>ロータス(Lotus) ■近況について

ロータスは最近まで「何もないクルマ」の代名詞だったが・・・。いつの間にこんな「全部入り」のクルマを作れるようになったのか(エレトレ内装レビュー編)

2023/10/02

| ロータス・エレトレには驚かされることばかりである |

やはりロータスは吉利汽車に買収されて正解だったのだと思う

さて、先頃紹介したロータス・エレトレの「外装編」に続いて今回は「内装編」。

エレトレはあらゆる面でいままでのロータスとは異なるクルマですが、実車を見ると「よくこれだけのクルマを作ることができたな」と驚かされるばかりです。

そしてエクステリア同様、インテリアにおいても「他のどのクルマにも似ておらず、他のいずれかのブランドに対するコンプレックスも感じられず、まったく新しいのに”ちゃんと”ロータス」。

ここでエレトレのインテリアを見てみましょう。

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ロータス・エレトレはこんなインテリアを持っている

ロータス・エレトレには「三角形のUFOみたいなキー」と「カードキー」とが付属しますが、カードキーを使用する場合はBピラーのロータスエンブレムのシルエットが記された部分へとカードを当てることで解錠可能。

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そしてドアを開くと目に入るのが超先進的なインテリア。

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デイタイムランニングランプとシンクロした「ブロック状の」LED発光グラフィックが目に入り、その脇にはロータスの「ABC」ロゴ。

これはロータス創業者、「Anthony Colin Bruce Chapman」のイニシャルを記したものです。

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さらにBピラーにはコリン・チャップマンが自身の制作したマシンにて初めてレースに参戦した「1948年」を示すプレート。

現在のロータスは中国の吉利汽車(Geely)傘下にありますが、同じく吉利汽車に属するボルボを見ても分かる通り、吉利汽車は買収したブランドのヘリテージを強く意識した舵取りを行います。

先日変更が発表され、このエレトレに装着される「新」エンブレムからも「いかに吉利汽車がロータスに対して敬意を払っているか」がわかろうというもので、現在のロータスは、今まで以上に過去のヘリテージを重視できる環境にあり、そしてそれをベースにした展開を行うことができるだけの資金とリソースが約束されていると考えてよく、吉利汽車に買収されてよかったのだろうと思わせます。

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ロータスのエンブレム
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そして下を見るとシート横のスイッチ類とそのカバーにも美しい装飾がなされており(高級車であってもこの部分がお座なりになっているクルマも多いが、そういった例を目にするとやはり多少なりとも興味をそがれてしまう)、スイッチにはエレトレの重要なデザインモチーフである「三角形」を使用した(ナーリングのような)造形が見られます。

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エクステリアだと、この三角形はフロントバンパー下部のアクティブエアロ(シャッター)に見ることが可能。

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スピーカーはKEF製。

ブルメスターに端を発する「いかにスピーカーグリルを美しく見せるか」競争においても他社に引けを取らない緻密さを持つもよう。

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ちなみにペダルのラバーにもこの「三角形」が用いられるというこだわりよう(保護用のマットでアクセルペダルが隠れている)。

なお、スケートボード型シャシーを採用しフロアにバッテリーを敷き詰めるという性質上、フロアはやや高めです(リアのトランクスペースの床面もけっこう高い)。

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ステアリングホイール上のスイッチはまるでコンセプトカーがそのまま出てきた、という印象も。

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ステアリングホイールのセンターパッドに用いられるエンブレムは「ブラック」。

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センターコンソール上のスイッチ類にもやはり「三角形」。

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ヘッドレストにはロータスエンブレムの型押し。

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シートの一部はサステイナブル素材。

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ルーフ内側のグリップまでもがレザー張り、そして装飾つき。

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ルームランプユニット周囲もブロック状のLED、そしてルームランプのON/OFFはタッチ式を採用しますが、なんと点灯は「LEDバーのシーケンシャル点灯」。

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カップホルダーのエッジにもナーリング加工。

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シート形状はもちろん、シートバックすらもコンセプトカー的。

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後席にはシートポジションなどを調整するためのモニターも。

つい最近までロータスは「何もない(一部車種にはカーペットすら与えられない)クルマ」を作っていたことが信じられない、といった感じですね。

参考までに、リアのカーゴスペースに荷物を積み込む歳、フロアを低くして積載を容易にするために車高を下げる機能もついており、「まさかロータスにそんな機能が」と驚かされます。

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後部座席はこう。

クーペスタイルのルーフにかかわらず、けっこう頭上スペースには余裕があると思います。

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ダッシュボードにはアンビエントランプが仕込まれ・・・。

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センターディスプレイは「起動時に角度がつくように立ち上げられる」というギミック付き。

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助手席にもディスプレイとアンビエントランプ内蔵。

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そして今後のロータスは「これが標準」となるのかもしれません。

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なお内側からのドアロック解除は最近のクルマによく見られる「電動(スイッチ式)」。

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フロントにもちょっとだけ収納スペースがあり・・・。

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ここには充電ケーブルが収まっています。

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他の画像はFacebookページのアルバム「ロータス・エレトレ / LOTUS ELETRE」にて公開中(135枚)。

実車を見せていただき、様々な機能を解説いただいたロータス大阪さんにはお礼申し上げます。

ロータス・エレトレを見てきた際の動画はこちら

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