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フォードはマスタングの「4ドア」「オフローダー」を計画中?ボクは楽しくスポーティーなクルマであれば「マスタング」を名乗っても違和感は無いと考えている

フォードはマスタングの「4ドア」「オフローダー」を計画中?ボクは楽しくスポーティーなクルマであれば「マスタング」を名乗っても違和感は無いと考えている

Image:Ford

| 実際のところポルシェ911ダカール、ランボルギーニ・ウラカン・ステラートも「非常に成功した例」となっている |

現代ではボディ形状とパフォーマンスとの「セオリー」が崩れ去っており、完全なるパラダイムシフトが発生している

さて、直近で開催されたフォードのディーラーミーティングにて、フォード側がディーラーに対し「マスタングの4ドア」「マスタングのオフロード版」のレンダリングを示し、それらを発売する可能性を示唆したとの報道。

なお、フォードは遡ること2022年に「マスタング・セダン(4ドアクーペ)」のスケッチを公開したことがあり、そして実際にピュアエレクトリック版マスタング「マッハE」を発売しています(ただしこの際のスケッチとマッハEとは別のアイデアである)。

そしてこの際、フォードCEO、ジム・ファーレイ氏は「マスタングにふさわしいパフォーマンスとスタイル」を持つのであれば4ドアクーペ版のマスタングの発売も問題はないと発言しており、いよいよそのときが迫ってきたということなのかもしれません。

4ドア版マスタングの車名は「マッハ4」?

なお、報道ではこの4ドア版マスタングにつき、その車名が「マッハ4」になるという話も伝えており、これはもちろん「マッハE」の命名法則に倣ったものだと思われます。

そしてこの4ドア版「スポーツセダン」マスタングのほか、フォードはディーラーに対して「ワイルドなオフロードモデル」の画像を提示したとされますが、これは「リフトアップにゴツいオフロードタイヤを履いていた」といい、しかしボディ形状(2ドアなのか4ドアなのか)についてはナゾのまま。

これらの話は荒唐無稽のように聞こえますが、実際のところ理にかなっている部分もあり、というもの「マスタング」はフォードにとってひとつの重要なブランドかつ資産であり、これを活用しない手は無いと思うから。※それまでのイメージを守ることがブランドの活用ではない

実際にフォードは「乗用車」から撤退し、SUVとトラック(と商用車)に特化したラインアップへとトランスフォームを図っていて、しかしそこで唯一残された乗用車がマスタング。

つまりフォードはマスタングを特別視しており、そして最近でも「ダークホース」や「GTD」といったハイパフォーマンスを発売しており、つまりマスタングは現在「フォードがモータースポーツとの繋がりを持ち、かつエンスージアストにアピールできる唯一に近いモデル(ブロンコやF-150もそれに近いが、マスタングほどではない)」ということになりそうです。※マッハEはラリーに参戦し、マスタングGT3もル・マンに参戦するなど、マスタングは様々な方面でレースに関与しはじめている

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古い固定概念に固執するファンは切り捨てて問題ないだろう

さらにこのディーラーミーティングでは「マニュアル・トランスミッションを持つハイパフォーマンスオープンモデル」「(フォードとのつながりが深いチューナーである)RTRとの協業によってリリースされる特別バージョン」ほか様々なマスタングの計画が示されたというので、今後マスタングはスポーツカーとしての路線を極めつつ、それ以外の領域にも進出し、しかしいずれのセグメントにおいても「スポーツ」イメージを押し出すことで多くの、かつ新しいファンを獲得したいと考えているのかもしれません。

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これは「高い信頼性を誇るが、つまらないクルマを作る」とされていたトヨタを、「GR」ブランドの展開によって「面白くて楽しいクルマを作る」自動車メーカーへとイメージを転換させた手法を踏襲するかのようにも思われ、昨今叫ばれる「EV離れ」、そしてそれによる「フォード離れ」を食い止めるための戦略なのだとも考えられ、実際にかなり有効に機能する可能性も。

「4ドアのマスタング」「マスタングのオフローダー」は一部純粋主義者の反感を買うかもしれませんが、実際には新しいファンを呼び込む可能性が非常に高く(多くの純粋主義者は文句を言うばかりで商品を購入しない)、これらを投入するというのは「フォードにしかできない」手法であり、むしろ積極的に行うべきなんじゃないか、とも捉えています。※SUVやワゴン、ミニバンだと違和感はあるが、「スポーツ」と関連付けられていれば、それは常にマスタングだと名乗っていいと思う

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参照:AutoNews

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