
| 幸いにもフェラーリ250GTOのダメージは致命的ではなく、修理できる範囲にありそうだ |
カルン・チャンドック「レーシングシューズが溶けたくらいで済んで良かった」
さて、先日開催されたヒストリックカーレース、グッドウッド・リバイバルにおいて、市場価値5000万ドル(75億円)以上と言われるフェラーリ250GTOが炎上するという案件が発生。
運転していたのは元F1ドライバーのカルン・チャンドック(久々にこの名を聞いた)で、幸いなことに怪我はなく、そしてほかのクルマにも損害が及ばなかったと報じられています。
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グッドウッド・リバイバルを走るフェラーリの総額は「数百億円」?
そしてこのグッドウッド・リバイバルの動画を見てみると、フェラーリ250SWB、250GTO、250LMといった「フェラーリでもっとも高い価値を誇るクラシックカー」が一同に会して競い合う様子が収められています。

当然ながらいずれもレプリカではない「本物」で、それらの価値を合計すると間違いなく「数百億円」。
しかもパレードランではなく、いずれも本気で攻めており・・・。

勢い余ってスピンする250LMも(無事にレースに復帰している)。
なお、チェッカーフラッグを受けたのはこの250LM(ロブ・ホールのドライブ)です。

その火災はこうやって起こった
そこで今回の火災ですが、コーナーを立ち上がる一台のシルバーの250GTO(4位で走行中)がその当事者。

唐突に「発火というよりは爆発に近い」勢いで車体後部が燃え上がります。

その後はスピンするも、カルン・チャンドックはみごと姿勢をたてなおし・・・。

安全な場所へと非難して自身も退避しレスキューの到着を待つというお手本のような行動を見せています。

そしてクラシックカーレースだけあってセーフティカーはジャガーEタイプ!

カルン・チャンドック「靴が溶けただけで良かった」
なお、この火災の原因はオイル漏れとそれによる引火だそうで、それによって制御不能に陥ったと報じられています。
上述の通りカルン・チャンドックに怪我はなかったものの、「レースをフィニッシュできなかったのは残念だったけど、レーシングシューズが溶けただけで済んだのはラッキーだった。いずれにせよ、無事に終わることができてよかった」とX(旧ツイッター)へと投稿を行うことに。
それでもシューズが溶けるということは相当に熱さを感じたはずで、それでも安全なところまでクルマを移動させたカルン・チャンドックの冷静な対応には脱帽です。
Lucky to get away with that with nothing more than a melted boot…. Something went bang and seized up the back wheels and sent me spinning.
— Karun Chandhok (@karunchandhok) September 9, 2023
Such a shame to end a race in my dream GT car like that but happy to get out ok! https://t.co/uZXnn1737U pic.twitter.com/E5NkaODAe3
現時点ではフェラーリ250GTの破損状況はわからないものの、発火後には炎がある程度収まっているように見えるので、この後に修理され、再び栄光を取り戻す日はそう遠くないかもしれませんね。
グッドウッド・リバイバルにて突如発火するフェラーリ250GTOを収めた動画はこちら
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