まさかのリアシート「レス」。アキュラ・インテグラ タイプ S HRC プロトタイプが発表、「このクルマには性能が向上しないパーツは一切追加されていません」

Image：Acura

｜　これらHRC製パーツはすべて「機能に基づいて」設計されており、ドレスアップが目的ではない　｜

これらパーツは実際に発売されることになりそうだ

さて、アキュラがモントレー・カーウィークにて発表する「インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ」の画像と動画を先行公開。

これは文字通りインテグラ タイプSをHRCがカスタムしたものですが、日本だとHRC（ホンダ・レーシング・コーポレーション）は「2輪専門」というイメージが強く（実際に日本のHRC公式サイトはホンダの2輪のページに統合されている）、しかし2022年には四輪モータースポーツの開発部門「HRD」がHRCへと統合されており、実際にF1事業（パワーユニットの開発とレースの運営）を担当するのもHRC。

参考までに、北米だとそれまで現地でホンダのモータースポーツを担当していたHPD（ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント）が2023年12月にHRC USへと社名が変更されており、日本のHRCとは別法人となるものの、ホンダのモータースポーツ関連ブランドは二輪・四輪、そしてワールドワイドにおいて「HRC」へと統一されたと考えて良いかと思います。

アキュラ インテグラ タイプ S HRC プロトタイプはこんなクルマ

そこでこのインテグラ タイプ S HRC プロトタイプを見てみると、このコンセプトカーそのものの製作目的は「オーナーにさらなるカスタマイズの余地を与える」ためで、つまりは今後発売されるであろうカスタムパーツのプレビュー。

ただしHRCが手掛けるからには「ルックスの向上」を目指したドレスアップパーツではなく「機能重視の本気仕様」であり、実際にHRCのエンジニアが（レーシングカーの）インテグラ タイプ S TCXからインスピレーションを得て開発したモータースポーツ由来のパーツ群が盛り込まれています。

フロントバンパーは全面的に刷新され大きなスプリッターを装備するほか、フロントフードにはエア抜き用のダクトが設置されることに（ルーバーはカーボンファイバー製）。

ブレーキシステムもアップグレードされ（ブレンボ製）、ホイールは19インチ（鍛造）へ。

そのほかボンネットと後部ドアはカーボンファイバー製へ、大きなリアウイングもカーボンファイバー製（アップライトはアルミ製）。

アキュラ インテグラ タイプ S HRC プロトタイプはリアシート「レス」

そして驚くべきはリアシートが撤去されていることで、いかにも頑丈そうなクロスバーが組まれ・・・。

4本のタイヤ/ホイールを収納することが可能です。

加えてサスペンションの変更、調整式アンチロールバー（リア）の取り付け、アジャスタブルキャンバープレート（前後）の装着のほか、大容量インタークーラーやツインオイルクーラー、軽量エキゾーストシステム（スポーツ触媒つき）の採用もアナウンスされており、そのパフォーマンスが大きく引き上げられているのは間違いないものと思われます。

「インテグラ タイプ S HRC プロトタイプは、パフォーマンス・ドライビングエクスペリエンスを高めるため、HRCの持つレース エンジニアリングにアクセスしたいアキュラとホンダの愛好家とのより強いつながりを構築することに重点を置いたエキサイティングなコンセプトです。このンテグラ タイプ S HRC プロトタイプのすべての仕様がパフォーマンスを誇示しており、すべてが機能的です。パフォーマンスを追加しないものはこのクルマには搭載されていません。」

HRC上級副社長　ジョン イケダ

アキュラ インテグラ タイプ S HRC プロトタイプのコンセプトムービーはこちら

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参照：Acura