| ヘリテージ デザイン パッケージのホイールに装着されるポルシェエンブレムは1964年版 |
このデカールは「非装着」も選択可能
さて、今年はポルシェ911ターボの「デビュー50周年」というメモリアルイヤーですが、それを記念しポルシェがモントレー・カーウィークにて「ポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディション」を発表。
もちろんこの911 ターボは限定生産となり、その台数はオリジナルのデビュー年に敬意を表した”1,974台”です。
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ポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディションの内外装は「ノスタルジック」
911カレラと911カレラGTSは992.2 世代へとアップデートされたものの、まだ911ターボはフェイスリフトを受けていないため、今回のポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディションは「991.1」世代をベースとしており、そしておそらくは「991.1ターボ世代最後の限定モデル」。
このポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディションには1974年に発売された930ターボにインスピレーションを与えた(1973年の)ポルシェ911 RSRターボ コンセプトのカラーリングを再解釈したグラフィックが用いられ、フロントフェンダーからリアフェンダーにかけてのストライプ、そして「turbo」文字が入ります。
加えてリア ウィング、リアフェイシア下部、ドアミラーベース、バンパー吸気口がアンスラサイトグレー仕上げでとなり、メインのボディカラーとの印象的なコントラストを生み出します。
リアグリルに装着される「限定モデルでおなじみ」のバッジもこのモデル専用となり、「50」「1974-2024」、さらにはタービンをあしらったグラフィック。
そしてバッジやエンブレム、ホイール、リアデッキリッド、フューエルフィラーキャップなどに使用されるカラーはターボ専用のシェード「ターボナイト」。
これは新型パナメーラにてデビューした後にタイカン、マカン、カイエンに用いられ、そして今回ついに(満を持して)911へと採用されたということになりますね。
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搭載されるエンジンは「通常の」911ターボSと変わらず3.7リッター・ツインターボ、そして出力も650馬力/800Nm、トランスミッションは8速PDKのみ、駆動方式は4WD。
ただしPASMスポーツサスペンションの装着によって車高が10ミリダウンし、スポーツエキゾースト(テールパイプはブラック)が組み込まれている、とアナウンスされています、
なお、近年のヘリテージ限定モデルの例に漏れず、この911ターボ 50イヤーズ エディションにも「ヘリテージ デザイン パッケージ(一番上の画像)」が用意され、これを選択するとボディカラーがアヴェンチュリン グリーン メタリックとなり、フードがシルバーに、そしてオプションではヴィンテージ レースカーを彷彿とさせるシルクマットデカールを選択できるように(バッジ類はゴールドへ変更されるようだ)。
加えてホイールがホワイトとシルバーで仕上げられたゴージャスなスポーツ クラシックへ、そしてセンターキャップには1964年版のポルシェクレスト(エンブレム)が装着されるといった演出も。
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ポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディションはこんなインテリアを持っている
そしてポルシェ911ターボ 50イヤーズ エディションのインテリアに目を移すと、初代911ターボにインスピレーションを受けた「マッケンジー タータン」がシートとドアインナーパネルに使用されるほか、シートベルトとコントラストステッチにはターボナイトのアクセントがあしらわれ、ルーフライナーには穴あき(パーフォレイト)仕様のレーステックス。※穴あき仕様のルーフライナーは珍しい
そのほかイルミネーション付きドア シル、ヘッドレスト、シリアルナンバー入りの記念プレートには”ターボ50”文字。
なお、ヘリテージ デザイン パッケージを選択した場合、メーターのスケールが「グリーン」へと変更されるなど、やはる初代911を意識した仕様変更がなされると説明されています。
そしてポルシェの限定モデルの常として、この911ターボ 50イヤーズ エディションにマッチしたポルシェデザイン製クロノグラフ(1,974本のみの限定生産)も用意されており、いっそうオーナーの満足感を高めてくれることとなりそうです。
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参照:Porsche