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アストンマーティンはこうやって作られる。1台を製造するのに200人が携わり、ロボットよりも多くの人が作業を行う「手作り」を貫いている【動画】

2023/08/22

アストンマーティンはこうやって作られる。1台を製造するのに200人が携わり、ロボットよりも多くの人が作業を行う「手作り」を貫いている【動画】

| アストンマーティンは生産性よりもカスタマイゼーションによる収益性を目指す |

この時代、「手作り」は他のブランドにはない排他性になうる

さて、これまでにもポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどのスポーツカーが工場で製造される様子が公開されてきましたが、今回はアストンマーティンの製造風景がYoutube上へとアップされています。

なお、アストンマーティン工場は以前からの本社工場「ゲイドン」に加え、主に電動化車両に対応したウェールズ工場を持っていますが、今回公開されているのはゲイドン工場での製造風景。

そしてこのゲイドン工場では「ロボットよりも人のほうが多い」といい、これは他のスポーツカーメーカーの工場との大きな違いかもしれません。

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アストンマーティンはこうやって作られる

そこで今回公開された動画を見てみると、やはり他の自動車メーカーのようなロボットアームはなく、例えば他の工場だと「ロボットの操作を補助するために人間がいる」ものの、アストンマーティンでは「人間の補助をするためにロボットが存在する」といった印象。

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加えて、流れてきた車体にパーツを組み付けるというよりは、一つづつのユニットを複数箇所で組み立て、それを持ち寄って「マリアージュ」させるといった昔ながらの手法を採用しているように見え、いまとなってはこういった「手作り」がひとつのアドバンテージとなる時代となったのかもしれません。

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実際のところ、アストンマーティンは「台数よりも利益率」を追求することを明かしており、よって生産効率よりも「その一台をどれだけカスタムするか(できるか)」に注力するものと思われ、DB12発表の際にも「究極のカスタム性」を他社製品との差別化要素として掲げており、今後は内外装の様々なカスタムに注力するものと思われます。

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なお、現在アストンマーティンは「1台の車両を製造するのに200人もの人間が関わっている」といい、たとえば塗装に関してだと、「1回目の塗装」については人間が行い、2回目の塗装になってはじめてロボットが行うのだそう。

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さらに塗装の表面についても人の手によって研磨がなされ、これも(いかに高級車といえど)けっこう珍しい工程だと思われます。

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ちなみに動画ではウェールズ工場での製造の様子も紹介されており、しかしこちらもつい最近建設され稼働を開始した工場であるにもかかわらず、ゲイドンと同様に「人のほうがロボットよりも多く働いている」といい、つまりアストンマーティンは意図的に「ロボットによる均一な作業」を避け、あえて人の手が多く介入せねばならない環境にて”手作業を重視しながら”クルマを作っているということになりそうですね。

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アストンマーティンの車両が工場で製造される様子を収めた動画はこちら

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参照:FRAME

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