>フェラーリ

フェラーリがFXX K EVOのエアロダイナミクス開発時に使用した1/2モデルが競売へ。予想落札価格は最高で5000万円、296GTBやローマよりも価値があるという見積もりに

フェラーリがFXX K EVOのエアロダイナミクス開発時に使用した1/2モデルが競売へ。予想落札価格は最高で5000万円、296GTBやローマよりも価値があるという見積もりに

| これはフェラーリが3台製作した「FXX K EVO 1/2モデル」のうちの1台だとされている |

VIP顧客以外には販売されないことを考慮すると、やはりその価値は限りなく高いと考えていい

さて、RMサザビーズの開催するオークションにて、フェラーリFXX-K EVOの「1/2」プロトタイプが出品予定。

これは実際にフェラーリのエンジニアがFXX-K EVOの開発のために使用した”3番めの”模型だといい、風洞実験に使用されたものだと説明されています。

ボディはカーボンファイバーにて成形され、正確に実車をハーフサイズに縮小していますが、全長260センチ、全幅110センチという堂々たる体躯を誇っており、モデルカーの粋を超えた存在であると言えそうですね。

Ferrari-FXX-K-Evo (18)

実際にFXX K EVOでは空力性能が大幅に向上

FXX-K EVOは2017年に登場した「FXX K」のアップデート版で、その内容は主に「空力性能の向上」。

Ferrari-FXX-K-Evo (16)

フロントエンドの改良、リアウイングの大型化、アンダーボディとディフューザーの効率化によって(FXX-K比で)23パーセント増のダウンフォースを獲得し、FXX-Kのベースであるラフェラーリに比べるとなんと75パーセントもダウンフォースが強化されています。

Ferrari-FXX-K-Evo (17)

反面、パワートレーンに変更はなく、インテリアだと(F1からのフィードバックを受けた)新形状ステアリングホイールの装備、リアカメラ+6.5インチディスプレイの装着、改良されたテレメトリーシステムといった便利機能も。

Ferrari-FXX-K-Evo (2)

そして「エアロパッケージ」に話を戻すと、この1/2スケールモデルはFXX-K EVOの空力性能を向上させるために使用されており、当然ながらウイングやスプリッター、カナードなど形状や角度も実車同様。

Ferrari-FXX-K-Evo (13)

おそらくはこのスケールモデルにて様々な調整を行い、その結果が実車に反映されたのだと考えられます。

Ferrari-FXX-K-Evo (6)

そのディティールはまさに実車のフェラーリFXX K EVO同様である

それにしてもこの風洞実験モデルの出来栄えは「見事」としかいいようがなく、1/2だと言われなければ実車と同サイズだと思ってしまうほど。

Ferrari-FXX-K-Evo (7)

ちなみに一部エッジにはアルミテープのようなものが貼ってありますが、その理由と役割は不明です。

Ferrari-FXX-K-Evo (10)

この風洞実験モデルを見て、改めて「この部分はこうなっていたのか・・・」と気付かされるパーツも。

Ferrari-FXX-K-Evo (8)

このモデルの来歴については語られていませんが、フェラーリは開発に使用したプロトタイプを(特別プログラムを通じて)VIP顧客へと販売することがあるといい、このモデルもそういった「一台」なのだと思われます。

Ferrari-FXX-K-Evo (4)

そしてその価値は非常に高いと見なされ、オークション開催元のRMサザビーズは「最高で320,000ユーロ(約5000万円)」で落札されるというエスティメイトを出しており、つまりはローマや296GTBよりも高額となる可能性がある、としています。

Ferrari-FXX-K-Evo (11)

なお、重量について記載はないものの、容易に持ち運べる重量でないことは間違いなく、運搬用の木箱も付属するようですね。

Ferrari-FXX-K-Evo (3)

合わせて読みたい、フェラーリ関連投稿

フェラーリは「スペシャル・セールス・プログラム」にて顧客向けにプロトタイプを販売していた!販売に際しては工場と開発スタッフが直接行うもよう
フェラーリは「スペシャル・セールス・プログラム」にて顧客向けにプロトタイプを販売していた!販売に際しては工場と開発スタッフが直接行うもよう

| 販売スタッフからは開発秘話を聞くことができ、またとないエクスペリエンスとなるようだ | もちろん「一般向けに販売」といえど、限られた顧客しか購入する権利が与えられないのは言うまでもない さて、先日 ...

続きを見る

ラフェラーリ「第三期の最終プロトタイプ」が競売に。市販モデルとはほぼ同じ、しかしステアリングには開発コード「F150」の文字も
ラフェラーリ「第三期の最終プロトタイプ」が競売に。市販モデルとはほぼ同じ、しかしステアリングには開発コード「F150」の文字も

| プロトタイプは「フェラーリの歴史の一部」でもあり、その価値は非常に高い | このラフェラーリのプロトタイプは市販モデルとほぼ同様の機能を備える 希少なラ・フェラーリのプロトタイプがモントレー・カー ...

続きを見る

スゴいの出た!ラ・フェラーリの開発用プロトタイプ「フェーズI」!この機会を逃せば二度と手に入れることができないであろうレアすぎる車両が競売に
スゴいの出た!ラ・フェラーリの開発用プロトタイプ「フェーズI」!この機会を逃せば二度と手に入れることができないであろうレアすぎる車両が競売に

| まさかこういったプロトタイプを入手していたフェラーリコレクターが存在したとは | ラ・フェラーリのオーナーであればこれを見逃すことはできないだろう さて、RMサザビーズにてそうとうな「珍品」が出品 ...

続きを見る

参照:RM Sotheby's

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->フェラーリ
-, , , ,