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マツダがEZ-6のSUV版「EZ-60」を中国にて公開。現地パートナーとの共同開発によるEV第二弾の投入によって電動化計画を加速させることに

マツダがEZ-6のSUV版「EZ-60」を中国にて公開。現地パートナーとの共同開発によるEV第二弾の投入によって電動化計画を加速させることに

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| 自社開発ではなく「共同開発」を選択することで「最適なコストとタイミング」にてEVを投入できるものと思われる |

現代で最も重要なのは「戦略」である

さて、マツダがティーザーキャンペーンを展開していた新型EV、EZ-60を正式公開。

これはすでに発売済みの電動セダン「EZ-6」のSUV版ともいえるクルマで、まずは中国市場へと投入されるということもあってか現地のSNS、Weibo(微博)上でのお披露目となっています。※欧州市場では「CX-6e」を名乗る見込み

新型マツダ「EZ-60」も中国パートナーとの共同開発

EZ-6を見ても分かる通り、マツダは電動化戦略を加速させるべく、中国のパートナー企業との連携を強化していますが、この「EZ-60」もまたEZ-6同様に中国の国営自動車メーカー「長安汽車(Changan)」との合弁会社によって開発されたモデルです。

EZ-60は、以前発表された「アラタ・コンセプト」の市販版とも言えるモデルでもあり、販売が振るわなかった「MX-30」に代わる新たな主力電動SUVとして期待されていて、エクステリアは(MX-30とは異なる)かなりシャープな印象を持っています。

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とくにクーペ風のリアピラーと“フライングバットレス*と呼ばれるデザイン処理はこのボディスタイルでは非常に珍しく、EZ-60の注目ポイントの一つであると目されています。

ちなみにですが、中国ではサイドミラーの代わりにカメラ型のバーチャルミラーを装備した市販車が約2年前から合法化されていて、EZ-60もそのトレンドに則ったデザインを持っており、こういった「視覚的にわかる先進性」は現地で大きく歓迎されることとなりそうですね。

マツダ EZ-60のベースは長安汽車「Deepal S07」か

このEZ-60は、長安汽車の電動サブブランド「Deepal(ディーパル)」より販売されるSUV「S07」がベースになっている可能性が高く、となると完全なBEV(バッテリーEV)仕様のほか、1.5Lガソリンエンジンによるレンジエクステンダー仕様も用意されるのではと目されています。※どの市場にどのパワートレーンが導入されるかまではわからない

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マツダ EZ-60のインテリアは上海モーターショー2025で公開予定

今回マツダは、EZ-60のインテリアを公開していませんが、今月開催予定の「オート上海2025」で正式に公開することにも触れており、おそらくはEZ-6と同様、大型のセンターディスプレイを中心としたミニマルなデザインが採用され、物理スイッチは「最小」となる見込み。

なお、EZ-6では「中国版とグローバル版」ではその内装にちょっとした相違があり、グローバル版では高級素材を多用して差別化が図られていることから、EZ-60でも同様に、グローバル版では「上質な仕上がり」が与えられることとなるのかもしれません。

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さらにマツダは中国向けとして2モデル追加も検討中、マツダ独自EVも開発中

このEZ-60に加え、マツダと長安汽車との合弁会社では、第3・第4の新型EVモデルの開発も検討中がなされていると報じられ、これらは(実現すれば)2028年から2030年の間に登場するのではと見られていますが、その一方、マツダ自身も独自開発のEV専用プラットフォームを現在開発中であり、最初のモデルは2027年、その後には複数の派生モデルが(2030年までに)展開される計画であることは既報の通り。

こういった動向を見るに、マツダのEV戦略は「グローバル市場への本格参入に向けていよいよ加速段階に入った」とも考えられ、EZ-60がその布石となるのかどうか、今後の展開に注目したいところですね。

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参照:MAZDA(Weibo)

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