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マクラーレンの新CEOに元フェラーリ重役が就任?フェラーリは過去の例を見てもけっこう人材の流出が多いようだ

マクラーレン

| まだまだ状況は不透明ではあるものの、マクラーレンとこのフェラーリ重役は相性が良いように思われる |

ただしマクラーレン自体もどうなるかはわからない

マクラーレンでは前CEO、マイク・フルーイット氏が電撃辞任した後にCEOの座が空席となっていますが、新CEOに元フェラーリ重役、マイケル・ライターズ氏が収まるのでは、という報道が出ています。

これは匿名筋がブルームバーグに語ったもので、まだ確定ではないものの、複数いる候補のうちマイケル・ライターズ氏が「最有力」だといい、マクラーレンの役員会にて協議がなされている、とのこと。

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フェラーリは昨年末に人事を刷新

なお、フェラーリでは前CEO、セルジオ・マルキオンネ氏の急逝によってCEOが電子業界出身のベネデット・ビーニャ氏へと交代することになり、同氏の意向(もしくは役員会の意向)によってこれまでの「ガソリン世代」の重役が「エレクトリック世代」へとごっそり入れ替えられることに。

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ただ、これはフェラーリだけではなくほかのいくつかの会社にも言えることで、ヒョンデでも「ガソリン世代の功労者」を一気に排出して経営陣の刷新を図っており、やむをえない時代の流れだと言えそう。

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フェラーリは人材の移動が比較的多い?

なお、フェラーリは昔から人材の以降が多いといい、ものの本によれば、一般の社員クラスについてだと、「フェラーリに努めていてもなかなか給料が上がらないので」一定の年令になったり、結婚して過程を持つと、より給与の高い他社に移る傾向があるもよう。

その他社とは、モデナやその近郊にあるフェラーリのサプライヤーだといいますが、そういったサプライヤーにとっても「フェラーリ出身者を雇用する」ことはいろいろな意味でマイナスではなく、こういった動きはそれなりに「Win-Win」だとも言われます(フェラーリは常に安価な労働力を確保でき、他社は熟練した技術やフェラーリとのコネクションを獲得できる)。

そして上層部についてだと、アストンマーティンがヴァルキリーはじめ「ミドシップ」シリーズに力を入れるという決定を行った際にはフェラーリから上位エンジニアを3名引き抜いており、その前だとフェラーリの副社長がロータスCEOへと転身した例も(ダニー・バハー氏。その後同氏はアレス・デザインを設立)。

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そして中国の紅旗はハイパーカーを開発するにあたりフェラーリの元重役を獲得していますし、ランボルギーニの前CEO、ステファノ・ドメニカリ氏もフェラーリ出身です(ただしこちらはスクーデリア・フェラーリですが)。

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現在まだまだ状況はわからないものの、もしマクラーレンの新CEOにマイケル・ライターズ氏が就任すれば、マクラーレンはエンジニアリング面で大きな改革を行う可能性もあり、もしかすると「鬼に金棒」なコンビネーションが誕生するのかもしれません。

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参照:Bloomberg

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