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ボルボの新フラッグシップにして新世代電動モデル「EX90」正式発表!まるで人々がボルボに求めるデザインや機能をカタチにしたかのようなクルマだと思う

ボルボの新フラッグシップにして新世代モデル「EX90」正式発表!まるで人々がボルボに求めるデザインや機能をカタチにしたかのようなクルマだと思う

| ボルボは中国の吉利汽車傘下に入って大きく躍進したと考えていい |

さらにはロータスもこれに続き復活を遂げることになりそうだ

さて、ボルボの新しいフラッグシップ、「EX90」が正式に発表。

完全新設計のアーキテクチャを採用したピュアエレクトリックカーで、3列シートを備えることが特徴となっていますが、ボルボは今後、毎年新しいピュアEVを発売し、10年後にはBEVのみを販売するブランドへと移行することも表明しており、そのトップバッターとしての役割も担っています(さっそく、この後に発表されるであろうエントリーEVのティーザーキャンペーンも開始されている)。

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その外観はボルボそのもの

今回発表されたEX90の外観は「どこからどう見てもボルボ」、しかし随所に新しい時代を感じさせるディティールも見られ、いうなれば「人々がボルボに期待するであろう」デザインを体現しているんじゃないかという印象。

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なお、もともとボルボの高級電動化ブランドとしてスタートしたポールスターとはデザイン的差別化が図られ、今後は両社の棲み分けを図ってゆくことになりそうです。

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ポールスターでは繊細かつ直線的という印象があるものの、新世代ボルボではやや柔らかみを感じさせ(優しい感じ)、ひとつひとつのエレメントを大きくデザインしているようにも見えますね。

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ヘットライトはおなじみ「トールハンマー」を再現しつつも大きなブロックにて構成されます。

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テールランプはボルボらしさを残しつつも「スプリット」へ。

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ボルボEX90は「これまでで最も安全なボルボ」

新型ボルボEX90では安全面が(ボルボらしく)非常に重要視されており、ボルボいわく「これまでで最も安全なボルボ」。

そしてアップデートやデータ更新によってその安全性をさらに高めらてゆく、ともアナウンスされています。

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ルーフ先端に見えるのはEX90のセンサー、カメラ、レーダーを統合したデバイスですが、これは同じ吉利汽車傘下にあるロータスが発表したエレクトリックSUV「エレトレ」にも見られるもので(ただしエレトレでは格納式)、今後吉利汽車傘下にあるブランドでは「標準装備化」が進められるのかもしれません。

なお、EX90は将来的に無人運転を実現するために必要なすべてのハードウェアを最初から装備しているといい、今後のアップデート、また法改正によってそれらの機能がアクティブになってゆくのでしょうね。

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このほか車両に内蔵されるカメラやセンサーは自社開発のソフトウェアを搭載した高性能なコアコンピューターによって支えられており、システム全体がクルマの周囲を常に360度見渡すことができるほか、数百メートル先の小さな物体も確認できるため、それを事前に知らせることでドライバーが反応したり回避したりする余裕を与えることができる、とのこと。

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EX90は111kWhという大きなサイズのバッテリーを搭載しており、前後にエレクトリックモーターを搭載して4輪を駆動しますが、もっともパワフルなバージョンだと496馬力/910Nmを発生するといい、10%から80%までの充電にかかるのは30分(さほど高速ではないようだ)、1回の満充電あたり航続距離は482キロだとアナウンスされています(まだ認証は受けていない)。

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ボルボEX90のインテリアはこうなっている

そしてこちらはボルボEX90のインテリア。

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ボルボはEX90をして「走るコンピューター」と表現していますが、スナップドラゴンを搭載することで演算能力と画面グラフィックス向上に注力しており(このあたりもロータス・エレトレと共通している)、14.5インチのセンタースクリーン上ではGoogleマップやGoogle Playのアプリなど、内蔵されたGoogleの機能を操作することが可能。

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メーターは「横長」デジタルディスプレイを採用しています。

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シートはいかにも北欧を感じさせるスタイルで・・・。

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JUN
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おそらくサステイナブル素材が採用されているはずだ!

ヘッドレストにはBowers & Wilkinsのスピーカーを搭載(ボルボ初)。

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こちらはセンタースピーカー。

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センターコンソールはフロート形状を一歩押し進めたデザイン。

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エアコン吹き出し口のルーバーを操作するノブまでもが丁寧に作り込まれており、画像を見ただけでも高い質感を持つことがわかります。

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このほか、スマートフォンを車のキーにする「フォンキーテック」を標準装備しており、ポケットにスマホを入れて車に近づくと自動的にロックが解除され、シートやエアコン温度などの設定がプリセットされた(ドライバーごとの)パーソナルプロファイルが読み込まれる、とのこと。

すでに欧州や米国では予約を受け付けていますが、価格について詳細は公表されておらず、アメリカでは(上位グレードで)8万ドルくらいになるのでは、と言われているようですね。

製造は中国がメイン、しかしアメリカ向けとしては(税制優遇を受けるため)サウスカロライナ州にあるボルボのリッジビル工場で生産される、とのこと。

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参照:Volvo

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