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トヨタが中国BYDと合弁企業を設立し、EVおよび関連パーツの設計・研究を行うと発表。その真の狙いとは?

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| BYDはもともとバッテリーメーカーとしてスタートし、2017年には”EV販売世界一”となったことも |

トヨタが中国にて、BYD(比亜迪汽車)と合弁会社を設立し、電気自動車(BEV=バッテリー・エレクトリック・ビークル)の研究に関する合弁会社を設立する、と発表。
出資比率はトヨタとBYDとが「50%づつ」となり、車体そのものに加え、関連プラットフォーム、パーツの設計や開発を行う、としています。

なお、ここでちょっと気になるのは、トヨタはすでに中国にて、第一汽車(FAW)、そして広州汽車(GAC)の2社と合弁企業を設立し、それぞれで自動車を製造販売しているということ。

中国では、現地で(外国企業が)クルマを生産する場合、自社の100%子会社を中国国内に設立することはできず、中国企業との合弁を設立せねばなりませんが、これが許されるのは「2社まで(法規が変わっていなければ)」。
つまりトヨタは現在「2社」の枠を使い果たしており、今回のBYDが3社目。
よって今回の合弁が「特例」として認められているのか、もしくは「EV」については別枠なのか、それとも「研究開発や設計を行うことが主目的であり、自動車製造は行わない」のでノーカウントはナゾ。

ただしトヨタは2025年までにBYDとの共同開発車を発売するとも以前に報道されたことがあり、「EVのパートナーは(既存2社意外に)別に選べる」と考えるのが妥当かも。

BYDとはこんな会社

そして中国のBYDですが、現在のパートナーはメルセデス・ベンツ。
メルセデス・ベンツと組むまではどことも組まずに自社ブランドを伸ばすことに注力しているという、ちょっとした変わり種でもありますね(そして社名はめずらしく中国語よりも英語を選択し、BYD=Build your Dreamsの略)。

創業は1995年で、創業者の名は王傳福。
もともとはバッテリーメーカーとしてのスタートであり、その後に自動車メーカー(秦川自動車)を買収して自動車製造販売へと乗り出しています(日本の自動車メーカーの多くがそうであるように、中国の自動車メーカーもまた、別分野からスタートしているケースが多い)。

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当然ながらバッテリーに関しては非常に強く、ノキア、モトローラといった携帯電話会社へと納入を行ったことからウォーレン・バフェットが巨額投資を行い、その後も資金を得て同社は成長を続け、「バッテリー+自動車」という強みを生かし、ついに2017年には「EV販売世界首位」に。
ただしその後、テスラがモデル3のデリバリーを本格化させたということもあり、現在は首位を明け渡しているようですね。

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もし創業者の王傳福氏が、「これからは電気自動車」ということで「バッテリーと自動車」を早い時期から二本柱としていたのだとしたら相当な先見の明があったということになりますが、ここへ投資したウォーレン・バフェット氏も「さすが」としかいいようがありません。※ただし、中国のEV補助金縮小を受けてEV販売が全体的に伸び悩み、2019年第三四半期だとBYDは89%減益

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現在BYDが発売しているモデルは「泰」、「糖」、「宋」、「元」といった”中国の王朝”をその名に冠したもの。
そしてこれらの車両にはモデル名をあしらったエンブレムを装着し、たとえば「泰」といった漢字を車体の前後中央に用いているばかりか、リアだとその「秦」が赤く光るというオマケつき。

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ぼくら日本人からすると、こういった漢字エンブレム、しかもビカっと光られると「ちょっと・・・」ですが、現地中国では人気があるようです。

トヨタの目的は「他の自動車メーカーにバッテリーを供給すること」?

今回の合弁会社設立について、BYDは「トヨタの品質管理を得て、BYDの強みを更に伸ばす」とコメント。
トヨタ側は「BYDとチームを組むことで、さらに電動車への(バッテリー供給を)加速できる」と述べており、主目的は「バッテリー市場での存在感を高める」ことにあるのかも。※遠回しな表現でわかりにくいが、クルマを作るとは明言していない

もしかすると、トヨタは電動「車」市場で競争するのは難しく、しかし電動車に供給するバッテリー市場であれば優位性を発揮できると考えた可能性もありそうです(たしかに、そのほうが分のいい勝負のように思える)。

VIA:BYD, TOYOTA

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