
| もちろん、ランボルギーニは「いかなる苦難にもまさる喜び」を与えてくれるクルマであるが |
それでも実際に自分のクルマとして乗ってみると、「困る」ことがないでもない
さて、ぼくはランボルギーニに3台乗り継いでいますが、実際に自分のクルマとして乗ってみると、普通のクルマに比較して「ちょっと困る」場面も出てきます。
もちろん、ランボルギーニは他のクルマにはない魅力を提供してくれ、その喜びは「困りごと(苦難)に勝り、それを補ってあまりあるものなのですが、ここでこれからランボルギーニオーナーになろうという方を含め、興味のある方の「参考」になればと思い、ぼくが感じる「実際にランボルギーニに乗って困ること」についてランキング形式にて記載してみることとします(これら含め、スーパーカーを所有する醍醐味であるともいえる)。
ランボルギーニオーナーの「困りごと」トップ10
10位:視認性の低さ
ミドシップカーの場合、特に後方や斜め後方の視認性が非常に優れず、合流・車線変更やバック時には細心の注意が必要となります。
まず「目視」で何かを確認することはできず、よって運転時の後方確認はほとんどミラーによって行うことに。
一番「恐怖」なのは合流ですが、このほかの状況含め、安全にランボルギーニに乗るためには常に周囲にいるクルマやバイク、歩行者を把握しておき、その行動を「予測」するなど、高い注意力が求められます。
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9位:外出時の駐車場の問題
ランボルギーニを安全に駐車できるパーキングというのはさほど多くなく、また「下を擦らずに」入出庫できる駐車場も多くはありません。
よって駐車できるのは、自分が訪問した経験があり、身を以て「安全」が確保できることが把握できている駐車場、あるいはスーパーカー仲間からの「お墨付き」の駐車場、確実に(ツーリングやイベントなどにおいて、スーパーカー専用の)駐車スペースが確保できている場合など。
よって「未知の」駐車場に停めることは(ぼくは)なく、よって出かける先が自ずと限定されたり、ランボルギーニに乗って出かけたくとも、安心して駐車できない可能性が高い場合は「ランボルギーニに乗って出かけることができない」場合も。
同様の意味において、いったんランボルギーニに乗って出かけると、「予定外の目的地」には行きにくい場合も出てきます。
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8位:維持費の高さ
最新のランボルギーニだとメンテナンスパッケージが付与されていてメンテナンス費用が「ほぼタダ」ではありますが、それでもタイヤなど消耗品をカバーすることができず、そしてタイヤは安全のため「すり減っていなくても」一定の時間が経過する必要があり、そして装着されるタイヤは高性能タイヤであるため、やはり維持費は普通のクルマに比較して「かなり高め」。
さらには任意保険、後付けするオプションなども非常に高額にのぼり、それなりの覚悟は必要かもしれません。
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7位:乗り降りのしにくさ
非常に低い車高、そして長く分厚いドアのおかげで乗り降りには広めのスペース、そして慣れが必要。
タイトなスカートやスーツでの乗り降りは一苦労で、そのために(これだけが理由ではないけれど)ぼくはスーパーカー乗車時にはジャージを着用しています。
なお、スーパーカーを駐車すると、周囲の人は「そのスーパーカーからどんな人が降りてくるのか」興味津々で見ることになるので、いかに乗り降りが困難であったとしても、「涼しい顔で、エレガントに」乗降できるように常日頃から訓練しておかねばなりません(あまり変な服を着ることもできない)。
6位:注目されすぎること
どこへ行っても注目を集めるため、常に視線を感じ、カメラキッズの標的となることがあって、これは人によって捉え方が異なるとは思われるものの、ぼくの場合は「(悪い気はしないけれど)ちょっと気恥ずかしい」。
よってぼくは周囲の人と視線が合わないよう、サングラスを着用して運転するようにしています。
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今日のランボルギーニ・ウラカンEVO RWD。洗車中のウラカンを見た子供が父親に「これいくら?」と尋ねる。ちなみに洗車中にはこんなことを話しかけられたりする
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さらには写真撮影を求められたり、話しかけられたりすることも日常茶飯事ですが、走行中に「スーパーカーを近くで見ようと」並走されたり、後ろに張り付かれたりすると、まるで煽られているかのようでちょっと怖くなることも。
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今日のランボルギーニ・ウラカンEVO RWD。路上で有名TikTokerと遭遇、緊急コラボを行ってきた【動画】
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5位:いたずらのリスク
高額な車両であるため、盗難やいたずらのターゲットになりやすく、特に近年ではSNSへと投稿する写真を撮るために「スーパーカーの上に腰掛けたり」する例も存在します。
これについては「自衛」するしかなく、安全な場所にしか停めない、注意喚起を行うなどの対策が好ましいと考えています。
4位:音がでかい
ランボルギーニの多くは大排気量エンジンを搭載しているためにエキゾーストサウンドが非常に大きく、それはどれくらいかというと、ノーマルでも「ニュルブルクリンクが定める騒音規制の基準値を超えてしまう」くらい。
つまり名だたるサーキットですら「迷惑」とするほどの音量が出るということで、さらには普通に走っている(とくに回転数を上げない)場合でもけっこう大きなサウンドが出てしまいます。
さらにアイドリングストップが装着されている車両だと、エンジン停止状態から「復帰」する際にも周囲の人が驚くレベルの音量となり、これは事情を知らない人からすると「イキがって空ぶかししている」としか思えず、しかしそういった意図もなく、そしてこのサウンドはどうすることもできず、ぼくとしては肩身が狭い思いをしてしまうわけですね(よってアイドリングストップはオフにすることをオススメ)。
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参考までにですが、エンジン冷間時のスタート、つまりコールドスタート時の音量は相当なもので、これもはやり「周囲に憚られる」レベルであり、その音量の大きさゆえに「購入を取りやめる」人もいると聞いています(わかる)。
3位:日常使いの不便さ
もともとわかっていることではありますが、車内外の積載スペースが最小限であり、例えば冬場など、着ているダウンジャケットを脱いだとしても車内においておくことが難しく、こういった場合は抜いだ衣類をフロントトランク内へと収納することに。
自分だけであればとくに不便はありませんが、同乗者がいる場合などはちょっとした配慮が必要かもしれません。
なお、出先で買い物をした場合、とくにハイブランドのバッグやシューズなどは「予想外に大きな立派な箱」に入れてくれることがあり、その場合はフロントトランク内に入らなかったりするので、駐車場同様、ランボルギーニを出す際には、「その日、自分のガレージに戻ってくるまで」に起こり得る出来事をすべてシミュレーションしておく必要がありそうです。
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2位:セレブな生活をしていて当然だと思われる
スーパーカーオーナー=お金持ち、あるいは庶民ではないと思われることもあり、よって非オーナーからすると「浮世離れ」した生活を送っていると思われることも。
つまり瀟洒なマンションに住んで毎日高級な食事を食べて高価なワインをたしなみ、旅行の際にはファーストクラスといったイメージを持たれるようで、「海外旅行にはエコノミークラスを利用する」と言うと驚かれたりします。
そのほか、自分で洗車するというとやはり驚かれ、吉野家が大好きだというとまた驚かれ、ちょっと前にフォルクスに行った際、同行者(非スーパーカーオーナー)「こういったところって来たことはないですよね。ええと、まずドリンクバーってのがあってですね・・・」とドリンクバーの存在を知らない雲上人のような扱いを受けたことがあります。
1位:周囲からの誤解や偏見
「派手」「成金趣味」、ネット上だと「犯罪者」といった偏見の目で見られることがあり、純粋にランボルギーニが好きで所有していても、そうした誤解に悩まされるオーナーも少なくはないもよう。
こういった偏見や誤解は直接個人に対して投げかけられるものではありませんが(それをランボルギーニオーナーに対して言う第三者も少ないと思う)、非オーナーの心のどこかにはくすぶっているのかもしれず、「4位」で述べたサウンドのように、自分ではそのつもりがなく、普通に走っているだけで、どうしようもない状況だとしても、邪推による非難を浴びせられる場合があるかもしれません。
そしてもし、ぼくの自宅に泥棒が入ったとして、その調査のためにパトカーがやってきて家の前に停まったとしても、周囲の人からすると、ぼくがなにか悪いことをして「警察がぼくを逮捕しに来た」としか思えないのかもしれませんね(そして野次馬に対し、「いつかやると思ってた」「あやしいと思ってた」などと話すのだと思う)。
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