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ロータス・エレトレが日本でも正式発表、受注を開始。エレトレSで2332万円、エレトレRで2585万円。どういった人が購入し、どういったクルマが競合するのか

ロータス・エレトレが日本でも正式発表、受注を開始。エレトレSで2332万円、エレトレRで2585万円。どういった人が購入し、どういったクルマが競合するのか

| この価格帯のクルマを購入する人は「価格」を基準にクルマを選ぶことはまずないだろう |

これを機にロータスの平均価格帯は大きく上昇することになりそうだ

ロータス初のSUVとなるエレトレがようやく日本でも正式に発売され、その価格が公開されることに(先行予約はこれまでにも行われていた)。

その価格は(予想していたものの)そうとうに高く、エレトレSで23,320,000円、エレトレRで25,850,000円というプライスタグを掲げます。

このエレトレにつき、ロータスは「ハイパーSUV」だと呼んでおり、たしかにエレトレSでは612馬力、エレトレRでは918馬力という途方もない出力を発生させ、最高速だとエレトレSで258km/h、エレトレRでは265km/h、0−100km/h加速はエレトレSで4.5秒、エレトレRではなんと2.9秒というスペックを誇ります。

これらの数字を見る限り、たしかにロータス・エレトレをして「ハイパーSUV」というのは正しい表現かもしれません。

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ロータス・エレトレはどんなクルマと競合するのか

現時点において「ピュアエレクトリック(プレミアム)SUV」という選択肢は非常に少なく、日本で入手可能なのモデルだとアウディQ8 e-tron(1099万円)、テスラ・モデルX(14,469,000円〜)あたりになるかと思われます。

ただ、エレトレを購入する人は「エレクトリックSUVだから」という理由で購入するわけではないものと思われ、よってアウディQ8 e-tron、そしてテスラ・モデルXは直接の競合とはならないかもしれません。

そしておそらく、ロータス・エレトレを購入する人の多くは「スタイル」「パフォーマンス」を重視しているものと思われ、中には「先進性」や「ロータスブランド」を重視する人も多そうです。

「スタイル」は個人の好みが大きく、よって「パフォーマンス」というところを考えてみると、高性能SUVとして知られるのはポルシェ・カイエン、そしてランボルギーニ・ウルス。

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ただしウルスはもう新規に注文ができず、購入するのであればじき発表されるであろうPHEVバージョン、もしくは中古市場に出ている個体を狙うしかない、というのが現状です。

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そのほか競合として考えられるのは、毛色は異なるものの、ベントレー・ベンテイガや・・・。

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もちろんアストンマーティンDBXも競合の一つですね(同じ英国ブランドということもあるが、スポーツ性や快適性、エレガンスとのバランスという点では、もしかするとDBXがもっともエレトレに近い競合かも)。

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ただ、いずれの競合に対しても、ロータス・エレトレは(設計が新しいぶん)アドバンテージを持っていると考えていて、ピュアエレクトリックということとその性能はさておいたとしても、その(自立運転含む)先進性、快適性、環境への配慮等を考慮するとエレトレが有利なのかもしれません(よって、アーリーアダプターはエレトレを選ぶだろう)。

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いずれにしても、家族で、かつ日常的に乗ることができ、しかしいったん路上に出れば比類なきパフォーマンスを発揮するクルマを求める人がロータス・エレトレを求めるのだと考えていますが、日本で乗るには「全長5,103ミリ、全幅2,231ミリ(おそらくミラー込み)といったサイズが大きなネックとなってくるのかも。

そして日本における「販売上の懸念」としてぼくが思うのは「ディーラー網の整備」。

これまでのロータスは「ニッチ」な選択であったものの、これからのロータスはおそらくメインストリームに打って出ることを考えているはずで、となると現在のディーラー網や規模では対応が難しく、ここは将来に向けて拡充が必要となる可能性もありそうです。

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参照:LOTUS

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