| レクサスはトヨタ同様に「マルチパワートレーン戦略」を採用する |
一方のアキュラ、インフィニティは「ハイブリッドを飛ばしてEVへ」と急ぎ、それが裏目に出ることに
さて、レクサスはもともと北米向けとして誕生したトヨタの高級ブランドではありますが、そのレクサスが「2024年、アメリカ市場にて展開を開始してからの35年の歴史の中において、最高となる販売実績を達成した」との報道。
なお、レクサスと同様の背景を持つブランドとしてはインフィニティ(日産)、アキュラ(ホンダ)が存在するものの、2024年のレクサスはプレミアム日本車市場でトップの座を維持し、競合となるアキュラやインフィニティを圧倒することに。
特にハイブリッドモデルの大規模な推進が功を奏し、2023年に比べて7.9%の成長を記録し、この好調な販売実績は他のプレミアム日本車ブランドとは対照的な結果となっています。
2024年、北米市場でのレクサス、アキュラ、インフィニティはこういった結果となっていいる
そして2024年の「レクサス、アキュラ、インフィニティ」の販売状況を比較してみると、トータルではレクサスが345,669台、アキュラが132,367台、インフィニティが58,070台と報じられ、文字通りレクサスが「圧倒」している状況です。
さらに成長率だとレクサスが+7.9.%、アキュラは-9.10%、インフィニティは-10.20%という結果であったので、くっきりと明暗が分かれていることがわかりますね。
レクサスで最も売れたのはRX、そしてパワートレーン別だと上述のとおりハイブリッドとなりますが、レクサスは「ハイブリッド拡充」といった方針を取ったものの、アキュラとインフィニティは(ハイブリッドをスキップしてEVへとシフトするため)ハイブリッド車のラインアップを削減したことが裏目に出たもよう。
そしておそらく、2025年、2026年といった短いタームにおいては「EVがハイブリッドよりも売れる」とは想像しにくく、ここ数年でもやはりレクサスの優勢が予想されます。
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