
| 新型「NE」ロードスターはガソリンエンジン、マニュアル・トランスミッションを維持 |
エンジンは排ガス規制へと対応するため「低回転トルク重視型」へとスイッチか
さて、ここ最近チョコチョコと噂が出ているのが「NE」世代の次期ロードスター。
そしてこの新型ロードスターにつき、ロード&トラックが「ガソリンエンジン搭載」「マニュアル・「トランスミッション継続」という内容を報じています。
これはマツダのCTO(最高技術責任者)が語ったものだとされ、報道によると「マツダはMX-5のEV化も検討したが、軽量化へのこだわりからICE(内燃機関)を選択した」のだそう。
-
-
マツダはやはりガソリンエンジンを捨ててない。決算報告書にて「Skyactiv-Z」なる新エンジンの2027年投入が示される。新型ロードスターに搭載か
| スカイアクティブXはほとんど普及しないまま「短命」に終わってしまう | ボクとしてはそれよりも単純に「ターボ」を搭載してほしいと考える さて、現在自動車メーカー各社が「決算」を続々発表している最中 ...
続きを見る
次期(新型)マツダ・ロードスターは2.5リッター4気筒エンジンを搭載
マツダ・ロードスターははじめて世に出てからの35年間、「クルマを楽しむために莫大なパワーは必要ない」ということをぼくらに示しており、そして軽量化こそが人馬一体感を創出するに際しもっとも重要な要素であることを証明しています。
特に現行NDロードスターはマツダの考え方が端的に現れたモデルであるとも考えられ、そして好調なセールスが消費者の(マツダの思想に対する)支持を表しているのかもしれません。
-
-
マツダ・ロードスターは今月で販売120万台を達成。ND世代になってからはじめてモデルチェンジで販売が伸び、マツダの思想がいかに正しかったかが証明される
| ちなみにマツダ・ロードスターはポルシェ911と同時期に100万台を達成し、そしてまた同時期に120万台を達成 | さらにロードスターは「もっとも売れたオープンスポーツ」としてギネス記録にも認定され ...
続きを見る
そして今回、マツダのCTO(最高技術責任者)は「(2027年モデルとして登場する)新型ロードスターには、マツダのSkyActiv-Zエンジンの2.5リットル版を搭載する」と明確に語っており、これはNDロードスターに搭載される1.5リッター、そして北米(とロードスターRF)にて提供される2リッターエンジンに比較しても「排気量が大幅アップ」。
ここでちょっと気になるのは「重量増加」ではありますが、排気量が拡大するといえど「4気筒」という形式は変わらないため重量が大きく増加するとは考えられず、しかし逆に期待するのは「パワーアップ」。
マツダは「排ガス規制」対応のために排気量アップを選択
ただし前出のマツダCTO(最高技術責任者)によれば、「スピリット・レーシング」の200馬力に比較しても大幅にパワーアップされるものではないと語っており、じゃあなぜ排気量をアップするのかといえば、、それは「排ガス規制をクリアするため」。
現行ロードスターはパワー不足を指摘されており、マツダとしては新型ロードスターにおいて「パワーアップを図りたい」のだと考えているはずですが、仮に1.5リッターあるいは2リッターエンジンにて「パワーアップを図ろうとなると」最高回転数を引き上げる必要が生じ、となるとそれに伴いCO2排出量も増えてしまうことに。
そしてそれを解決するのが「排気量アップ」で、マツダは排気量を拡大することでトルクを確保し、そして高回転まで回さずとも必要なパワー/トルクを引き出すという計画なのだと思われます。
よってこの新しいエンジンにて「高回転を追求しパワーを絞り出す」ことはその目的に反しており、つまるところ排ガス規制をクリアできなくなってしまうので「高回転化」「極端なパワーアップ」はマツダの偉い人が言う通りに「ない」のかもしれません。※以前の報道では、次期ロードスターは「ハイブリッド化」されるという話であったが、今回はそれについて触れられていない。ただしマイルドハイブリッド化はあるのかも
実際のところ、マツダは「現在のパワーウェイトレシオで十分だ」「この車には、これ以上のパワーは必要ないと考えている」とも述べており、しかしその一方でさらなる軽量化をも示唆。
これについてはマツダのデザイン責任者が「1トン未満」を次期ロードスターの開発目標に置いていると述べていることからも十分に期待できる話で、パワーウエイトレシオ、そしてトルクウェイトレシオが向上することは間違いないのかもしれませんね。
まだまだ次期ロードスターについては謎が多いものの、今後「少しづつ」でもその詳細が明らかになってゆくものと思われます。
合わせて読みたい、マツダ関連投稿
-
-
マツダは2007年、NDロードスターと新型RX-7の開発を同時にスタートさせていた。共通の車体をもって発売されるはずだったが2008年の経済恐慌によってRX-7復活の夢が潰える
| 新型RX-7の発売は「かなわぬ夢」だと思われていたが、実は実現に向けて動いており、思ったよりも近いところにまで来ていた | 新型RX-7の開発中止によってリソースがすべてNDロードスターに振り分け ...
続きを見る
-
-
マツダ・ロードスター開発責任者「我々はロードスターにつき、ポルシェ911のように、ただ微調整をひたすら続けながら改良を続けたいのです」
| まだまだ先のことはわからないが、現行ND世代のロードスターが寿命を迎えるのはまだまだ先になりそうだ | 現行NDロードスターはライフサイクル中、あと一回はフェイスリフト(マイネーチェンジ)を迎える ...
続きを見る
-
-
マツダ・ロードスター開発担当「ロードスターには譲れない特徴があります。電動化によってそれを失えば、もうそれは我々の知るロードスターではない」
| おそらく現行ND世代のロードスターは延命され、その後にマイルドハイブリッド版が登場するものと思われる | 超軽量なロードスターだけに、「わずかな」重量増加ですら命取りとなりそうだ さて、先日よりチ ...
続きを見る