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ランボルギーニ・ウラカン後継モデルがはじめて目撃される。その姿はまるで「ベイビー・レヴエルト」、そしてちょっとルーフが高くなっているようにも

ランボルギーニ・ウラカン後継モデルがはじめて目撃される。その姿はまるで「ベイビー・レヴエルト」、そしてちょっとルーフが高くなっているようにも

| ランボルギーニはこれまでの「掟」を覆し、V12モデルと他モデルとの共通性をもたせるようだ |

加えてパワートレーンの共有も行い、ウラカン後継スーパーカーとウルスPHEVは同じパワートレーンに

さて、ランボルギーニ・ウラカン後継モデルのプロトタイプがはじめて目撃。

契約の関係上、公開された画像を使用できないので、画像についてはこちらこちらを参照いただければと思いますが(上の画像とサムネイルはエッセンツァSCV12)、まずは今回公開されたスパイフォトを見た印象を述べてみたいと思います。

ランボルギーニ・ウラカン後継モデルはこうなる?

まずは全体的な印象ですが、目撃されたウラカン後継モデルにつき、雰囲気的にはベイビー・ランボならぬベイビー・レヴエルト。

ただしレヴエルトよりはフロートしたパネル類が少なく、より「現実的」なスタイルを持つもよう(ボディパネルの素材に起因する成形上の理由や、そのほか製造上の理由が大きいものと思われる)。

そして画像から判断するに、やや全高が高くなっているようで、ウラカンの「1,165ミリ」から高くなり、もしかすると1,200ミリを超えてしまうかもしれません。

ちなみにレヴエルトの前高は1,160ミリであり、アヴェンタドールの1,136ミリからやや高くなっていますが、これは主に「市場からの改善要求」が強かったためだと思われ、つまり「背の高いドライバーが無理なく収まるように」ということに配慮したのだと思われます。

それに加え、レヴエルトそしてウラカン後継モデルはプラグインハイブリッドであり、ノンハイブリッドほど「フロアを低く作る」ことが難しいのかもしれませんね。

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参考までにですが、ウラカンの設計時にも「全高を高くして欲しい」という販売現場からの要望が強かったといい、しかし当時のデザイナーであったフィリッポ・ペリーニ氏は「全高を上げずに頭上スペースを確保できる工夫」を取り入れ、(ガヤルドに比較して)全高を上げずにすむようデザインを行った、と語っています。

さらに参考までに、「1,200ミリ」というのは一つの境界線のようなもので、これを切っているスーパーカーは意外と少なく、たとえばフェラーリF8トリブートだと1,206ミリという数値を持っており、つまりウラカンよりも4センチも高いということに。

ただ、完全にインハウスにてデザイン・設計を行うようになったSF90ストラダーレでは(F8トリブートはピニンファリーナデザインの458の流れを汲んでいる)その全高が1,186ミリ、296GTBでは1,187ミリという数値となっていて、フェラーリはランボルギーニとは逆に「低いほうへ」移行しているということになりますね。

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話をウラカン後継モデル(のプロトタイプ)に戻すと、おそらくルーフが高くなり、しかし視覚的な高さ、そして重心を下げるために「ダブルバブル」形状がより鮮明になっているように見受けられます。

そのほか気づくのは、ウラカン・スーパートロフェオEVO2のような横に長いヘッドライトを持つことで、たしかにランボルギーニはウラカン・スーパートロフェオEVO2発表時に「これは未来のランボルギーニのプレビューである」ともコメントしているため、厳重に隠されたウラカン後継モデルのテールランプにも、このウラカン・スーパートロフェオEVO2に近いデザインが用いられているのかもしれません。

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そしてフロントバンパーは「ハの字」つまりオメガデザインを採用し、やはりレヴエルトに近い印象ですが、興味深いのは(試作車に)グリルが装着されていることであり、市販モデルにもこれが採用されるのであれば、ウラカンEVOで取り入れた”グリルレス”が終了するということを意味します。

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加えて、デイタイムランニングランプはフロントバンパー内へと移動し、発光形状は「ヘキサゴン」。

これはサーキット走行専用モデル「エッセンツァSCV12」にて採用されている意匠ではありますが、ウラカン後継モデルでは「より明確に、より立体的に」進化しています。

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サイドビューを見てみると、リアサイドウインドウにカモフラージュ用のシートが貼られていて、これは「リアサイドウインドウがなくなる」ということを意味するのかもしれませんが、そうであれば、ウラカンのデザイン上の特徴の一つであった「ラーの目」がなくなってしまう可能性も。

そしてサイドステップの(横方向への)張り出しが小さくなっていて、ここは「ずいぶん乗降が楽になる」部分だとも考えられます。

なお、リアフェンダーのサイド部分、Cピラー部分などにはエアインテークがあり、これらには同じ角度・形状が「反復」して使用され、位置関係こそ異なるものの、ウラカンと同じ(横から見ると三角形が複数確認できるという)手法だと言っていいかもしれません。

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リアについてはいっそうレヴエルト色が濃くなり、レヴエルト同様のエンジンフード周辺構造(ただしエンジンは露出しないかも)、リアエンドのトップに位置するテールパイプ、ほぼリアタイヤむき出しのようなリアバンパー(とディフューザー)といった要素も見られ、ただしテールパイプは「2本」ではなく細長い形状が「1本」となっているもよう。

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全体的に見て、このプロトタイプの完成度は非常に高く、おそらくデザイン的にはすでに完成しておりプリプロダクションモデルを生産しているレベルなのかもしれませんが、これまでランボルギーニが避けてきた「V12モデルとベイビーランボとの共通性」を意図的に、そして高いレベルで持たせており、かつウラカン・スーパートロフェオ、エッセンツァSCV12などのレーシングカーから取り入れたディティールを市販車に再現するといった(やはりこれまでに見られない)手法も見受けられ、パワートレーンだけではなく、このウラカン後継モデルは「様々な意味で」革新的なモデルとなるのかもしれませんね。

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