
| ポルシェは「現在」そして「過去」を象徴する様々なオプションを拡充 |
これによってユーザーは「自分の思い通りのポルシェ」を作ることができるように
さて、ポルシェはつい先日、新たな911の限定モデルとして「911スピリット70」を発表したところですが、このモデルは、ポルシェの1970年代のデザインを復刻したもので、鮮やかなオリーブネオの塗装とユニークなグラフィックが特徴です。
さらに、内装には1970年代にポルシェが提供していた波模様のチェック柄「パシャ」が使用されていることもトピックで、ポルシェが「ペピータ(千鳥格子)」に加え、このパシャを復活させたことにも注目が集まっているわけですね。
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ポルシェ、「911 スピリット 70」を発表 — 1970年代にオマージュを捧げる限定モデル、エンブレムも「レトロ仕様」。1,500台限定、お値段3341万円
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ポルシェ911「スピリット70」は限定生産、特別な仕様で登場
この911スピリット70は限定1,500台のみの生産で、手に入れるのは非常に難しいモデルとなっています。
しかし(このスピリット70意外にも)「パシャ」を採用した新しいポルシェを手に入れる方法が新しくポルシェによって示され、ポルシェはスピリット70を発表した翌日に「パシャ内装を、ほとんどすべての911カレラトリムにオプションとして提供する」と発表することに。
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ポルシェが伝統の千鳥格子(ペピータ)をドライバーズセレクションへと大幅拡充。クルマに乗っていないときでも「ポルシェの世界を堪能」できるように
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ヘリテージデザインインテリア—パシャとクラブレザーの組み合わせ
新たに追加された、「ヘリテージデザインインテリア」と呼ばれるこの仕様は、ブラックとダークシルバーのパシャ模様を、ポルシェが「デラックスなミルド・ナッパグレードレザー」と表現するクラブレザーと組み合わせた高額オプション。
このオプションを選択すると、シートの中央部、ドアパネルの中央部、グローブボックス内装にパシャ柄が施され(シート背面には用いられず、パシャのカラーも指定できない)、その一方でシートのサイドボルスターやステアリングホイール、アームレスト、ダッシュボードはクラブレザー仕上げとなり、スレートグレーのコントラストステッチがダッシュボード、シート、ドアパネルにも施されます。
ポルシェ911各モデルの「モデルイヤー2026年」に装着可能
この「ヘリテージデザインインテリア」は、すでにいくつかの国のポルシェのコンフィギュレーターで確認可能となっていて(日本ではまだ確認できないが、そのうち反映されるものと思われる)、2026年モデルの911すべてにオプションとして選べるようですね(カレラTおよびGT3を除。つまり、マニュアルトランスミッションとの組み合わせはできない)。
このパシャトリムを選択することで、フルスペックの「911スピリット70」に比べてかなりのコストを節約できますが、それでも安いものではなく、このパッケージそのものには12,980ドルの費用がかかり、さらに18ウェイアダプティブスポーツシート(3,830ドル)をオプションで追加する必要があるので、最小限でも16,810ドル(現在の為替レートだと約240万円)が必要ということに(さらにパシャの適用範囲も限られるので、やはりスピリット70は価格に見合う特別さを持っている)。
非限定モデルであってもクラシカルな911をオーダーすることが可能に
ポルシェは911 スピリット70含む「ヘリテージエディション」をリリースすることで過去の資産へのオマージュを強化していて、さらには今回のように「ヘリテージデザインインテリア」を導入することで「非限定モデル」であってもクラシカルな雰囲気を再現できるように配慮しています。
その一方で「現代的な」オプションも多数揃えており、ユーザーにとっては「(レトロであってもモダンであったも)自分の思い通りの911」を仕上げることができる機会がもたらされているわけですが、「理想の911」を作り上げるには相当なコストを投じる覚悟が必要であり、ポルシェをオーダーするという行為が「より魅力的」となる反面、「悩ましくなった」のもまた事実なのかもしれませんね。
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参照:Porsche