| 普通に走るだけでもニュースになりそうな初代フォードGTが全力で加速を行うとは |
この勇気には喝采を贈らざるを得ない
さて、自動車史に名を残すクルマのひとつ、「フォードGT」。
映画「フォード VS フェラーリ」で広く認知されるようになったスポーツカーではありますが、実は3世代が存在し、今回なんとcarwowがその3世代全てをドラッグレースで競わせるという豪華な動画を公開。
とくに第1世代のフォードGTは(文字通りの)「博物館級」のクルマであり、そのクルマを限界までプッシュするという動画にこの本質的な価値があるかもしれません。
フォードGTはこんなクルマ
そこでまずは第1世代のフォードGTについてですが、こちらは1967年に生産された公道走行が可能な「マークIII」。
車高が40インチしかなかったことから「GT40」と呼ばれることもあり、搭載されるエンジンは4.7リッター自然吸気V8、トランスミッションは5速マニュアル、駆動輪は後輪のみ。
1,230kgという軽量性を誇り、当時の新車価格は18,500ドル(275万円くらい)、現在の取引相場は250万ドル(3億7000万円くらい)近辺です。
そしてこちらは2005年製の第2世代フォードGT。
5.4リッターV8スーパーチャージャーつきエンジンを先代同様に車体ミッドへと搭載し、最高出力は560馬力。
トランスミッションは6速マニュアル、駆動輪はもちろん後輪のみ、そして車体重量は1,520kg、当時の価格は11万ポンド(2100万円くらい)、現在の相場は50万ポンド(約9500万円)あたり。
こうやって見ると、かなり初代と近い雰囲気を持つことがわかりますね。
最新世代のフォードGT(2017年製)は大きくイメージが代わり、搭載されるエンジンもV8からV6(3.5リッターツインターボ)へ。
しかしながら出力は大きく向上して650馬力、そしてトランスミッションは唯一のオートマチックギアボックス(7速)、エンジン搭載位置は当然ながら車体中央、そして駆動輪は後輪のみ、車体重量は1,485kg。
新車価格は44万ポンド(8300万円くらい)、現在の取引価格は100万ポンド(約1億9000万円)くらい。
実際に3世代のフォードGTが走ったらこうなった
そして実際に3世代のフォードGTがドラッグレースを走った結果ですが、まず初代フォードGTは13.9秒。
さすが不朽の名作だけあって現代でもスポーツカーとして十分に通用するレベルでもあり、これが57年も前のクルマであるということには驚かされます。
第2世代のフォードGTはさらに速く12秒。
最新世代のフォードGTはなんと11秒という驚愕のタイム。
この後は(一定速度で走行中から加速する)ローリングスタートによる勝負も行っていますが、こちらは最新モデルのフォードGTの速さが「より」際立つ結果となっています。
3世代のフォードGTがドラッグレースにて加速を競う動画はこちら
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参照:carwow