| すでにパナメーラとマカンEVではその兆候が見えていたが、まさかスポーツモデルの991からもレッドとイエローが(標準色から)消えるとは |
今回ポルシェが導入した変更によって路上を走るポルシェのボディカラーに大きく変化が生じるものと思われる
さて、先日ポルシェはハイブリッドシステムを搭載した新型911カレラGTS、そして911カレラを発表していますが、そのパフォーマンスの向上以上に衝撃的であったのが「ボディカラーの選択肢の変更」です。
どういうことかというと、ポルシェはスポーツカーラインアップに対し、長年ホワイト(グレッシャーホワイトやキャララホワイトなど)、ブラック、レッド(ガーズレッド)、イエロー(スピードイエローやレーシングイエローなど)を標準ボディカラー(無償オプション)として提供してきたものの、新型911カレラでは標準ボディカラーが「ブラック」と「ホワイト」の二色のみへと削られてしまい、ガーズレッドが296,000円のオプションへ、さらに鮮やかなイエローが姿を消してしまって代わりにニュアンスカラーっぽいカルタヘナイエローメタリック(やはり296,000円)が追加されることに。
参考までに、スピードイエローを選ぼうとなると1,567,000円を支払って「ペイント トゥ サンプル(PTS)」を選ぶ必要があり、新型ポルシェ911においては「鮮やかなボディカラーを選びにくくなった」という印象を抱いています。
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かつてスポーツカーといえば「レッドをはじめとする鮮やかなカラー」という印象であったが
なお、かつてはスポーツカーというとレッドをはじめとする鮮やかなボディカラーを身にまとうという印象があり、事実としてポルシェも「そうであった(真っ赤なポルシェ)」と認識しています。
実際のところ、ポルシェは1990年代後半から鮮やかなカラーをラインアップし、986ボクスターが登場し911が水冷化された後、20年以上にわたって「イエローとレッド」を標準ボディカラーとして揃えていたわけですね。
ぼく自身も「ポルシェというと明るいボディカラー」というイメージを持っていて、5台乗ったうちの2台にはスピードイエローを選んでいるのですが、それだけに新型911でのボディカラーラインアップの変化には驚きを隠せない状態です。
なお、ポルシェは新型パナメーラにてボディカラーを大きくリニューアルし、それまでの「スタンダード」「メタリック」「スペシャル」「カスタム」といった構成から、色味の性格によって新しく作成された分類「コントラスト」「シェード」「ドリームズ」「レジェンズ」といった4つの構成、そしてこれに加えて「ペイント トゥ サンプル(130色くらいある)」「ペイント トゥ サンプル プラス(完全なオーダーメイド色)」といった組み合わせへと変化しています。
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この理由については定かではなく、しかしポルシェは「スポーツカー生産開始75周年」を機として急激に「カラー」を押し出すコンテンツを拡充しており、よって社内(とくにデザインチーム)にてなんらかの変化があったのかもしれません。
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たしかにちょっと前から「クレヨン」などのアンニュイなカラーが人気化しており、そしてコロナウイルスのパンデミック以降、アパレル含めて「派手なカラー」が敬遠される風潮が(特にロシアとウクライナとの戦争が身近に感じられる欧州では)強くなったとは聞きますが、パナメーラやマカン(EV)といったモデルだと”落ち着いた、あるいはシックでゴージャスな”ボディカラーが採用されるのはそのモデルのキャラクター的に理解できるものの、正直なところ911のようなスポーツモデルにまでこの影響が及んだことについては未だ馴染めず、このあたりはポルシェが公式にてなんらかのコンテンツを公開するまではぼくの理解が追いつかないだろうとも考えています。
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