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リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売

2023/08/20

リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売

| もちろん、リマック・ネヴェーラが「ニュルブルクリンク最速」を記録することはわかっていたが |

今回のタイムはガソリン車含む市販車だと歴代17−21位に相当するタイム

さて、今年6月にはテスラが「モデルSプレッドにて、ポルシェ・タイカンターボSが持つニュルブルクリンクの(EV最速)ラップレコードを更新した」と発表しましたが、今回はわずか2ヶ月後にリマックがその記録を20秒近くも更新した、とアナウンス。

ただしこれはテスラにとっても「相手が悪かった」としかいいようがなく、モデルSプレッドがいかに速い加速を誇ろうとも、もとからハイパースポーツとして設計されたリマック・ネヴェーラが相手ではどうしようもないのかもしれません。

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リマック・ネヴェーラは7分5秒298でニュルブルクリンクを周回

そして今回リマック・ネヴェーラが記録したのは7分5秒298(20.8km)という驚異的なタイムであり、テスラ・モデルSプレッドの記録した7分25秒231を大きく短縮しています。※20.6kmだと7分00秒928

この記録はTUVそしてオンボードテレメトリーによって記録・確認がなされており、つまりは誰からも文句をつけられるいわれがない「公正な記録」ということに。

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参考までに、今回リマック・ネヴェーラが記録したタイムは「市販車総合」だと21位に位置しますが、このランキングには「旧計測方法(20.6km)」の記録も含まれるため、それを考慮すればだたい17位くらいにまで浮上します。

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リマックCEO、メイト・リマック氏によれば「記録を樹立することは、言うまでもなく簡単なことではありません。今週のセッションでは、厳しい天候条件に直面し、今夏の最も暑い日の一つと思われる日にラップタイムを記録することにしました。ネヴェーラは、多くの点でハイパーカーの世界を再定義し、新しい技術、新しい能力、新しいレベルのパフォーマンスをもたらしました。しかし、その能力を示す最も簡単な方法は、記録を破ることです。そして、2023年には、何度もそうしてきました」。

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たしかにこれまでにもリマックは幾度となく記録を更新しており、そして今回のコメントを見る限り、これからも記録を更新し続けると考えていいのかもしれません(同氏が管理するブガッティ・リマックから発売される新型車も同様で、記録争いから一線を引くとした前ブガッティCEOの方針を撤回するのかも)。

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リマックはネヴェーラの新バリエーション「タイムアタック」を発表

そしてリマックは今回、「ニュルブルクリンクにてEV最速記録を樹立した」と発表すると当時にザ・クウェイル・モータースポーツ・ギャザリングの場にてネヴェーラ「タイムアタック」を発表。

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なお、ネヴェーラは台数限定のハイパーカーながらもまだ完売しておらず、よってリマックは今回のような特別仕様車を用意することでその販売を加速させようとしているのだと考えられ、これはブガッティとも共通する手法です。

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そしてこのリマック・ネヴェーラ・タイムアタックのボディカラーはスクアドロン・ブラック、そしてアクセントカラーはライトニンググリーン。

このライトニンググリーンは「嵐の後、帯電したイオン化粒子が空に鮮やかな緑色の色合いを加える気象現象」に触発されたものであり、同時にリマックCEO、メイト・リマック氏がかつて自らエレクトリックカーに改造した”原点”でもあるE30世代のBMW M3へのオマージュである、と語られています。

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ちなみにこちらがそのBMW M3。

同氏はもともとガソリンエンジンを搭載した「普通の」M3に乗っていたものの、そのエンジンが壊れてしまい、それを機にエレクトリックパワートレーンに換装したそうですが、もちろんはじめはうまく行かず、しかし度重なるバージョンアップを繰り返してようやく「ガソリン版のM3と渡り合えるまで」の速さに達したといい、その際の経験が後のリマックの創業に生かされているわけですね。

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話をリマック・ネヴェーラ・タイムアタックに戻すと、このハイパーカーはわずか12台のみの限定モデル。

機能的には通常のネヴェーラと変わりはなく、クワッドモーターは1.4メガワット(1,914馬力) / 2,360Nmを発生させ、0−60マイル加速はわずか1.74秒、最高速度は412km/hという破格の性能を誇ります。

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リマック・ネヴェーラがニュルブルクリンク最速を記録した際の動画はこちら

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参照:RimacAutomobili

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