| 各部の構造やパーツが「フローティングマウント」され、いかにもエアロダイナミクスに優れそうだ |
ただし現在のランボルギーニの採用するデザイン言語とは大きく異る
さて、台湾在住のデザイナーLin Yu Cheng氏が「ランボルギーニ・ヴィジョン・イベント・ホライズン」を公開。
もちろんランボルギーニ公式ではなく私的なプロジェクトとなりますが、ランボルギーニらしいアグレッシブなスタイルを実現しています。
なお、パワートレイン含むスペックについては公開されていないものの、テールパイプが見えるためガソリンエンジンを搭載し、さらにはアヴェンタドールを部分的にイメージしたと紹介されていることから、V12エンジン搭載モデルの系譜に連なると考えていいのかもしれません(一応、ハイブリッドとは表記されている)。
ランボルギーニ・ヴィジョン・イベント・ホライズンはこんなクルマ
そこでこのランボルギーニ・ヴィジョン・イベント・ホライズンを見てみたいと思いますが、ある意味では現在のランボルギーニよりもアグレッシブ。
フロントフェンダーやバンパー、ライティングエレメントが「フロート」構造となっており、エアフローや冷却性能の改善に効果が見られそうですね。
なお、近年は設計や製造技術の向上が著しく、(部分的にですが)実際にフロート構造を採用したクルマも登場しており、今後はさらにこういったクルマが増えるのかもしれません。
サイドから見ても、やはりフロート構造を持つパーツが見られ(ウインカーもフロート)、ドア形状やリアフェンダー前のエアインテーク形状はアヴェンタドールによく似ています。
なお、こういったフロート構造は量産車には向かないものの(製造コストが高く、日常的に乗る際の信頼性やメンテナンスにも不安がある)、その反面、目にした際のエキゾチックさが感じられるため、スーパーカーやハイパーカーには向いているとも考えられます。
リアディフューザーのフィンやテールランプもフロート構造を持ち、ルーフにはケーニグセグ・ジェスコのような「ヒレ」の存在も。
こうやって見ると、あちこちが「空洞になっている」ことがよくわかりますが、各パネルについては、超高速走行時の変形などに気を使う必要があり、そうとうに高い強度を確保する必要があるものと思われます。
現代のランボルギーニが強く押し出す六角形(ヘキサゴン)についてはさほど押し出されておらず、しかしこれはこれで新しさが感じられるコンセプトカーでもありますね。
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参照:Lin Yu Cheng