| イベントの最後にはフェラーリ本社そしてフィオラノ・サーキットへ |
これだけのフェラーリF40が一同に会する機会もほかにないだろう
さて、フェラーリがクラシックモデルオーナーのためのイベント「フェラーリ・カヴァルケード・クラシケ」を開催し、その様子が動画や画像にて公開されることに。
この「カヴァルケード」はフェラーリオーナーを対象としたツーリングイベントであり、今回のように「クラシックモデル」のオーナーを集めたもの、現行車を含め幅広く参加を募るもの、モンツァSP1/2のようにICONAシリーズに特化ししたものなど様々な内容にて(世界各地で)催行されています。
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今回の目玉は「フェラーリF40」
今回のフェラーリ・カヴァルケード・クラシケはトスカーナを目的地としており、最も魅惑的な湖を持つとされる観光街ピエペラゴ、シエナ、カソーレ・デルサ、(ミッレミリアの舞台となった)アベドン峠を経由し、その後はドゥオーモ広場、フェラーリの工場、そしてフィオラノ・サーキットにてフィナーレを迎えるといった内容です。
フェラーリ・カヴァルケード・クラシケは今回で6回目を迎えますが、166MMや212インテル、750モンツァの姿も見られ、そのほかだと275GTB4と275GTS、デイトナ(365GTB/4)やデイトナ・スパイダーの姿も。
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ただし今回開催されたフェラーリ・カヴァルケード・クラシケの主役はなんといってもF40。
なお、F40のみはほかのフェラーリとは「別に」まとめて走行したようですね。
そしてイベントのウワサを聞きつけたのか、「参加が認められていない(ゼッケンが貼られていない)」F40の姿も。
こちらは先日開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて目撃されたミントグリーンのフェラーリF40ですね。
フェラーリ・カヴァルケードそのものの参加資格は厳しく制限され、名のりをあげたからといって参加できるものではないと言われており、要は「フェラーリが認めたオーナーとクルマしか」参加できないイベントということになります(よって、このフェラーリF40はカヴァルケード・クラシックの車列に割って入ったのだと思われる)。
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フェラーリF40の魅力は今も色褪せない
なお、このミントグリーンのフェラーリF40の参加が公的に認められなかったのはおそらくその「ボディカラー」。
にわかには信じられないことですが、フェラーリF40はすべて「ロッソコルサ」にて製造されており、これ以外のボディカラーを持つF40はすなわち「改造車」ということに。
そしてフェラーリは常に「真性」を非常に重要視するためにこういった改造車の参加については認めない方針だと聞いており、よって今回のフェラーリ・カヴァルケード・クラシケに集まったフェラーリは「すべてロッソコルサ」なのだと思われます。
フェラーリF40は1987年7月27日に発表された「フェラーリ創業40周年記念スーパーカー」。
このクルマでもっとも重要なのは「エンツォ・フェラーリが自ら企画し、開発に関わり、承認した最後のスポーツカー」だということで、フェラーリいわく「フェラーリのロードカーの中ではもっともエキサイティングであり、純粋に走りの興奮を求めるならば、どのフェラーリもF40には太刀打ちできない」。
エンツォ・フェラーリはF40に対し「そのままレースに参加できるスペック」を求めたといい、そのために「余分なものは一切ない」というスパルタンなクルマに仕上がっているといい、運転するにはドライバーにも「それなりの対価を求める」とも。
そういった意味では、この5日間に渡るフェラーリ・カヴァルケード・クラシケを走り抜いたF40のオーナーさんたちの心意気には喝采を送らざるを得ず、無事にグランドフィナーレを迎えることができて「何より」といったところですね。
なお、画像を見る限りだと参加したフェラーリF40は約30台ほどであり、おそらくはかなり遠方からの参加もあったのだと思われます。
エンツォ・フェラーリもこれらF40の姿を天国から見て感涙にむせんでいるかもしれませんね。
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