フェラーリ812スーパーファスト後継、V12フラッグシップがローマの姿でテスト中。これまでの試作車とはフロントの造形が若干異なるもよう【動画】

｜　もちろん、このローマの外装は「仮の姿」であり、市販時には全く別のデザインが与えられるものと思われる　｜

フェラーリだけに、おそらくは「あっと驚く」スタイリングを行ってくるだろう

さて、フェラーリは「SF90 XX ストラダーレ / SF XX スパイダー」を発表したところではありますが、まだまだニューモデルの発表が控えており、そのうちの一つが812スーパーファスト / 812GTSの後継モデル。

つまりV12エンジンをフロントにマウントするフェラーリの伝統的なスーパーカーということになりますが、しばらく前からフェラーリはこのプロトタイプをテスト中といった状況です。

そしてこのプロトタイプにつき、フロントエンジンという構造上の共通点を活用するということなのか、「ローマ」の車体もしくは外装を使用した車両が度々目撃されており、そして今回もまたそういった一台が捉えられ、実際に走行する様子がYoutube上へとアップされることに。

ただし以前のプロトタイプからは若干の変化も

なお、フェラーリはけっこう長い時間をかけてこの「新型V12スポーツカー」をテストしていますが、その中には色々なバリエーションが存在し、今回目撃されたのもまた「以前とは（ちょっとだけ）異なる仕様」を持つ個体。

おなじみスーパーカーストーカーことVarryx氏がフェラーリ本社から出てくるプロトタイプを捉えており・・・。

ローマの外装を使用しているものの、ローマ特有のシャークノーズとはやや異なる形状を持つフロントが与えられ、バンパー下部の張り出しが大きくなっています。

もちろんこのフロントバンパーや、ローマのヘッドライト、そしてボディパネルのすべてが「カモフラージュ」だと考えられ、よって市販バージョンは全く異なる姿で登場するものと考えられますが、気になるのは一体どういった路線のデザインを採用するのか。

現在のフェラーリのデザインは非常に多様化しており、ひとつもしくはふたつ前の世代のように「全モデル共通」ではなく、各モデルごとに明確な個性を持つデザインが採用されています。

ただ、スポーツモデル系（296GTB/296GTS、SF90ストラダーレ/SF90スパイダー）は過去のフェラーリのレーシングカーにインスパイアされたデザインが与えられ、ライフスタイル系（ローマ、プロサングエ）はレーシングカーではなくむしろロードカー、あるいは自動車以外にモチーフを求めているもよう。

そして812スーパーファスト後継モデルは（812がスポーツ系に分類されていたことを鑑みるに）ライフスタイル系ではなくスポーツ系に属するものと考えて良く、となると実際の市販バージョンはフェラーリの過去のレーシングカーをモチーフとしたデザインが与えられる可能性が大きいのかもしれません。

現在はローマの姿でテストを重ねているため、なんとなく「ローマっぽい」スタイリングで登場するんじゃないかと考えたりするものの、もしかすると250GTOを連想させるエクステリアを持つ可能性も。

参考までに、フェラーリは2023年に4つのニューモデルを発表するとしていますが、すでに今年はローマ・スパイダー、そしてSF90 XX ストラダーレ / SF XX スパイダーを発表済み。

ただ、「SF90 XX ストラダーレ / SF XX スパイダー」をひとつのモデルと捉えるのか、それとも2つに分割されるモデルと捉えるのかによって「今年の残り台数」が決まってくるのですが、前者であればあと2つ、後者であれば残るニューモデルはあとひとつ。

そして812スーパーファスト後継についても、「クーペが先行発表されるのか」、それとも「少し間をおいてオープンモデルが発表されるのか」という疑問もあるものの、フェラーリはここ最近「ツインズ」という表現を用いて（同一モデルの）クーペとオープンとを指すようになっていて、実際にSF90 XX ストラダーレ / SF XX スパイダーは「双子としての同時発表」。

よって、812スーパーファスト後継モデルについても、812GTS後継であるオープンモデルとともに「クーペ/オープンの同時発表」となるのかもしれません。

フェラーリ812スーパーファスト後継モデルらしきプロトタイプが走行する様子を捉えた動画はこちら

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参照：Varryx