ジェイ・ケイ（ジャミロクワイ）が新車オーダーし2020年まで保管していたフェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mが競売に。予想最高落札価格は6900万円

｜　このフェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mには様々な特別オプションが装着される　｜

フェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mは年々その価値を上げ続けている

さて、ジャミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイが所有していたフェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mがオークションへと登場し、36万ポンド（現在の為替レートにて約6540万円くらい）から38万ポンド（6900万円）の値がつくと予想されています。

このスクーデリア・スパイダー16Mは、フェラーリが16回目のF1コンストラクターズチャンピオンシップを獲得したことを記念して2008年に499台のみを発売した限定車で、めったに売り物が出ないことでも知られていますね。

ジェイ・ケイは熱烈なフェラーリファンである

ジェイ・ケイは熱心なフェラーリファンとして認識されており、自身のアルバムジャケットでもフェラーリとのタイアップを行ったことがあるほか、鮮やかなグリーンのラ・フェラーリをオーダーしたことでも有名です。

さらにはフェラーリのみではなくランボルギーニ、さらにはアメリカンマッスルなど様々なコレクションを保有しており、これまでにも何度かそれらコレクションの一部が売りに出されたことも話題となっていますね。

今回売りに出されているフェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mのボディカラーはホワイトで、リバリーは「イタリアンカラー」。

ちなみにこのイタリアンカラーのストライプはオプションの「カロッツェリア・スカリエッティ・パーソナライゼーション・プログラム」を選択しないと選べない、とのこと（通常はグレーのストライプ）。

イギリス市場向けに販売されたのは48台のみで（日本だと30台くらい）、ジェイ・ケイはこのフェラーリ・スクーデリア16Mを新車にて購入し、2009年半ばに納車されたのち、2020年まで自身で保管していたのだそう。

なお、新車注文時には上述のイタリアンカラーのストライプの他、ブラックのブレーキキャリパーにマットブラックのホイール、インテリアだとブラックアルカンターラにホワイトステッチなどが特別にオーダーされ、ダッシュボードには「SPECIALLY PREPARED FOR J.K.」と刻まれたプレートも装着され、いっそうの特別感が演出されることに。

このフェラーリ・スクーデリア・スパイダー16Mのコンデイションは良好

その後は現在のオーナーへと売却されていますが、このオーナーは購入後にわずか965kmのみしか走行しておらず、トータルでの走行距離は9,648kmにとどまる、と説明されています。

ジェイ・ケイが保管していただけあって付属品もしっかり揃い、オリジナルのツールキット、タイヤコンプレッサーキット、カーカバー、ヒストリーフォリオ、キー2本、純正パーツとしてセットされていたiPod touchも車両に添付される、とのこと（フェラーリはアップルと比較的深い関連性を持ち、最初にアップル・カープレイに対応した自動車メーカーでもある）。

フェラーリのスペシャルモデルはいずれも「徹底して改良が施されており」、単に軽量化やパワーアップを施しただけのモデルではありませんが、このスクーデリア・スパイダー16Mもその例に漏れず、ボディパネルの多くはカーボンファイバーへと置き換えられることに。

ロールバーのカバーまでがカーボンファイバーへ。

搭載されるエンジンの出力は490馬力から510馬力へと向上しており、一方で車体重量は1,340kgへ。

0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は312km/hにも達し、当時（フェラーリのテストコースである）フィオラノ・サーキットをF50よりも速く走り、フェラーリ史上最速のオープンモデルになった、ともアナウンスされています。

なお、ナンバープレートに（フェラーリのスペシャリストである）DKエンジニアリングのカバーが装着されていることでもわかるとおり、このスクーデリア・スパイダー16Mは出品に際して徹底的な整備を受けている、とのこと。

ただでさえレアなスクーデリア・スパイダー16Mというクルマ本体の価値に加え、「ジェイ・ケイ」という付加価値も備わり、またとない一台かもしれませんね。

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参照：Carhura, CARSCOOPS