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ホンダ「他社はEV展開を遅らせているが、我々の計画に変更はない。EVがもっとも効率な手段であるという信念は変わらない」

ホンダ「他社はEV展開を遅らせているが、我々の計画に変更はない。EVがもっとも効率な手段であるという信念は変わらない」

| おそらくは「出遅れた」ためにあらかじめ”修正”が含まれた計画になっているのだと思われる |

よってホンダの計画は「現状」を正しく反映した現実的なものであろう

さて、フォード、GM、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、ベントレー、アウディなど様々なブランドが電動化計画のペースを緩める意向を発表していますが、一方のホンダは少し前に公式にコメントがなされたとおり、現在でも「電動化計画に変わりはない」としています。

参考までに、ホンダは比較的早い時期に「(ピュアエレクトリックカーの)ホンダe」を発売していたものの、こちらの販売は(生産能力の関係で)地域や台数ともに制限されており、世界的に見ると「EVの展開が出遅れていた」のもまた事実。

北米においてはようやくプロローグそしてアキュラZDXが路上を走り出したところではありますが、この展開も早いとはいえず、そしてこれらの車体を支えるプラットフォーム「アルティウム」については、共同開発元のGMとの決別によって”これ以上の展開”がないとも報じられています。

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ホンダ「バッテリーEVが最も効率的なソリューションである」

そして今回、ホンダのグローバルエグゼクティブバイスプレジデントがモントレー・カーウィーク開催中にメディアとの座談会にて語ったのが以下の内容。

「いま、多くの人がEV販売の減速について話しています。しかし2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標に基づき、私たちの焦点は明確で、私たちは、バイクや自動車などの小型モビリティの分野ではバッテリーEVが最も効果的なソリューションであるという信念を変えていません。現在はまだEV時代の初期f段階です。EVへの移行は今後も着実に進んでいくと確信しています。ですから、私たちは長期的な視点を持ち続け、このエコシステムが段階的に変化していくことを期待しています。」

興味深いのは、ホンダは上述のホンダe、そしてプロローグの未来を切り捨て、文字通りゼロから仕切り直した「0(ゼロ)」シリーズを発表しているのですが、この発表時期は2024年1月で、つまりは「他の自動車メーカーがEV展開のペースを緩め始めた時期に」EV計画に関する実質的なスタートを切っているということ。

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ただ、ホンダは「EVに全面的に取り組む」わけではなく(少なくとも今のところは)、アメリカンホンダのCEOによると、同社は電動化に対して「バランスのとれた」アプローチを取り、内燃機関車とハイブリッド車もまたホンダの今後の計画の一部であり続けると述べています。

「ハイブリッド車と内燃機関車の強みに引き続き投資し、電動化に対してバランスのとれたフレキシブルなアプローチを取っていきます。オハイオ州のEV拠点では、独自の柔軟なアプローチを採用しており、来年末にEV生産の第1フェーズを開始する予定です。これにより、ガソリン車と電気自動車をすべて同じ生産ラインでより効率的に生産できるようになります。」

よって、これらの発言を総合すると、結果的には他の自動車メーカー同様に「マルチパワートレーン」戦略を採用すると考えてよく、ただしホンダは「出遅れた(あるいは意図的に出発を遅らせた)」ために計画を修正する必要がなかっただけなのかもしれません。

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なお、ホンダは中国だけでは(現地の合弁企業と)独特の展開を行っているものの、その他の地域では「0(ゼロ)」をベースにした製品展開を行うといい、実際にホンダは0のプラットフォームを使用した高性能SUVと「NSXタイプ」の高性能車を発売する、とも。

「私たちは、環境への影響をゼロにするという目標を達成するために、EVビジネスではなく、強力なEVブランドを構築しようとしています。それが現在私たちが直面している最大の使命です。」

まだまだホンダの計画の全容は見えないものの、「後発」だけあってホンダの電動化計画は様々な状況を織り込んだ競争力のあるものである可能性が高く、今後の発表には期待がかかるところでもありますね。※ホンダはソニーとの協業にて”アフィーラ”を計画していたが、こちらの音沙汰が最近なく、プロジェクトの消滅が懸念される

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