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アメリカの自動車市場に異変。「安ければ安いほどいい」という風潮が強まり安価な車がこぞって販売を伸ばす。「モデルチェンジせずに安い車を売り続けた日産」が脚光を浴びる

日産

| 世の中、一体何が起きるのかわからない |

これで日産の在庫が「一掃」されることになるのかも

さて、2023年から2024年にかけては様々なトレンドの変化が生じましたが、2024年のアメリカにおいては「安価な車が大幅に販売を伸ばしている」という傾向が顕著になったのだそう。

とくに「日産ヴァーサ」「キアK4」「三菱ミラージュ」といった、各自動車メーカーにおいて”もっとも安価な”部類のラインアップが大きく伸びているようですね。安価なモデルを揃える日産に注目が集まる

なお、トヨタやホンダはそのラインアップの価格帯を全体的に「上」へと移行していますが(シビックの価格を見ればよく分かる)、日産は数少ないラインアップを「価格勝負」にて販売するという戦略を採用していて、それが現在の「インフレによって生活コストが圧迫されている」「支出を抑えねばならない」状況にぴったりとマッチしたもよう。※日産は「北米でもっとも安価なクルマを提供している」ことでも知られる

たとえば日産セントラ(サニー)が152,659台、日産ヴァーサが42,589台販売され、これらはそれぞれ39.8%、71.7%という増加です。

さらには2024年の途中でモデルチェンジがあったにもかかわらず、日産はクロスオーバーの中でもっとも求めやすい「キックス」を77,356台販売し、こちらは15.8%の増加を達成しています。

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三菱ミラージュは引退前に好調な販売を示す

なお、三菱ミラージュは「引退間近」ではあるものの、2024年には29,766台が販売され、これはなんと125.2%という大幅な増加です。

キアだとK4が139,778台、前年から12.8%増加という好調ぶりを示し、しかし(安価といえど)SUVラインアップは少し下降気味でだったといい、ソウル、セルトス、ニーロの販売はすべて前年を下回っています。※趣味性の高いSUVに付与されるプレミアムを敬遠し、実用的なクルマを選ぶようになったのだと思われる

このほか、シボレーでもサブコンパクトクロスオーバー「トラックス」が83.9%の大幅増、一方でトレイルブレイザーは6.0%の減少となるなど、多くのブランドで「より低価格なクルマ」が売れる傾向が鮮明となり、これは「実用的な移動手段」としてクルマを選択する傾向が強いアメリカ市場の性質を色濃く反映したもので、懐事情の変化によって「移動手段にとどまるならば安いほうがいい(それまでのように、カッコよさに対して追加の費用を支払う余裕がなくなった)ということなのかもしれません。

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