| ランボルギーニ・ウラカンのほうが650kg軽いにも関わらずスタート、そして加速の伸びともにリマック・ネヴェーラに敵わず |
加速だけ見るとどうやってもEVには(ガソリン車は)勝てない
さて、いつも様々なメンツを取り揃えてドラッグレースを行い、その様子をYoutube上へと公開しているcarwow。
今回は1,914馬力を発生させるリマック・ネヴェーラ、そして1,800馬力を発生するランボルギーニ”チューンド”ウラカンとの対決動画をリリースすることに。
両者とも4WD、そして馬力も近く、しかし決定的に異なるのは方やピュアエレクトリック、そしてもう一方はガソリンエンジンを動力源としている、ということです。
リマック・ネヴェーラ、ランボルギーニ・ウラカンはこんなスペックを持っている
そこでまず両者のスペックを見てみると、リマック・ネヴェーラはクワッドモーターを搭載し最高出力1,914馬力、最大トルク2,360Nmを発生しますが、120kWhという巨大なバッテリーを積むために車体重量は2,300kgというヘビー級、そして価格はおよそ3億7000万円という(常軌を逸した)ハイパーカーです。
対するはランボルギーニ・ウラカンの改造車。
5.2リッターV10をツインターボで加給することでノーマルの610馬力から1,800馬力 / 1,500Nmへと大きく出力が向上しており、しかし車体重量は1,650kgに抑えられています。
実際にリマック・ネヴェーラとランボルギーニ・ウラカンがドラッグレースを走ったらこうなった
そこで実際にリマック・ネヴェーラとランボルギーニ・ウラカンがドラッグレースを走った様子を見てみたいと思いますが・・・。
1本目のドラッグレースはリマック・ネヴェーラが飛び出してそのまま逃げ切ってゴール。
2本目のドラッグレースではウラカンが好スタートを決め、しかしリマック・ネヴェーラには追いつけずにまたもやネヴェーラの勝利。
その後の3本目ではランボルギーニ・ウラカンはECUを調整してアタックし、これまでにないほどリマック・ネヴェーラに近づくものの、やはりネヴェーラが先にゴール。
そしてゼロヨンタイムはなんと8.5秒です(ドラッグレース専用車なみのタイム)。
ランボルギーニ・ウラカンは惜しくもネヴェーラに敗れ、しかしこちらのタイムも驚きの8.7秒。
もし相手がリマック・ネヴェーラでなければ、おおよそどんなクルマにも負けない数字です。
そのほか動画では1/2マイルレース、一定速度での走行中から急加速を行うローリングスタートでの勝負も記録していますが、いずれもリマックが勝利を収めることになり、唯一ウラカンがネヴェーラと互角だったのは「急制動」で、ご覧の通りほぼ同じ位置に停止しています(ちょっとウラカンのほうが短い距離で停止しているようだ)。
この動画を見るに、どうやってもガソリン車はEVの加速に敵わないように思えますが、「直線での加速」ではなく「サーキットの周回」であればやはり軽量なガソリン車に軍配が上がり、さしものリマック・ネヴェーラであってもいざニュルブルクリンクを走ってみるとガソリン車には太刀打ちできず、「ベスト20に入るのがやっと」といった状況です。
しかしながらバッテリー技術が進歩し、より軽いバッテリーが普及するようになれば、もはやEVに死角がなくなるものと思われ、そうなると徐々にニュルブルクリンクのラップタイム上位がEVに占有されてゆくことになるのかもしれませんね。
-
リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売
| もちろん、リマック・ネヴェーラが「ニュルブルクリンク最速」を記録することはわかっていたが | 今回のタイムはガソリン車含む市販車だと歴代17−21位に相当するタイム さて、今年6月にはテスラが「モ ...
続きを見る
リマック・ネヴェーラとランボルギーニ・ウラカンとのドラッグレース動画はこちら
合わせて読みたい、ドラッグレース関連投稿
-
910馬力にチューンされたポルシェ911ターボSとテスラ・モデルSプレッドがドラッグレースを走る!911ターボSはこの馬力でようやくテスラといい勝負【動画】
| テスラはこの先「クワッドモーター」に対応する可能性があり、そうなるともう殆どのクルマは太刀打ちできない | テスラは様々な意味において自動車の概念を覆してしまった ドラッグレースに特化したユーチュ ...
続きを見る
-
フェラーリ296GTB、マクラーレン765LT、ポルシェ911GT2RSという「ハイパワー後輪駆動」3台のドラッグレース!ここまで伯仲した展開は珍しい【動画】
| けっこう似ているようで3台それぞれが「微妙に」異なるスペックを持っている | フェラーリ296GTBが意外に速いのには驚いた さて、フェラーリ296GTB、マクラーレン765LT、ポルシェ911G ...
続きを見る
-
フェラーリ(1000馬力)、ポルシェ(650馬力)、テスラ(1020馬力)のハイパワードラッグレース!ディーラーで普通に買えるクルマがここまで速い時代になったとは・・・
| 「1,000馬力」「ゼロヨン10秒以下」というクルマが(お金があれば)普通に買えてしまう時代に突入 | ポルシェは様々なビハインドにもかかわらず高いパフォーマンスを見せる さて、いつの間にか「1, ...
続きを見る
参照:carwow