メーターパネル付近にオレンジが使用されており、かつブラックとの対比が強く打ち出され、さらには(1950年代には一般的でなかったと思われる)コントラストステッチが採用に。

ステアリングホイールはカーボンファイバー+アルカンターラ、そして12時位置にはフレンチトリコローレが入ります。

Ferrari-812-GTS (4)

つまりエクステリアの「ヒストリック」仕様に対し、インテリアは「現代的」なコンフィグレーションを持つと考えてよく、これは非常に興味深い仕様でもありますね。

Ferrari-812-GTS (2)

ちなみにシートは「デイトナ」スタイルで、これも250GTベルリネッタ・コンペティツォーネが現役だった時代には存在しなかったものだと思われ(おそらくデイトナシートの採用は1960年代後半からであると認識)、デイトナストライプはシート同色のオレンジ、ただしステッチはコントラストカラーのブラックです。

Ferrari-812-GTS (3)

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参照:Ferrari(Facebook)

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