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「レッド」の前には「ブルー」だった。フェラーリは1960-1970年代にレーシングドライバーのスーツ、スタッフのユニフォームにブルーを使用していたことがある

「レッド」の前には「ブルー」だった。フェラーリは1960-1970年代にレーシングドライバーのスーツ、スタッフのユニフォームにブルーを使用していた

| 当時のフェラーリのレーシングカーのシートも「ブルー」である |

フェラーリのエンブレムにも「ブルー」が採用される可能性があったとも言われ、エンツォ・フェラーリは”ブルー好き”であったのかもしれない

さて、フェラーリはF1マイアミGPにて「ブルー」をあしらったF1マシン(SF-24)を1戦限りにて走らせると発表していますが、このブルーはアッズーロ・ラ・プラタ(Azzuro La Plata)とアッズーロ・ディーノ(Azzuro Dino)の2色だとアナウンスされています。

さらにフェラーリは4月28日をスタートとして70台ものフェラーリが集うカヴァルケード・インターナショナルを開催する計画を持っており、ここでツーリングの先導を務めるのがこれら2つのブルーをまとう296GTBだと言われているわけですね。

その後このパレードは4日の日程を経てマイアミビーチへと到着し、そこで5月2-3日には”新型フェラーリ”が発表されることとなるもよう。

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フェラーリはかつて「ブルー」を使用していた

そこで今回フェラーリが「ブルー」に焦点を当てたコンテンツを公開していますが、まずフェラーリがマイアミGPにてブルーを持ち出すのは、アメリカ市場へと進出した1964年のF1グランプリにおいて、(FIAへの抗議のため、レッドではなく)N.A.R.T.(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)が使用していたブルーを使用したマシンを走らせたから。※昨年のラスベガスGPでは、アメリカでの成功を収めた時代に用いていたホワイトを蘇らせている

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そしてフェラーリは今回、このアッズーロ・ラ・プラタとアッズーロ・ディーノの2色を「歴史的な色」だと表現し、今回のマイアミGPを起点に「スクーデリア・フェラーリのいくつかの場面で復活します」とも述べています。

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フェラーリがマイアミGPにてボクが296GTBに選んだカラー、アッズーロ・ディーノをあしらったF1マシン(SF-24)にて参戦すると発表。実はフェラーリとブルーは縁が深い
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まずアッズーロ・ラ・プラタについては、フェラーリの初期に栄光をもたらしたレーシングドライバー、アルベルト・アスカリが(ヘルメット含め)愛用していたカラーであり、このカラーを「お守り」だとしていたことでも知られていますね。※偶然ではあるが、たまたまこのカラーのヘルメットを着用していなかったレースにて事故死している

このほか、ジョン・サーティース、ロレンツォ・バンディーニ、ルドヴィコ・スカルフォッティ、クリス・エイモンといったレーシングドライバーがこのカラーのレーシングスーツを着用したほか、スクーデリア・フェラーリのスタッフ、そしてニキ・ラウダもフェラーリでの初年度にはアッズーロ・ラ・プラタのスーツを着用しています(翌年からおなじみのレッドが採用されている)。

Ferrari-2

そしてもうひとつのアッズーロ・ディーノはアルトゥーロ・メルツァリオ、クレイ・レガツォーニといったドライバーが好んだカラーであり、最初に登場したのは1964年のディーノ206GTのボディカラーとして。

もちろんこのカラーは若くしてこの世を去ったエンツォ フェラーリの息子、アルフレッド "ディーノ" フェラーリにちなんで名付けられたボディカラーで、フェラーリの従業員のユニフォーム、そしてレーシングドライバーのスーツにも採用されています。

なお、このアッズーロ・ディーノのレーシングスーツを最後に着用したのはクレイ・レガツォーニで、1974年を境にフェラーリのF1マシンを駆るドライバーのスーツはレッドへと変更されており、今回のマイアミGPでは久々の「ブルーの復活」ということになりますね。

Ferrari

フェラーリは「ブルー」をテーマにしたカプセルコレクションを発売

そしてフェラーリはマイアミGPでの「ブルー」の復活に合わせ、これらブルーを取り入れたカプセルコレクションを発表する予定で(正式発表はマイアミGP開催前後になると思われる)、公開されたティーザー動画を見ると、シャルル・ルクレール、カルロス・サインツのレーシングスーツも当時風のアッズーロ・ラ・プラタへと変更されるものと思われ、これは昨年のイタリアGP同様の取り組みだとも考えられます。

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そして一般向けとしては、キャップやシャツなどのおなじみのアパレル製品が(プーマ、およびフェラーリストアにて)販売されるものと考えられますが、見た感じ「ちょっとレトロ」。

なお、現在フェラーリが公開しているのはアッズーロ・ラ・プラタのみですが、ここにアッズーロ・ディーノが加わるのかどうかは不明です。※もしアッズーロ・ディーノが加わるならば、フルラインアップを入手せねばならないだろう

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参照:Ferrari

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